Excel 2013 表示形式の選択

  1. 「セルの書式設定」ダイアログ ボックスの表示
  2. 標準
  3. 数値
  4. 通貨
  5. 会計
  6. パーセンテージ
  7. 文字列
  8. その他
  9. 表示形式設定のショートカットキー

セルに入力されたデータをどのような形式で表示させるかを選択するには「ホーム」タブの「セルの書式設定」のボタンを使用します。数値や日付、文字列などから表示形式を選ぶことができます。
表示形式の選択は「ホーム」タブの「表示形式」のリッチエディット ボックスでも行えますが、フォントや罫線など、ほかの項目をまとめて設定できる点などから「セルの書式設定」のダイアログ ボックスを利用したほうがよいでしょう。

サンプルデータdisplay-form_es.xlsx「表示形式の選択(演習).xlsx」を開きます。

「セルの書式設定」ダイアログ ボックスの表示

「セルの書式設定」ダイアログ ボックスを表示させるには以下の操作を行います。
シート「表示形式の選択」を選択します。

* アクセスキー Alt H F M

* ショートカットキー 「セルの書式設定」ダイアログ ボックスを表示する: Ctrl + 1 キー

初期状態の「セルの書式設定」ダイアログ ボックス

標準

Excelの初期状態では、表示形式は「標準」になっています。「標準」は、入力した値をそのまま表示します。
また、「日付」などほかの形式になっているものを元に戻す際にも使用します。
ここではサンプルデータのセルA5に入力された日付の表示形式を「標準」にします。
シート「表示形式の選択」を選択します。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。

(注1) このセルの場合、表示形式を「標準」にするとそれまで「12月31日」だったセルの値が「40543」に変化しています。これは、表示形式が「標準」になることで、値がシリアル値になったためです。

(注2) 「シリアル値」とは、Excelが日付や時刻を表すために持っている数値で、1900年1月1日を「1」として、1日ごとに「1」が加算されます。つまり、2010年12月31日は、1900年1月1日から40543日目ということになります。また、日付は整数を表すほか、小数点以下は時刻を表します。


数値

セルに数値を入力すると、初期状態では表示形式は「標準」になります。これでも計算はできますが「数値」にすることで、桁区切りを入れたり、小数点以下の表示桁数や負の数の表示形式などが設定できます。
ここではサンプルデータのセルD7からD12までの「販売数量」の表示形式を「数値」
にします。また、小数点以下の桁数は「0」、桁区切りを使用し、負の数の表示形式は、先頭に「-」(マイナス)を付けるよう設定します。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。


通貨

金額を表すために数値に通貨記号を付記して表示する方法には「通貨」と「会計」があります。「通貨」は数値の前に通貨記号が付記され「会計」はセルの左端に通貨記号が付記されます。
ここではサンプルデータのセルE7からE12までの「単価」を「通貨」に設定します。また、小数点以下の桁数は「0」、記号は「\」(円マーク)、負の数の表示形式は、先頭に「-」(マイナス)を付けるよう設定します。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。


会計

金額を表すために数値に通貨記号を付記して表示する方法には「通貨」と「会計」があります。「通貨」は数値の前に通貨記号が付記され「会計」はセルの左端に通貨記号が付記されます。
ここではサンプルデータのセルF7からF12までの「売上額」を「会計」にします。また、小数点以下の桁数は「0」、記号は「\」(円マーク)、負の数の表示形式は、先頭に「-」(マイナス)を付けるよう設定します。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。


パーセンテージ

達成率や百分率などを表示する際には「表示形式」を「パーセンテージ」にすることで、数値の末尾に「%」を付記します。また、小数点以下の表示桁数も指定できます。
ここではサンプルデータのセルG7からG12までの「達成率」の表示形式を「パーセンテージ」にします。また、小数点以下の桁数は「1」にします。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。


文字列

商品コードや口座番号などで、先頭に「0」を含んだ数字を入力したとき、「標準」の表示形式だと「数値」として扱われるので、先頭の「0」が消えてしまいます。こうした場合には、表示形式を「文字列」にすることで「0」を表示させることができます。
ここではサンプルデータのセルA7からA12までの「商品コード」の表示形式を「文字列」にします。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。

「表示形式」変更前の表       「表示形式」変更後の表


その他

郵便番号や市外局番が2ケタの電話番号、また漢数字や全角の数字などを表示させるには「その他」を利用します。
ここではサンプルデータの各セルの表示形式を下表で指定した表示形式に変更します。
シート「その他」を選択します。
尚、手順は、セルを選択した後は「セルの書式設定」ダイアログ ボックスが表示された状態から説明します。

セル番地種類実際の表示
A3郵便番号108-0014
A5電話番号(東京)(03) 6435-1614
A7正負記号(+ = △ ; − = ▲)△ 12,345
A8正負記号(+ = △ ; − = ▲)▲ 12,345
A10漢数字(十二万三千四百)十二万三千四百
A12大字(壱拾弐萬参阡四百)壱拾弐萬参阡四百
A14全角(12345)12345
A16全角 桁区切り(12,345)12,345


「表示形式」変更前の値       「表示形式」を「その他」に変更後の値

表示形式設定のショートカットキー

表示形式の設定では、以下のショートカットキーが使用できます。

「標準」表示形式の設定: Ctrl + Shift + ^(べきじょう) キー
「通貨」表示形式(\-1,234)の設定: Ctrl + Shift + $ キー
「パーセンテージ」表示形式(小数点以下の桁数0) の設定: Ctrl + Shift + % キー
桁区切りの表示形式(負の値には負符号(-)を使用)の設定: Ctrl + Shift + !(感嘆符) キー

(注) F2 キーで編集状態にしても表示形式は確認できません。

操作の結果はサンプルデータdisplay-form_kk.xlsx「表示形式の選択(結果).xlsx」をご覧ください。