PowerPoint 2013 特殊効果の設定

  1. 画面切り替え効果の設定
  2. 画面切り替え効果の確認
  3. 画面切り替えに効果音を設定する
  4. 画面の自動切り替え設定
  5. 画面切り替え効果の削除
  6. アニメーションの設定
  7. アニメーションに効果音を設定する
  8. アニメーションの設定変更
  9. 複数のアニメーションを設定する
  10. アニメーションの自動再生
  11. アニメーションの削除

スライドには、PowerPointならではの特殊効果を設定することができます。特殊設定には、スライドが切り替わるときの「画面切り替え効果」と、オブジェクトに設定する「アニメーション」があります。

画面切り替え効果の設定

「画面切り替え効果」を設定すると、スライドの切り替え時にアニメーションのような動きを付けることができます。

PowerPoint 2013には、さまざまな切り替え効果が用意されています。ページをめくるような動きでスライドが切り替わるもの、紙芝居のようにスライドが横にずれて次のスライドが背面に表示されるもの、スライドがモザイク状になり徐々に切り替わるもの、スライドが折り鶴になって画面上から飛んでいくものなど、シンプルなものから斬新なものまで、さまざまな切り替えが設定できます。

また、画面切り替え効果のスピードの変更やスライドを切り替えるときの効果音を設定することもできます。

画面の切り替え効果には、「シンプル」「はなやか」「ダイナミック コンテンツ」の3つのカテゴリーがあります。それぞれのカテゴリーには、「シンプル」12個、「はなやか」29個、「ダイナミック コンテンツ」7個、合計48種類の画面の切り替え効果が用意されているので、プレゼンテーションの目的に合わせて使い分けてください。

PowerPoint 2013には、魅力的な画面切り替え効果が用意されていますが、スライドの内容に合わないものや、スライドごとに異なるものを設定したりすると、聞き手の関心がスライドの内容よりも動きに集中してしまいプレゼンテーションの質が低下してしまいます。画面の切り替え効果は、必ずしなければいけないものではありません。シンプルな動きを1種類だけ付けて、スライド全体に統一感を出したり、タイトルスライドや重要なスライドのみに注意を引き付けるような画面の切り替え効果を設定するのも効果的です。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定」を使用して、「画面切り替え」の「キューブ」を設定する手順を説明します。「キューブ」は、スライドがサイコロの一面のような演出で、回転して面が変わることで、次のスライドに切り替わる画面切り替え効果です。凝っていますが、動きはシンプルなので内容を問わずに使用でき、プレゼンテーションを邪魔しないスマートな演出ができます。

はじめに1枚目のスライドに画面切り替え効果を設定した後、すべてのスライドに適用する手順を説明します。

画面切り替え効果の設定

画面切り替え効果の確認

画面切り替え効果は、設定直後に1度再生され、スライドの動きを確認することができますが、「プレビュー」や「スライドショー」からも再生することができます。個々のスライドごとに確認する場合は「プレビュー」を、スライド全体を確認する場合は「スライドショー」が便利です。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定2」を使用して説明します。このサンプルデータの7枚のスライドには、「キューブ」の画面切り替え効果が設定されています。

「プレビュー」から確認(1枚のスライドを再生)

以下では、スライドを切り替えた時に、右から左へと浮き上がるように表示される「フェード」効果の設定方法を紹介します。

「プレビュー」で画面切り替え効果の確認

「スライドショー」から確認(すべてのスライドを再生)

以下では、スライドを切り替えた時にチャイム音が鳴るサウンドの設定方法を紹介します。

「スライドショー」で画面切り替え効果の確認

画面切り替えに効果音を設定する

スライドが切り替わるときの画面切り替え効果に合わせて、効果音を設定することができます。PowerPoint 2013には、さまざまな効果音が用意されていますが、パソコン内に保存されている音声ファイルを指定することもできます。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定3」を使用して説明します。


画面の自動切り替え設定

スライドショーの実行中の画面切り替えは、初期設定ではEnter キーを押して行います。この設定を変更して、スライドが自動的に切り替わるように設定することができます。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定4」を使用して説明します。このサンプルデータの8枚のスライドには、「キューブ」の画面切り替え効果と効果音が設定されています。すべてのスライドが自動的に切り替わる設定の手順を説明します。

画面の自動切り替えの設定

画面切り替え効果の削除

設定した画面切り替え効果は、削除することができます。ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定5」を使用して説明します。このサンプルデータの8枚のスライドには、「キューブ」の画面切り替え効果と効果音が設定されています。すべてのスライドの画面切り替え効果を削除する手順を説明します。

画面切り替え効果の削除

アニメーションの設定

「アニメーション」とは、スライド上のテキストやオブジェクトに対して動きを付ける効果のことです。PowerPoint 2013には、さまざまなアニメーションが用意されています。アニメーションには、スライド内で強調したいオブジェクトをピカピカと点滅させたり、徐々に拡大させるなど、聞き手にインパクトを与える演出のほかに、図表やグラフを説明に合わせて動かすことで、スライドの構成がわかりやすくなり、聞き手の理解を助ける効果もあります。

