Excel 2013 グラフの作成

  1. 集合縦棒グラフの作成
  2. グラフを選択する
  3. 円グラフの作成
  4. 複合グラフの作成

Excelでは場面に応じたさまざまなグラフを作成することができます。
ここでは代表的なグラフの例として、集合縦棒グラフ、円グラフ、そして複合グラフの作成手順を説明します。

サンプルデータmake-graph_es.xlsx「グラフの作成(演習)」を開きます。

集合縦棒グラフの作成

棒グラフは連続していない値を比較するのに適したグラフで、縦棒グラフと横棒グラフがあります。
例えば、地域別や年(月)別などの値を比較するような場合に利用します。
また、集合縦棒(横棒)グラフは、複数の要素、例えば地域別・月別などの値を比較する場合に用います。
ここではサンプルデータのシート「集合縦棒グラフ」のセルA6からF10の売上データを基に集合縦棒グラフを作成します。
シート「集合縦棒グラフ」を選択します。
作業内容は以下の通りです。

(1) 集合縦棒グラフの新規作成

まず、集合縦棒グラフを新規に作成します。

* アクセスキー: Alt N C

(注1) この時点では、グラフは表の上に重なって表示されます。

(注2) グラフが選択されている状態では「デザイン」「書式」の2つのタブがリボンに追加されます。

【ワンポイント1】 スクリーンリーダーによってはグラフが選択されると方向 キーを押すことでグラフの内容を読み上げます。

【ワンポイント2】 JAWS14以降ではCtrl + Insert + C キーを押してから方向 キーを押すことでグラフの内容を読み上げます。

   「縦棒グラフ」のメニュー

(2) 項目軸に「部門名」と表示する

上記(1)で作成したグラフの項目軸に「部門名」と表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「ラベル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

【ワンポイント】 JAWS14以降では「ラベル名」入力などグラフの加工を行った後、Ctrl + Insert + C キーを押してから方向 キーを押すことでグラフの内容を読み上げます。

  「グラフ要素を追加」のメニュー       「軸ラベル」のメニュー

(3) 数値軸に「単位 百万円」と表示する

上記(1)で作成したグラフの数値軸に「単位 百万円」と表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「ラベル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

(4) 値をグラフの上に表示する

上記(1)で作成したグラフには値が表示されていません。このグラフの外側に値を表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

   「データラベル」のメニュー

(5) 凡例をグラフの右に表示する

上記(1)で作成したグラフには自動的に凡例が表示されています。ただ、表示位置がグラフの下なので、これをグラフの右に移動します。

* アクセスキー: Alt J C A

【ワンポイント】 凡例を非表示にするには「なし」に移動してEnter キーを押します。

   「凡例」のメニュー

(6) グラフタイトルを「部門別売上実績グラフ」とする

上記(1)で作成したグラフの上に「部門別売上実績グラフ」というタイトルを表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「グラフタイトル」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

   「グラフタイトル」のメニュー

(7) グラフをセルA13に表示する

上記(1)で作成したグラフは、作成直後では元の表と重なって表示されています。これをグラフの下(セルA13)に移動します。

   表の下に表示された集合縦棒グラフ

グラフを選択する

グラフは、作成直後では選択された状態になっています。しかし、操作の過程などで選択が外れてワークシートに切り替わってしまうことがあります。
グラフを選択するには2つの方法があります。

(1) 「ホーム」タブから選択する

「ホーム」タブの「検索と選択」のメニューにある「オブジェクトの選択と表示」からグラフを選択する手順は以下の通りです。

* アクセスキー: Alt H F D P

(注) 「選択」の作業ウィンドウは一度表示させるとブックを閉じるか上記1.〜4.の操作を再度行うまで画面上に表示されています。

【ワンポイント1】 「選択」の作業ウィンドウが開いた際にリストが表示されない場合はTab キーを押してリストに移動します。

【ワンポイント2】 既に画面上に「選択」の作業ウィンドウが表示されている場合、グラフを選択する手順は以下の通りです。

【ワンポイント3】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーではウィンドウは切り替わりません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「選択」の作業ウィンドウに切り替えます。

   「選択」の作業ウィンドウ

(2) 「ジャンプ」のダイアログ ボックスを利用する

「ジャンプ」のダイアログ ボックスからグラフを選択する手順は以下の通りです。

【ワンポイント1】 ほかにオブジェクトがあったり、複数のグラフが存在したりする場合には、グラフを選択した状態でTab キーを押すとほかのグラフやオブジェクトに移動します。

【ワンポイント2】 スクリーンリーダーがJAWSの場合は以下の手順でグラフを選択することができます。

   「セル選択」のメニュー

円グラフの作成

全体の中での構成比などを表現するには円グラフが適しています。
ここではサンプルデータのシート「円グラフ」のセルA4からA11、セルF4からF11の売上構成比を基に円グラフを作成します。
シート「円グラフ」を選択します。
作業内容は以下の通りです。

