Excel 2013 マクロの記録・実行

  1. 「開発タブ」の表示
  2. マクロの記録
  3. リボンからのマクロ実行
  4. ショートカットキーによるマクロ実行
  5. マクロが含まれたブックの保存
  6. マクロ有効ブックを開く

繰り返し処理や手順が複雑な処理を行う場合、手作業では手間がかかるばかりでなくミスを起こす恐れもあります。
そんなとき、マクロを利用することで正確で効率的な作業を行うことができます。
マクロは操作手順をあらかじめ記録しておくもので、リストからの選択やショートカットキーにより記録した操作を自動的に実行させることができます。

サンプルデータmake-macro_es.xlsx「マクロの記録・実行(演習).xlsx」を開きます。

「開発タブ」の表示

操作手順を記録することを「マクロの記録」といいますが、この作業はリボンの「開発」タブから行います。

(注1) マクロの記録は「表示」タブからも行えますが「開発」タブのほうがさまざまな場面に対応できるので、こちらを利用したほうがよいでしょう。

(注2) リボンに「開発」タブは表示されている場合と表示されていない場合があります。表示されている場合は「表示」タブの後にあります。
表示されていない場合は以下の手順で表示させます。

* アクセスキー: Alt F T

  「リボンのユーザー設定」のダイアログ ボックス

  「開発」タブが表示されたリボン

マクロの記録

マクロを実行するためには、まず処理手順をマクロに記録させます。
ここではサンプルデータのシート「マクロの記録」の以下の手順を記録します。
シート「マクロの記録」を選択します。

(注) ここではまだ操作はせず、手順を確認するだけにしてください。

マクロを記録する手順は以下の通りです。
尚、マクロ名は「データのコピー」、ショートカットキーは「l」(小文字のエル)とします。

* アクセスキー: Alt L R

【ワンポイント1】 ショートカットキーはaからzまでの小文字または大文字の英字が指定できます。

【ワンポイント2】 a、c、o、p、s、v、x、zなど、Excel自体で頻繁に使用されるショートカットキーの英字は避けてください。これらの英字をマクロのショートカットキーに指定した場合、Excelにもともと設定されているショートカットキーよりもマクロに割り当てられたショートカットキーが優先されます。

【ワンポイント3】 マクロの名前は必ず半角で入力してください。全角で入力した場合、「OK」ボタンでEnter キーを押した際にエラー メッセージが表示されます。

* アクセスキー: Alt L R

(注1) ショートカットキーに小文字を指定した場合と大文字を指定した場合、マクロを実行する際のキー操作が異なります。

(注2) マクロの記録中は「マクロの記録」ボタンが「記録終了」ボタンに変わります。

  「マクロの記録」ダイアログ ボックス

リボンからのマクロ実行

マクロの実行方法には、リボンからとショートカットキーからの2つがあります。
ここではまずリボンからの実行方法を説明します。
シート「マクロの実行(リボン)」を選択します。

* アクセスキー: Alt L P M

(注) この場合はマクロが1つなので「データのコピー」がすでに選択されています。

  「マクロ選択」のダイアログ ボックス     マクロの実行によりコピーされた結果

ショートカットキーによるマクロ実行

ショートカットキーによるマクロの実行は以下の手順で行います。

(注) ただし、ショートカットキーで実行するためには、マクロにショートカットキーを割り当てておく必要があります。
シート「マクロの実行(ショートカットキー)」を選択します。

【ワンポイント】 ショートカットキーに大文字を指定した場合は、Shift + Ctrl + 指定した英字 キーを押して実行します。


マクロが含まれたブックの保存

マクロが含まれたブックは通常の形式(.xlsx)などでは保存できません。
この場合は「マクロ有効ブック形式」(.xlsm)で保存します。
ここではサンプルデータを「マクロの記録・実行(演習).xlsm」として「ドキュメント」フォルダーに保存します。
保存の手順は以下の通りです。

* アクセスキー: Alt F A

  「ファイルの種類」のコンボ ボックスで「マクロ有効ブック」が選択された「名前を付けて保存」のダイアログ ボックス

操作の結果はサンプルデータmake-macro_kk.xlsm「マクロの記録・実行(結果).xlsm」をご覧ください。
ただ、上記ファイルがダウンロードできない場合は、以下の圧縮ファイルをダウンロードしてから解凍してご利用ください。

サンプルデータmake-macro_kk.zip「マクロの記録・実行(結果).zip」


マクロ有効ブックを開く

マクロ有効ブック(*.xlsm)を開くと「セキュリティーの警告、マクロが無効にされました。」のメッセージが表示される場合があります。
これはパソコンのセキュリティの設定が標準で「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」となっているためです。
ですから、このままブックを開いてもマクロは実行できません。
その場合は以下の操作を行ってマクロが利用できるようにします。

  「メッセージ ボックス」のウィンドウ