Word 2013 ハイパーリンクを活用した長文の作成

  1. 見出しの設定
  2. 見出しの適用
  3. ハイパーリンクの設定
  4. 表題と副題の設定
  5. 改ページ位置の調整
  6. 見出しへのジャンプ
  7. ハイパーリンクの削除

Wordでは、ページ数の多い文書を作成するためのさまざまな機能が用意されています。 比較的ページ数が少ない場合には、ページ番号や目次などを使わず、ハイパーリンクを利用して、それぞれの章や節にジャンプさせる形をとると簡単に文書が作成できます。

サンプルデータhyper_es.docx「ハイパーリンクを活用した長文の作成(演習).docx」を開きます。


見出しの設定

章や節にジャンプさせるためには、まず本文中の章や節に見出しを設定します。
Wordでは、文書全体を「表題」「見出し」、また「本文」のように区分けするようになっており、それぞれの区分ごとに書式を設定することもできます。

この文書では、以下のように見出しを設定します。


第1章、第2章、第3章: 見出し1
1−1、1−2 …、2−1、2−2 …、3−1、3−2 …: 見出し2
2−1−1、2−1−2 …、2−2−1、2−2−2 …: 見出し3

また、見出しの書式はスタイルの種類により初期値が設定されますが、これは変更することができます。
ここでは見出しの書式を以下のように設定します。


見出し1: フォント MS ゴシック、サイズ 12ポイント、文字スタイル 太字、配置 中央揃え
見出し2: フォント MS ゴシック、サイズ 10.5ポイント、文字スタイル 太字、インデント 左右1字
見出し3: フォント MS ゴシック、サイズ 10.5ポイント、文字スタイル 標準、インデント 左右1字

(1) 「見出し1」の設定

まず「第1章」に「見出し1」を設定し、スタイルの書式を変更します。

(注1) 「■内容」のすぐ下ではなく、本文中の「第1章 Windows 8.1の画面構成」です。

* アクセスキー: Alt H F Y

* ショートカットキー 「スタイル」の作業ウィンドウを開く/閉じる: Ctrl + Alt + Shift + S キー

(注2) 1度「スタイル」の作業ウィンドウを開くと、文書を閉じるか、再度上記の操作を行うまでウィンドウは表示されています。

(注3) 「見出し1」には、初期状態で、フォント名 MS ゴシック、フォントサイズ 12ポイント、スタイル 標準、配置 両端揃えの書式が設定されています。

【ワンポイント】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

(注4) これ以降、上記で設定したスタイルが「見出し1」に自動的に適用されます。

  「スタイル」の作業ウィンドウ    「見出し1のスタイル変更」のダイアログ ボックス

(2) 「見出し2」の設定

次に「1−1」に「見出し2」を設定し、見出しのスタイルを変更します。

【ワンポイント1】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

(注1) 「見出し2」には、初期状態で、フォント名 MS ゴシック、フォントサイズ 10.5ポイント、スタイル 標準、配置 両端揃えの書式が設定されています。

【ワンポイント2】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

(注2) 「見出し2」では、初期状態でインデントは設定されていません。

(注3) これ以降、上記で設定したスタイルが「見出し2」に自動的に適用されます。

  「見出し2のスタイル変更」のダイアログ ボックス

(3) 「見出し3」の設定

最後に「2−1−1」に「見出し3」を設定し、見出しのスタイルを変更します。

(注1) 「2−1−1 スタート画面からの起動手順」は、2ページ40行目です。

【ワンポイント1】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

(注2) 「見出し3」には、初期状態で、フォント名 MS ゴシック、フォントサイズ 10.5ポイント、スタイル 標準、左インデント 4字の書式が設定されています。

【ワンポイント2】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

(注3) 「見出し3」では、初期状態で左インデントが「4字」に設定されています。インデントを解除すると左右各1字に変更されます。

(注4) これ以降、上記で設定したスタイルが「見出し3」に自動的に適用されます。

  「見出し3のスタイル変更」のダイアログ ボックス


見出しの適用

上記で設定した見出しのスタイルを本文中の章や節に適用させます。

(1) 「見出し1」の適用

「第2章 アプリの起動」「第3章 シャットダウン」に「見出し1」を適用させます。

【ワンポイント】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

(2) 「見出し2」の適用

次に「1−2」から「3−5」までに「見出し2」を適用させます。

【ワンポイント1】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

【ワンポイント2】 「スタイル」の作業ウィンドウを開いた際、すでに「見出し2」が選択されている場合があります。

(3) 「見出し3」の適用

最後に「2−1−2 スタート画面にアプリを表示する」から「2−5−3 マイスタートメニューからアプリを起動する」までに「見出し3」を適用させます。

【ワンポイント1】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

【ワンポイント2】 「スタイル」の作業ウィンドウを開いた際、すでに「見出し3」が選択されている場合があります。


ハイパーリンクの設定

見出しが設定できたら「■内容」の下に記載されている項目から見出しにジャンプさせる設定を行います。

* アクセスキー: Alt N I

【ワンポイント1】 上記8.では、対象となる見出しは「1−1 スタート画面」から「3−5 マイスタートメニューからシャットダウンする(PC-Talker)」となります。

【ワンポイント2】 ハイパーリンクの設定は、コンテキスト メニューの「ハイパーリンク」からも行えます。

(注) ハイパーリンクが設定されると、文字列の色が「青」になり、下線が引かれます。

  「ハイパーリンク挿入」のダイアログ ボックス

  「ハイパーリンク挿入」のダイアログ ボックスの「ファイル、Webページ」ボタン


表題と副題の設定

ハイパーリンクが設定できたら、表題と副題を設定します。

Windows 8.1の基本操作: 表題
〜 画面読み上げソフトとキーボードを利用して 〜: 副題

【ワンポイント1】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。

【ワンポイント2】 PC-Talkerの場合は、F6 キーを押すと拡大機能が働くため、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してからCtrl + Tab キーを押して「スタイル」の作業ウィンドウに移動します。


改ページ位置の調整

文書をより見栄えのよいものにするため、改ページ位置の調整を行なっておく必要があります。
これは、各ページの先頭、つまり第1行目を確認して、ページのレイアウトが適切になっているかを判断し、もし改ページ位置の変更が必要な場合には、その作業を行っておきます。
そうでないと、例えば、章や節の番号だけが前のページに残ってしまったり、ページの先頭に余分な空白行ができてしまったり、また、手順や説明などが途中で切れてしまったりして文書が見にくくなってしまいます。
改ページ位置の調整は以下のように行います。

  「ジャンプ」のダイアログ ボックス

  スタイルとハイパーリンク設定前の文書

  スタイルとハイパーリンク設定後の文書


見出しへのジャンプ

設定したハイパーリンクから見出しにジャンプするには以下の操作を行います。 ここでは「第1章 Windows 8.1の画面構成」を例に説明します。

(注) 上記の操作を行うと、文書を閉じる際に、変更を保存するかのメッセージが表示されます。


ハイパーリンクの削除

ハイパーリンクの設定内容を変更する場合は、いったんハイパーリンクを削除してから再度ハイパーリンクを設定します。
設定したハイパーリンクは以下の手順で削除します。

* アクセスキー: Alt N I

【ワンポイント】 ハイパーリンクの削除は、コンテキスト メニューの「ハイパーリンクの削除」からも行えます。

  「ハイパーリンク編集」のダイアログ ボックス

操作の結果はサンプルデータhyper_kk.docx「ハイパーリンクを活用した長文の作成(結果).docx」をご覧ください。