━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2017年2月号 No.124                       2017年2月24日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  Excel基礎(36)   COUNTIF関数 ● プロフェッショナルコース  IF関数の使い方 その2 ● 【コラム】 パソコンよもやま話  iOSアプリ ナビレコ [2] サポートお役立ちサイト  就労における 合理的配慮 [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  公益財団法人洲崎福祉財団 [4] ソフトウエア・ハードウエア情報  音声で知らせるGPSランニングナビ、「グリーンオンGPSボイスコーチ」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  「視覚障害リハビリテーション協会 研修会2016年度 就労!  今、何が課題か?」 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎Excel基礎(36)  COUNTIF関数 前回はVLOOKUP関数を利用して、コース表を完成させました。 今回は、COUNTIF関数を利用して男女それぞれの数を数える方法を ご紹介します。 会社の社員の所属部署一覧表を作成します。 A列に氏名、B列に性別、C列に所属部署を入力します。 なお、氏名はA3からA18にそれぞれ入力し、全員で16人とします。 そのうえで、男女それぞれの人数をCOUNTIF関数を利用して求めます。 あらかじめ、E3、E4にそれぞれ「男」、「女」の項目を入力し、F列に それぞれの人数を求めることにします。 1.セルF3を選択します。 2.[Shift]キー + [F3]キーを押して「関数の検索」のウィンドウを  表示します。 3.「関数の検索」のウィンドウが開き「関数の検索」エディット ボックスが  選択されているので『個数』と入力して[Enter]キーを押します。 4.個数に関連する関数の一覧が表示されるので、[下方向]キーを押して、  「COUNTIF」を選択して[Enter]キーを押します。  関数の引数を入力するウィンドウが開きます。 5.[半角/全角]キーを押して、日本語入力をオフにします。 6.性別が入力されたセル範囲を指定します。ここでは、セルB3からB18までを  指定します。「範囲」のエディット ボックスに『b3:b18』と入力します。 7.[Tab]キーを押して「検索条件」のエディット ボックスに移動します。 8.[半角/全角]キーを押して日本語入力をオンにします。 9.『男』と入力します。 10.[Tab]キーを押して「OK」ボタンに移動して[Enter]キーを押します。   男性社員の人数がセルF3に求められます。 女性の人数を求める場合は、F4のセルを選択した状態で、同様の操作を 繰り返し行い、検索条件の項目に「女」と入力します。 COUNTIF関数の引数入力のウィンドウについて 【ワンポイント1】 COUNTIF関数は、検索条件に合うセルの数を数えます。 書式は「=COUNTIF(範囲,検索条件)」です。 ここでは=COUNTIF(B3:B18,"男") ただし、検索条件に文字や式を使用する時には「"」で囲みます。 【お知らせ】 今まで長い間Excelの基礎についてご紹介してきましたが、 次回から、ベイシックコースでは、「パワーポイント基礎」ということで、 Pc-Talkerを利用したパワーポイントの操作についてを お届けしたいと思います。 そちらもよろしくお願いいたします。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 ◎IF関数の使い方 その2 1.初めに 前回IF関数について掲載しましたが、URLの小文字がすべて大文字でした。 深くお詫びいたします。 正しいURLは以下のとおりです。 前回の資料のPDF版 http://smuramura.web.fc2.com/201701A/if01.pdf 図1 http://smuramura.web.fc2.com/201701A/001.png 図2 http://smuramura.web.fc2.com/201701A/002.png 参考になるExcel http://smuramura.web.fc2.com/201701A/if2.xlsx 今回の資料のPDF版は http://smuramura.web.fc2.com/201702F/201702.pdf をご覧ください。 2.論理式と論理値 セルC1に=A1>B1を入力すると、結果は論理値になります。 Excelでは * 数値は右詰め * 文字列は左詰め * 論理値は中央配置 になります。 論理値の場合 「TRUE」または「FALSE」と表示されます。 ちなみに「TRUE」は「真」つまり正しいことを表しています。 「FALSE」は「偽」つまり正しくないことを表しています。 3.内部表現 「TRUE」の内部表現は1で「FALSE」の内部表現は0です。 したがって、A2の式が=5>4の場合、正しいので「TRUE」と表示されます。 A2のセルは「論理値」の属性を持っています。内部表現は1です。 B2に =A2+0 と入力すると B2は数値の1になります。 4.省略形式 セルに =IF( と入力すると、 図1 http://smuramura.web.fc2.com/201702F/zu01.png IF(論理式,[真の場合],[偽の場合])と表示されます。 となっています。括弧[ ]は省略可能なことを示しています。 では省略するとどのようになるのでしょうか? C3に=IF(A3>B3,,) とすると 常に0になります。 要するに =IF(A3>B3,0,0)と同じことになります。 A4が500以上の場合だけ B4に「500以上」と表示したい場合は =IF(A4>=500,”500以上”,””) とします。>のあとにイコールを付けます。 5.3段階にわける方 A5の値について B5に「200未満」「200から500」「500より大」の3段階で 表示したい場合とします。IF関数の中にIF関数を入れます。 =IF(A5<200,"200未満",IF(A5>500,"500以上","200から500")) になります。 6.悪い例 A6が200より大きくて500未満の場合にだけ、「ちょうど良い」と表示する場合 =IF(200