視覚障害者に対するパソコン指導者養成講座(東京)開催の報告
更新:2008年12月 5日 6:00
- 講座開催の記録
- 講座の内容
- 受講者のみなさんの感想
東京での「視覚障害者に対するパソコン指導者養成講座」を下記の通り開催しました。
会場の財団法人 機械産業記念事業財団(tepia)は、緑豊かな青山の一角にあり、周辺には秩父宮ラグビー場や神宮球場などのスポーツ施設も多くあります。講座前日のPCやネットワークの設定から2日間の講座を、主催者のtepiaのみなさんの協力を得て進めました。
参加者は、首都圏のボランティア団体に所属する方や企業関係者、遠くは富山県からの参加とバラエティーに富んでいました。
今回の講座をきっかけとして、首都圏での視覚障害者へのパソコンサポートの輪が広がればと願っています。
講座名 | 視覚障害者に対するパソコン指導者養成講座(東京) |
開催日時 | 2008年11月29日(土)・30日(日) 午前10時から午後4時まで |
会場 | 財団法人 機械産業記念事業財団(TEPIA) 4F セミナリオ |
受講者・見学者 | 14名 |
スタッフ | 主催者:2名 SPAN:12名 |
講座は下記の内容で進められました。
第1日目
10:00〜10:20 | 挨拶・オリエンテーション |
10:20〜11:20 | 視覚障害者の基礎知識 |
11:30〜12:30 | 視覚障害者用ソフトウエアについて |
12:30〜13:30 | 昼食・休憩 |
13:30〜14:30 | キーボードの指導法 |
14:40〜15:40 | 視覚障害者が使いやすいパソコンの設定 |
15:40〜16:00 | 情報提供 |
第2日目
10:00〜11:10 | キーと音声によるWindows操作と文字入力 |
11:20〜12:30 | 音声によるメールの送受信 |
12:30〜13:30 | 昼食・休憩 |
13:30〜14:40 | 音声によるWebの閲覧 |
14:50〜15:30 | アイマスクをつけての操作と指導体験 |
15:30〜16:00 | 意見交換・アンケート記入 |
講座を受講したみなさんからは以下のような感想が寄せられました。
いただいた貴重なご意見を今後の講座に活かしていきたいと思います。
- 大変勉強になりました。このような講座があれば参加したいです。アイマスクは不自由な方の気持ちが解かったような気がする。
- 全てが初めての経験でしたが、ある程度ショートカットキーの使い方は解かっていたので楽でした。じっくりと教科書とにらめっこの毎日になりそうです。
- 動機付けの大切さを再認しました。アイマスクを着けての体験は非常に参考になりました。サポートする際のしゃべり方をもっと重視したいと思います。サポータによるばらつきが無いよう、帰ってから報告し勉強して行きます。
- 実践的な内容で今後のサポートに大変役立つと思います。言葉だけで説明して理解していただくには解かりやすい例え話など、周到な準備が必要で、それによってサポートする側、される側の安心感に繋がるのだと痛感しました。また、「理屈は後」「感動による動機付け」という言葉に心打たれました。今後実践して行きたいと思います。
- 音声を聞いて操作することが大事と思いました。アイマスク体験でどのように指導したら良いのか少し解かりました。
- とても理に適った講習会で「教える」ことそのものについても、とても勉強になりました。シンプルで良かったです。こうしたパソコンで視覚障害者の方の世界が広がると良いと思います。アイマスクを着けてみてパソコンを操作した時、今自分がどういう状況で何をしているのか分かりませんでした。参考になりました。
- 基本を最初から再確認をさせていただきました。講師、スタッフの指導を見習って、今後サポートを続けていきたいと思います。
- 大変良い経験になりました。また参加したいです。
- もう少し長い方が良かった。また、定期的に開催していただけると良いと思います。
- パソコン支援を行うに当たり、如何に基本が大切であるか講義を受けて改めて感じました。
- とても良い体験をしました。ソフト一つにしても知らないことの大きさを実感しました。サポートの方も参加者も優しい方達で、そのことがとても嬉しかったです。サポートするには、もっとスキルを高める勉強をします。
- 時間が少なくさわりだけでした。もっと時間を掛けてもらえると有難い。
- 自分で分かっていたつもりが、如何に浅い知識だったのか気付かされました。
- 視覚障害者の方がどういう状況にあるのかが分かっていなかったので勉強になった。
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