テキストなどを作成する際、スクリーンショット、つまり画面のイメージがあると、それを利用する人にとって有益です。
Word 2013では、標準でスクリーンショットを挿入する機能がありますが、スクリーンリーダーでの対応が充分でないため、ここではショートカットキーでの手順を説明します。
ショートカットキーでのスクリーンショットの挿入には、画面全体を挿入する方法と、ダイアログ ボックスなど、アクティブな画面のみを挿入する方法の2つがあります。
サンプルデータscreenshot_es.docx「スクリーンショットの挿入・加工(演習).docx」を開きます。
また、スクリーンショットの対象となるファイルtable-graph.xlsx「表とグラフ.xlsx」も開いておきます。
画面全体を挿入する
まず、画面全体を挿入する手順を説明します。 ここではサンプルデータに以下の内容でスクリーンショットを挿入します。
対象画面: 表とグラフ.xlsx 年代別構成比シート挿入場所: 「以下が完成した表とグラフです。」の2行下
図の名前: 図1 完成シート
サイズ: 高さ 59.99mm、幅 106.66mm
配置: 行の中央
(1) スクリーンショットの挿入
まず、対象となる画面のスクリーンショットを文書に挿入します。
- 1. 「スクリーンショットの挿入・加工(演習).docx」をアクティブにします。
- 2. 下方向 キーを押して「以下が完成した表とグラフです。」の2行下に移動します。
- 3. 「表とグラフ.xlsx」のシート「年代別構成比」をアクティブにします。
- 4. Alt + Space キーを押してシステム メニューを開きます。
- 5. 上下方向 キーを押して「最大化」に移動してEnter キーを押します。画面が最大化されます。
(注) スクリーンショットをとる際は画面を最大化しておきます。
- 6. Print Screen キーを押します。画面のイメージがコピーされます。
- 7. 「スクリーンショットの挿入・加工(演習).docx」をアクティブにします。
- 8. Ctrl + V キーを押して貼り付けます。スクリーンショットが文書に挿入されます。
(2) スクリーンショットに名前を付ける
挿入したスクリーンショットには名前を付けておきます。そうすることで、このスクリーンショットがどんな内容かが後で分かります。
- 1. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 2. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 3. Tab キーを押して「選択」に移動してEnter キーを押します。「選択」のメニューが開きます。
- 4. 下方向 キーを押して「オブジェクトの選択と表示」に移動してEnter キーを押します。「オブジェクトの選択と表示」の作業ウィンドウが開きます。
* アクセスキー: Alt H S L P
- 5. 「図1」が表示されているので、Enter キーを押してスクリーンショットを選択状態にします。
【ワンポイント】 もし「図1」が選択されず「すべて表示」のボタンなどが選択された場合は、Shift + Tab キーを押して「図1」に移動してEnter キーを押します。
- 6. F2 キーを押して編集状態にします。
- 7. カーソルは先頭にあるので、End キーを押して文字列の右に移動し『 完成シート』と入力してEnter キーを押します。「図1」が「図1 完成シート」という名前に変更されます。
- 8. Esc キーを 1 回押して「オブジェクトの選択と表示」の作業ウィンドウから文書ウィンドウに戻ります。この時、スクリーンショットはまだ選択状態です。
(3) スクリーンショットのサイズを変更して中央揃えにする
スクリーンショットの縦と横のサイズを変更した上で、行の中央に配置します。
- 1. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 2. 左右方向 キーを押して「書式」タブに移動します。
- 3. Tab キーを押して「図形の高さ」のエディット ボックスに移動します。
- 4. 『60』と入力してEnter キーを押します。高さが59.99mmになります。また、それに合わせて幅も自動調整されます。
(注) 「60」と入力すると、自動的に「59.99」となります。
- 5. Ctrl + E キーを押して中央揃えにします。スクリーンショットが行の中央に配置されます。
- 6. Esc キーを押してスクリーンショットの選択状態を解除します。
【ワンポイント】 JAWSでは、Ctrl + Shift + O キーを押すとオブジェクトのリストを表示させることができます。
アクティブになっている画面を挿入する
次に、ダイアログ ボックスなど、アクティブになっている画面を挿入する手順を説明します。
ここではサンプルデータに以下の内容でスクリーンショットを挿入します。
挿入場所: 「以下が「罫線」タブです。」の2行下
図の名前: 図2 罫線ダイアログ
サイズ: 高さ 79.99mm、幅 98.5mm
配置: 行の中央
(1) スクリーンショットの挿入
まず、対象となる画面のスクリーンショットを文書に挿入します。
- 1. 「スクリーンショットの挿入・加工(演習).docx」をアクティブにします。
- 2. 下方向 キーを押して「以下が「罫線」タブです。」の2行下に移動します。
- 3. 「表とグラフ.xlsx」のシート「年代別構成比」をアクティブにします。
- 4. Alt + Space キーを押してシステム メニューを開きます。
- 5. 上下方向 キーを押して「最大化」に移動してEnter キーを押します。画面が最大化されます。
(注) スクリーンショットをとる際は画面を最大化しておきます。
- 6. Ctrl + 1 キーを押して「セルの書式設定」のダイアログ ボックスを開きます。
- 7. Ctrl + Tab キーを押して「罫線」タブに切り替えます。
- 8. Tab キーを押してダイアログ ボックスの中に入ります。
- 9. Alt + Print Screen キーを押します。画面がコピーされます。
- 10. 「スクリーンショットの挿入・加工(演習).docx」をアクティブにします。
- 11. Ctrl + V キーを押して貼り付けます。スクリーンショットが挿入されます。
(2) スクリーンショットに名前を付ける
挿入したスクリーンショットには名前を付けておきます。そうすることで、このスクリーンショットがどんな内容かが後で分かります。
- 1. F6 キーを押して「オブジェクトの選択と表示」の作業ウィンドウに移動します。「図2」が表示されているので、Enter キーを押してスクリーンショットを選択状態にします。
【ワンポイント1】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーではウィンドウは切り替わりません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「オブジェクトの選択と表示」の作業ウィンドウに切り替えます。
【ワンポイント2】 もし「図2」が選択されず「すべて表示」のボタンなどが選択された場合は、Shift + Tab キーを押して「図2」に移動してEnter キーを押します。
- 2. F2 キーを押して編集状態にします。
- 3. カーソルは先頭にあるので、End キーを押して文字列の右に移動し『 罫線ダイアログ』と入力してEnter キーを押します。「図2」が「図2 罫線ダイアログ」という名前に変更されます。
- 4. Esc キーを 1 回押して「オブジェクトの選択と表示」の作業ウィンドウから文書ウィンドウに戻ります。この時、スクリーンショットはまだ選択状態です。
(3) スクリーンショットのサイズを変更して中央揃えにする
スクリーンショットの縦と横のサイズを変更した上で、行の中央に配置します。
- 1. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 2. 左右方向 キーを押して「書式」タブに移動します。
- 3. Tab キーを押して「図形の高さ」のエディット ボックスに移動します。
- 4. 『80』と入力してEnter キーを押します。高さが79.99mmになります。また、それに合わせて幅も自動調整されます。
(注) 「80」と入力すると、自動的に「79.99」となります。
- 5. Ctrl + E キーを押して中央揃えにします。スクリーンショットが行の中央に配置されます。
- 6. Esc キーを押してスクリーンショットの選択状態を解除します。
【ワンポイント】 JAWSでは、Ctrl + Shift + O キーを押すとオブジェクトのリストを表示させることができます。
操作の結果はサンプルデータscreenshot_kk.docx「スクリーンショットの挿入・加工(結果).docx」をご覧ください。