(1) 円グラフの新規作成

まず、円グラフを新規に作成します。

* アクセスキー: Alt N Q

(注1) この時点では、グラフは表の上に重なって表示されます。

(注2) グラフが選択されている状態では「デザイン」「書式」の2つのタブがリボンに追加されます。

【ワンポイント】 「ジャンプ」のダイアログ ボックスは以下のショートカットキーでも開くことができます。
 「ジャンプ」のダイアログ ボックスを開く: Ctrl + G キー

   「円グラフ」のメニュー

(2) グラフタイトルを「品種別売上構成比グラフ」に変更する

上記(1)で作成したグラフの上に「品種別売上構成比グラフ」というタイトルを表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「タイトル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

(3) 凡例を表示しない

上記(1)で作成したグラフには自動的に凡例が表示されています。凡例を非表示にするには以下の操作を行います。

* アクセスキー: Alt J C A

【ワンポイント】 凡例の位置の確認は、縦棒グラフと同様です

(4) データラベルに分類名を表示する。

上記(1)で作成したグラフに「分類名」、この場合は「品種」を表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

   「データラベルの書式設定」の作業ウインドウ

(5) グラフをセルB15に表示する

上記(1)で作成したグラフは、作成直後では元の表と重なって表示されています。これをグラフの下(セルB15)に移動します。

   表の下に表示された円グラフ

複合グラフの作成

複合グラフは異なった複数のグラフを組み合わせて1つのグラフエリア内に表示するものです。
例えば、棒グラフと折れ線グラフを表示することで、部門別の比較と売上高の推移を一目で確認できます。
ここではサンプルデータのシート「複合グラフ」のセルA4からE10の売上データを基に、部門別の売上高を比較する縦棒グラフと、売上高の合計の推移を表す折れ線グラフを作成します。
シート「複合グラフ」を選択します。
作業内容は以下の通りです。

(1) 集合縦棒グラフの新規作成

まず、集合縦棒グラフを新規に作成します。この場合、折れ線グラフにする範囲も含めます。

* アクセスキー: Alt N C

(注1) この時点では、グラフは表の上に重なって表示されます。

(注2) グラフが選択されている状態では「デザイン」「書式」の2つのタブがリボンに追加されます。

(2) 折れ線グラフへの変更

次に、上記(1)で作成した集合縦棒グラフの売上高の合計を折れ線グラフに変更します。
ただ、このままでは売上高の合計が選択できないので、グラフの横軸と縦軸の内容を入れ替えておきます。

* アクセスキー: Alt J C W

* アクセスキー: Alt J A E

* アクセスキー: Alt J C C

(注) 「系列」のリストには「系列」→ListViewItemと表示されています。

(注) 「第2項目軸」は「第1項目軸」と共通です。

   「グラフの種類」のダイアログ ボックス

(3) 第1項目軸に「売上月」と表示する

上記(1)で作成した集合縦棒グラフの第1項目軸に「売上月」と表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「ラベル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

   「軸ラベル」のメニュー

(4) 第1数値軸に「単位 百万円」と表示する

上記(1)で作成したグラフの第1数値軸に「単位 百万円」と表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「ラベル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

(5) 第2項目軸に「売上高推移」と表示する

上記(2)で作成した折れ線グラフの第2項目軸に「売上高推移」と表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注1) 「ラベル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

(注2) 「第2項目軸」は「第1項目軸」と共通なので、「第2項目軸」のラベル名は「第1項目軸」のラベル名の下に表示されます。

(6) 第2数値軸に「単位 百万円」と表示する

上記(2)で作成したマーカー付折れ線グラフの第2数値軸に「単位 百万円」と表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「ラベル名」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

(7) 凡例をグラフの右に表示する

上記(1)で作成したグラフには自動的に凡例が表示されています。ただ、表示位置がグラフの下なので、これをグラフの右に移動します。

* アクセスキー: Alt J C A

【ワンポイント】 凡例を非表示にするには「なし」に移動してEnter キーを押します。

(8) グラフタイトルを「売上実績グラフ」とする

上記で作成した複合グラフの上に「売上実績グラフ」というタイトルを表示します。

* アクセスキー: Alt J C A

(注) 「グラフタイトル」入力のエディット ボックスは「数式バー」です。

(9) グラフをセルA13に配置する

上記で作成した複合グラフは、作成直後では元の表と重なって表示されています。これをグラフの下(セルA13)に移動します。

   表の下に配置された複合グラフ

操作の結果はサンプルデータmake-graph_kk.xlsx「グラフの作成(結果)」をご覧ください。