設定できるアニメーションは、「開始」「強調」「終了」「アニメーションの軌跡」の4つのグループに分類されています。「開始」は、オブジェクトが表示されるときのアニメーションです。スライドが表示されたときは非表示で、意図したタイミングで、後から表示させたいときに設定します。「強調」は、スライドの説明の途中で強調したいオブジェクトに設定します。「終了」は、オブジェクトが非表示になるアニメーションです。意図したタイミングでオブジェクトを非表示にしたいときに設定します。「アニメーションの軌跡」は、オブジェクトをスライド上で動かしたいときに設定するものです。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定6」を使用して説明します。このサンプルデータのには、1枚のスライドが作成されています。スライド内の箇条書きプレース ホルダーには、PowerPoint 2013の作成手順が6つの段落で入力され、段落には、第1レベルから第3レベルの階層が設定されています。このプレース ホルダーにアニメーションを設定する手順を説明します。レベルの設定されたプレース ホルダーにアニメーションを設定すると、初期設定では、第1レベルと第2レベル以下のテキストが同時に表示されます。この設定は変更することができます。

テキストにアニメーションを設定する

アニメーションの設定

アニメーションの確認

アニメーションは、設定直後に1度再生されオブジェクトの動きを確認することができますが、「プレビュー」や「スライドショー」からも再生することができます。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定7」を使用して説明します。このサンプルデータには、上記の「テキストにアニメーションを設定する」で設定したアニメーションが設定されています。

「プレビュー」から確認

「スライドショー」から確認

「スライドショー」でアニメーションの確認

アニメーションに効果音を設定する

オブジェクトに設定したアニメーションに合わせて、効果音を設定することができます。PowerPoint 2013には、さまざまな効果音が用意されていますが、パソコン内に保存されている音声ファイルを指定することもできます。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定8」を使用して説明します。このサンプルデータには、上記の「テキストにアニメーションを設定する」で設定したアニメーションが設定されています。

アニメーションに効果音を設定する

アニメーションの設定変更

設定したアニメーションには、さまざまな詳細設定をすることができます。アニメーションの表示されるスピードの変更や再生順序の変更、オブジェクトの動く方向の変更など、さまざまなオプションが用意されています。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定9」を使用して、レベルの設定されたプレース ホルダーのアニメーションの設定を変更する手順を説明します。レベルの設定されたプレース ホルダーにアニメーションを設定すると、初期設定では、第1レベルと第2レベル以下のテキストが同時に表示されます。この設定を第1レベルのテキストが表示された後に第2レベルのテキストが表示されるように変更します。

また、アニメーションが表示されるスピードの変更と、オブジェクトの動く方向を変更する手順についても説明します。このサンプルデータのプレース ホルダーには、「フェード」のアニメーションが設定され、プレース ホルダーが表示されるときの効果音は「チャイム(chimes.wav)」、プレース ホルダー内のテキストには「クリック(click.wav)」の効果音が設定されています。

レベルごとにテキストが表示されるアニメーションの設定

テキストに設定したアニメーションのレベル表示の変更

アニメーションのスピードの変更

アニメーションのスピードの変更

アニメーションの方向を変更する

アニメーションの種類の中には、オブジェクトの動きをアレンジできるものがあります。上からの動きを下からに変更したり、外側からの動きを中央からに変更したりすることができます。変更には、「効果のオプション」を利用します。「効果のオプション」に表示される内容は、設定しているアニメーションの種類によって異なります。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定10」を使用して説明します。このサンプルデータには、テキストの入力された図形が作成されています。この図形には、「スライドイン」のアニメーションと効果音「喝采(applause.wav)」が設定されています。「スライドイン」は、初期設定では、画面の下から設定した位置までオブジェクトが動いて表示されるアニメーションです。この動きの方向を変更する手順を説明します。

アニメーションの方向の変更

複数のアニメーションを設定する

1つのオブジェクトには、複数のアニメーションを設定することができます。ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定11」を使用して説明します。このサンプルデータには、テキストの入力された図形が作成されています。この図形には、「バウンド」のアニメーションと効果音「喝采(applause.wav)」が設定されています。「バウンド」は、オブジェクトがボールのように弾みながらスライドの設定した位置まで移動して表示されるアニメーションです。この図形に2つ目のアニメーションを設定する手順を説明します。

複数のアニメーションを設定する

アニメーションの自動再生

スライドショー実行中のアニメーションの再生は、初期設定ではEnter キーを押して行います。この設定を変更して、他のアニメーションの動きに合わせて自動的に再生されるように設定することができます。

ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定12」を使用して説明します。このサンプルデータには、上記の「複数のアニメーションを設定する」で作成したテキストの入力された図形(「バウンド」と「シーソー」のアニメーションと効果音「喝采(applause.wav)」)と、「アニメーションのスピードの変更」で作成した箇条書きプレース ホルダー(フェードのアニメーションと効果音「チャイム(chimes.wav)」と「クリック(click.wav)」)が配置されています。

アニメーションの自動再生

アニメーションの削除

設定したアニメーションは、削除することができます。ここでは、サンプルデータ「特殊効果の設定13」を使用して説明します。このサンプルデータには、上記の「アニメーションの自動再生」で作成した、アニメーションが設定された2つのオブジェクトが配置されています。

アニメーションの削除