PowerPoint 2013 グラフの作成

  1. 基本的なグラフの作成
  2. グラフの編集
  3. Excel 2013の関数を使用してデータ編集
  4. グラフの種類の変更
  5. 複合グラフの作成
  6. グラフの構成要素
  7. グラフの移動
  8. グラフのサイズ変更
  9. グラフのレイアウトの変更
  10. グラフの書式設定
  11. 個別の書式設定

PowerPointではグラフを挿入することができます。グラフは、数値の全体的な傾向を図形を使ってわかりやすく表したもので、細かい数値を羅列するよりも、聞き手に理解してもらいやすいプレゼンテーションを作成することができます。

PowerPoint 2013には、棒グラフや折れ線グラフ、円グラフ、散布図など、さまざまな種類のグラフが用意されています。スライドに作成したグラフは、後から編集することができます。編集には、PowerPoint のデータ編集画面の他、Excelでも編集することができます。

ここでは、基本的なグラフの作成方法と編集方法、Excelでのデータ編集方法について説明します。

基本的なグラフの作成

ここでは、例として、ある企業の売り上げを年度別に表した縦棒グラフを作成します。縦棒グラフは、一定期間のデータの変化を示したり、項目間の比較を示す場合に適しています。

空白のプレゼンテーションが表示されている状態からの手順を説明します。

グラフの挿入

グラフの編集ワークシート

グラフの編集

グラフのデータを編集するワークシートは、閉じた後でもリボンから表示させることができます。ここでは、サンプルデータを使用して、データの削除と追加の手順と、データ範囲の選択の手順を説明します。

データの削除

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成」を使用して、不要な項目を削除する手順を説明します。このサンプルデータには、上記の「基本的なグラフの作成」で作成した、ある企業の売り上げを年度別に表した縦棒グラフが挿入されています。ワークシートにあらかじめ入力されていた仮のデータ部分を削除する手順を説明します。

グラフの元になるワークシートのデータを編集するには、「グラフツール」の「デザイン」タブから「データの編集」を選択します。「データの編集」には2種類あり、PowerPoint 2013内のワークシート「データの編集」と、Excel 2013のワークシート「Excel 2013 でデータを編集」から編集することができます。ここでは、「Excel 2013 でデータを編集」を選択した手順を説明します。

データの削除

データの追加

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成2」を使用して、項目の追加をする手順を説明します。このサンプルデータには、上記のデータの削除で作成した、ある企業の売り上げを年度別に表した縦棒グラフが挿入されています。

データの追加

データの範囲の選択

ワークシート内の表は、Excelのテーブル機能のように範囲選択された部分がグラフに反映されています。この範囲は自由に選択することができます。データ自体を変更することなく必要な部分のみ範囲選択することでグラフを編集することができます。

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成3」を使用して、データの範囲の選択の手順を説明します。このサンプルデータには、ある企業の売り上げを年度別に表した縦棒グラフが挿入されています。ワークシートの範囲は、セルA1からD5で、直販、委託、ネットの3種類の14年度から17年度までを表しています。このデータの範囲をセルA1からE1とA3からE5に変更します。これは、セルE列の合計を範囲に追加し、2行目の14期のデータを削除したもので、直販、委託、ネット、合計の4種類の15年度から17年度の範囲を表しています。

データ範囲の変更

Excel 2013の関数を使用してデータ編集

グラフの元になるワークシートのデータ編集には、Excel 2013の数式や関数を使用することができます。ここでは、サンプルデータ「グラフの作成4」を使用して説明します。このサンプルデータには、ある企業の売り上げを年度別に表した縦棒グラフが挿入されています。ワークシートの範囲は、セルA1からE1とA3からE5で、直販、委託、ネット、合計の4種類の15年度から17年度までを表しています。このデータのE列の合計をExcelを使用して入力する手順を説明します。

Excel 2013の関数でデータの編集

グラフの種類の変更

作成したグラフは、後から変更することができます。ここでは、サンプルデータ「グラフの作成5」を使用して、「集合縦棒グラフ」を「集合横棒グラフ」に変更する手順を説明します。

グラフの種類の変更

複合グラフの作成

PowerPointでは、種類の違うグラフを組み合わせて「複合グラフ」を作成することができます。複合グラフは、種類の違うデータや数値の大きく離れたデータを同じグラフ内に表示するときに利用します。

