はじめに〜iPhoneとは

  1. はじめに
  2. iPhoneとは

はじめに

このマニュアルは、アップル社製iPhone・iPod touch・iPadをVoiceOver (ボイスオーバー) の音声サポートにより操作するためのものです。

視覚障害者でも、弱視者と全盲者では操作方法が異なります。弱視者の場合、見えやすさの担保のために画面の拡大や白黒反転などを使います。このため、弱視者には大きい画面であるiPadが利用に適すると考えています。

一方で全盲者の場合、音声サポートを必要とし、また操作スペースが極端に広くない方が利用しやすいと言えます。そこで、iPhoneやiPod touchのように画面サイズが小さい方が使いやすいと考えています。本マニュアルは、特に後者のような状況を想定して書かれました。特に、iPhone・iPod touch・iPadのヘルプページを参考に、1操作1手順になるよう書き直しました。

VoiceOverを利用する場合、操作ジェスチャーが通常の操作と異なります。特筆すべきは、指で触れながら探す点にあります。iOS5までは、VoiceOverには日本語特有の同音異義語の詳細読みがなかったため、テキスト入力時に適切な漢字を選択するのが困難でした。しかし、iOS6にバージョンアップした際に、詳細読み機能が搭載され、適切な漢字を選択することが可能になりました。

この他、iOS6からは、拡大機能とVoiceOverの併用もしやすくなりました。まだまだ視覚障害者が利用する上では機能が完全に充足されてはいませんが、それでも情報取得ツールとして、早いスピードで進化していると言えます。本マニュアルは元々、iOS5を想定して書かれていました。しかし、以上のようにiOS6での更新点が重要であるため、大幅に修正を行いました。本マニュアルでの内容は、iOS6.1.2で再現可能であることを確認しています。しかし、iOSのアップデート頻度はかなり早いため、他のバージョンで一部適用できない箇所が発生する可能性があります。予めご容赦ください。

iPhoneとは

iPhoneとは、2007年1月に発表されたApple社の〈スマートフォン〉です。それ以前に電子手帳として使われていた〈PDA〉の機能を内蔵した携帯電話端末で、同社の〈携帯音楽プレーヤー〉〈iPod〉の機能も内蔵しています。

〈OS〉は〈iOS〉というものを搭載しています。このOSは、同社の〈Mac OS X〉を携帯端末向けにカスタマイズしたものです。標準で〈Webブラウザ〉の〈Safari〉、アドレスブック、カレンダー、メモ、地図ソフトなどが提供されています。この他、音声読み上げサポート機能、画面拡大/色反転機能といった視聴覚支援機能や、AssistiveTouchといった何らかの理由で二本以上の指で操作できない者をサポートする機能が搭載されています。

筐体サイズは概ね手のひらサイズで、前面に〈タッチパネル〉兼〈液晶ディスプレイ〉を備えています。この前面パネルがタッチ入力を取得しつつも、視覚表示をも行うという構成になっています。大きさはiPhone4Sの段階で、高さ115mm×幅61mm×厚さ11.6mm、重さ135gでディスプレイサイズが3.5インチ(解像度:320×480〈ピクセル〉)でした。現行で最新であるiPhone5では、縦123.8mm×横58.6mm×厚さ7.6mm、重さ112gでディスプレイサイズが4インチ(解像度:1136×640〈ピクセル〉)になり、表示領域の広域化と高精細化を両立しながらも、軽量化されています。〈記憶装置〉は内蔵〈フラッシュメモリ〉で、センサーで筐体の向きを検知して縦横を自動的に切り替える機能も備えています。周囲の明るさを検知するセンサーも備え、画面の輝度を最も見やすい値に自動的に調整することも出来ます。

筐体には、〈ホームボタン〉と音量ボタン、トグルスイッチ以外に、入力ボタン類はなく、ほとんどの操作はタッチパネルを使って画面に指を触れることで行います。例えば、文字を入力する場合は、画面上にソフトウェアキーボードを表示させ、これで入力します。