Excel 2013 セルの参照方法

  1. 相対参照
  2. 絶対参照
  3. 複合参照

サンプルデータcellref_es.xlsx「セルの参照方法(演習).xlsx」を開きます。

相対参照

計算式が入力されているセルをコピーしたり移動したりすると、計算式で使われているセル参照は自動的に貼り付け先のセル番地に合わせて調整されます。これを「相対参照」といいます。

シート「相対参照・絶対参照」を選択します。
ここではまず、セルF4に1人目の受験者の点数の合計を関数を使って求めた後で、残りの受験者の「合計」を先に求めた計算式をコピーして求めます。
このとき、コピー先のセルに入力された計算式には、自動的に対応するセル番地が入力されます。

次に、コピー元、セルF4をコピーし、2人目の受験者の合計点、セルF5に計算式を貼り付けます。

* アクセスキー: Alt H C

* ショートカットキー コピー: Ctrl + C キー

(注) 1人目の合計点を求める計算式は「SUM(C4:E4)」です。上記のようにこの計算式を2人目の受験者の合計点を求めるセルにコピーすると、計算式は「SUM(C5:E5)」のように自動的に対応するセル参照が調整されます。
このとき、セル参照は相対的に変化しています。これは「相対参照」の機能を利用しているからです。

残りの受験者の合計点、セルF6からF17を計算式を貼り付けて求めます。

相対参照を利用した計算式の結果

絶対参照

サンプルデータのG列には全体の中での順位を表示させますが、これにはRANK関数を使用します。
ただ、RANK関数の計算式で相対参照を利用すると、2人目以降の貼り付け先で正しい結果が表示されません。
つまり、順位を求めるRANK関数では、対象となる範囲は常に同じである必要があります。
この場合は、セル参照を固定する絶対参照を利用します。
絶対参照にする場合は、セル参照に「$」(ドル)マークをつけます。

(注1) 絶対参照になると表示が「$F$4」となります。

(注2) このとき、セル参照に$マークがつき、「$F$4:$F$17」となります。

残りの受験者の順位を数式のコピーで求めます。

(注3) 上記のようにセルG4の数式のセル参照は固定されています。これによって、2人目以降の順位を求める際、数式をコピーしても合計点が入力されたセル参照が相対的に変化していくことはありません。

絶対参照を利用した計算式の結果

複合参照

セル参照の行、列どちらか一方を固定する操作を複合参照といいます。
シート「複合参照」を選択します。
ここでは複合参照を利用して旅行プランの料金表を作成します。

まず、プランA、かつ食事グレードがなしの料金を求めます。複合参照を利用して、指定するセルの行もしくは列を固定した計算式を入力します。

(注1) セルC2の基本料金は行/列とも固定しますが、セルB8のオプションツアーは、列のみを固定し、セルC7の食事グレードは行のみを固定します。
次に、プランAかつ食事グレードありの料金をオートフィルのコピー機能を利用して求めます。

* アクセスキー: Alt H F I

同様に、プランS、SSの食事グレードなし、ありをそれぞれオートフィルのコピー機能を利用して求めます。

* アクセスキー: Alt H F I

(注2) この旅行代金表はC2のセルに基本料金、B列に食事グレードなし、もしくはありの料金、7行目にそれぞれのプランの追加料金が表示されています。

上記のように、プランA、かつ食事グレードなしの料金を求める式を入力するときに、基本料金が表示されたセルC2に食事グレードとプランAの料金をそれぞれプラスする計算式を入力します。
求めた式を他の料金にコピーするには食事グレードの列とプランの行のみセル参照を固定する必要があります。
つまり、食事グレードの追加料金が表示されたB8のB列を固定し、プランAの追加料金が表示された7行のセル参照を固定します。

複合参照を利用した計算式の結果

操作の結果はサンプルデータcellref_kk.xlsx「セルの参照方法(結果).xlsx」をご覧ください。