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成6」を使用して、集合縦棒グラフを「集合縦棒グラフ」と「折れ線グラフ」の複合グラフに変更する手順を説明します。このサンプルデータには、上記の「グラフの編集」で作成した、ある企業の売り上げを年度別に表した縦棒グラフが挿入されています。直販、委託、ネット、合計の4種類系列の15年度から17年度までの分類のグラフです。このデータの合計のみを折れ線グラフに変更して、複合グラフを作成する手順を説明します。

複合グラフの作成

グラフの構成要素

グラフは、さまざまな要素から構成されています。グラフの構成要素は、表示・非表示を簡単に切り替えることができます。

ここでは、グラフを構成する各要素の説明と、サンプルデータ「グラフの作成7」を使用して、グラフの構成要素の表示・非表示の切り替え手順を説明します。

@グラフエリアグラフ全体の領域で、すべての要素が含まれます。
Aプロットエリア棒グラフや円グラフの領域です。
Bグラフタイトルグラフのタイトルです。初期状態では、グラフの上部に表示されます。
Cデータ系列グラフの元になる数値を棒や円などの図形で表したものです。
Dデータ要素グラフの元になる数値を棒や円などの図形で表した個々の棒や扇型の部分です。
Eデータラベルデータ要素を説明する文字の部分です。
F凡例データ系列に割り当てられた色を識別するための情報です。
G値軸データ系列の数値を表す軸です。
H項目軸データ系列の項目を表す軸です。
I軸ラベル軸を説明する文字の部分です。

グラフ要素の表示・非表示

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成7」の複合グラフの「グラフタイトル」の非表示と「データラベル」の表示の手順を説明します。このサンプルデータには、上記の「複合グラフの作成」で作成した縦棒グラフと折れ線グラフの複合グラフが作成されています。初期状態では、グラフ上部にグラフタイトル、プロットエリア下部に凡例、データラベルは非表示になっています。

グラフの構成要素

グラフの移動

作成したグラフは、スライド内を移動させることができます。グラフの位置は、グラフエリアの書式設定の作業ウィンドウで設定することができます。グラフエリアの書式設定の作業ウィンドウは、「グラフツール」の「書式」タブから表示させる方法と、コンテキスト メニューから表示させる方法があります。

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成8」を使用して説明します。

グラフの移動

グラフのサイズ変更

スライドに挿入したグラフはサイズを変更することができます。グラフのサイズを変更するとグラフ要素の図や文字の大きさも連動して変化します。

グラフのサイズ変更は、移動と同様にグラフエリアの書式設定の作業ウィンドウで設定することができます。グラフエリアの書式設定の作業ウィンドウは、リボンの「書式」タブから表示させる方法と、コンテキスト メニューから表示させる方法があります。

サイズ変更は、高さと幅をセンチ単位で設定する方法と、パーセンテージで設定する2つの方法があります。初期状態では、縦横比は固定されていません。ここでは、サンプルデータ「グラフの作成9」を使用して、高さの値を大きくして縦長のグラフにした後、縦横比を固定してパーセンテージでサイズ変更をする手順を説明します。

グラフのサイズ変更

グラフのレイアウトの変更

グラフの要素の表示・非表示や表示場所などの配置は、あらかじめ用意されているレイアウトから選択することで簡単に変更することができます。

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成10」を使用して、グラフのレイアウトを変更する手順を説明します。

グラフのレイアウトの変更

グラフの書式設定

グラフを作成すると自動的にテーマに合わせたグラフのスタイルが適用されます。グラフのスタイルとは、グラフを装飾するための書式の組み合わせです。グラフの書式設定は、要素ごとに個別に設定することもできますが、「グラフスタイル」の「色の変更」や「グラフのクイックスタイル」を使用すれば、あらかじめ設定されている書式の中から簡単にグラフのデザインを整えることができます。

ここでは、サンプルデータ「グラフの作成11」にグラフの色の変更とスタイルの変更を設定する手順を説明します。

グラフ色の変更

グラフ色のスタイルの変更

個別の書式設定

グラフの要素ごとに個別に書式設定を行うこともできます。ここでは、サンプルデータ「グラフの作成12」を使用して、特定のデータ要素を強調する書式設定をします。グラフ内の「系列 ネット」の折れ線グラフの太さを変えて強調する手順を説明します。

個別の書式設定