iPhone、iPod Touch、iPad などの iOS 機器には、VoiceOver (ボイスオーバー) という音声読み上げ機能 (スクリーンリーダー) が搭載されています。タッチスクリーン上でのジェスチャーによって音声読み上げをコントロールします。
iOS 機器には、あらかじめ日本語音声合成エンジンもインストールされています。このため、パソコンの場合と違って、音声合成エンジンを別途インストールする必要はありません。iOS機器 が手元にあれば、音声読み上げ機能を即座に利用可能です。
ただし、初めての場合は晴眼の支援者にVoiceOverを起動してもらう方が無難です。次に方法を示します。
1.VoiceOver の起動
この手順は次の4ステップで行います。
- 手順1. ホーム画面で「設定」アイコンを一本指で押して、設定画面を開く。
- 手順2.「一般」を選び、その中の「アクセシビリティ」を選ぶ。「アクセシビリティ」は下の方にありますので、画面を上下に一本指で弾いて探して下さい。
- 手順3.アクセシビリティの設定画面で、「VoiceOver」を押してVoiceOverの設定画面を開く。一番上にVoiceOverの項目があるので、右側のオン/オフスイッチを押して、オンに切り替える。
- 手順4.VoiceOver が起動すると、音声読み上げが始まる。読み上げが始まらない場合は、マナーモードを切り替えたり、ボリュームを調整したりすると良いです。
2.VoiceOver の簡易On/Off
iOS機器を再起動する際などに、VoiceOverがオフになることがあります。いちいち支援者を読んで設定するのは面倒なので、ホームボタンのトリプルクリック(素早く3回連続でホームボタンを押す)でVoiceOverがオンになるような設定をすると良いです。音声を出したくない際にも便利です。
- 手順1. ホーム画面で「設定」アイコンを一本指で押して、設定画面を開きます。
- 手順2.「一般」を選び、その中の「アクセシビリティ」を選びます。「アクセシビリティ」は下の方にありますので、画面を上下に一本指で弾いて探して下さい。
- 手順3.アクセシビリティの設定画面の中の一番下に「トリプルクリック」という項目があるので、その下の「ホームをトリプルクリック」を押す。
- 手順4.トリプルクリック設定で、「VoiceOver」の部分を押して、ここだけにチェックが入るようにします。これで設定は完了です。