━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2019年7月号 No.153                       2019年7月26日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  明るいものを見るときの工夫 ● 【コラム】 ICT よもやま話  Amazon Echo inputとBluetoothイヤフォン [2] サポートお役立ちサイト  ダイアログ・ミュージアム [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  視覚障害者生活情報センター 岐阜アソシア [4] ソフトウエア・ハードウエア情報  お部屋の環境に反応してしゃべる!、「マイルームロビ」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  第222回仙台ロービジョン勉強会開催のご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎明るいものを見るときの工夫 私はiPadで遠くのものもよく見ます。 iPadは画面の広さ、明るさ、自由に拡大できることなど、本当に素晴らしいと 感じます。 ただ、光を放つものを見るときなどは明るすぎて困ることもあります。 鉄道などを利用する場合、黄色いボードに書かれた表示があるのですが、 それが明るく輝いて見えないのです。 この表示が結構大切な情報となっているのです。 画面をさっと暗くしなければならないわけです。駅の移動中なので時間との 勝負です。 こんな時に便利な操作がありました。 カメラアプリで写真をとる状態で表示を見るのですが、明るく輝いて 文字が読めない場合は、画面をポンとタップします。 そうすると四角と太陽のマークが出てきます。そこで下にスワイプ (下にはらう)と画面が暗くなります。そうすると、読めるようになります。 これは緊急の際には大変便利です。 もちろん、暗くしすぎた場合は上にスワイプすると明るくなります。 画面の明るさを変える方法はいくつかありますが、さっとできるこの方法は 意外に便利です。 ****************************************************************** ● 【コラム】 ICt よもやま話 ◎Amazon Echo inputとBluetoothイヤフォン あなたは外で音楽を聞く場合どうしていますか? 携帯用音楽プレーや、スマホなどでしょうか。 携帯CDプレーヤーなどをお使いでしょうか。 それとも、まだ、携帯カセットプレーヤーを使っていますか? これらの場合、限られた曲数になりますし、選曲もちょっと大変ですよね。 そこで出てくるのが、今までに紹介してきたスマートスピーカーです。 これなら曲数は数千万曲、選曲も声でできます。 このスマートスピーカーを外に持ち出すことができる様になりました。 それが、Amazon Echo inputとBluetoothイヤフォンの組み合わせです。 もちろん、モバイルWiFi、モバイル用バッテリーは必要です。 Bluetoothイヤフォンは、マイクつきのハンずフリーのものが必要です。 スマホで電話する場合にも必要です。 既に、スマホでBluetoothイヤフォンで音楽を聞いておられるのであれば、 Amazon Echo inputと、モバイルバッテリーの購入だけですみますね。 そして、音楽を聞くだけでなく、ニュースや天気予報、ラジオ、時間、 なぞなぞで遊ぶ、その他、いろんなことが話しかけるだけでできます。 Amazon Echo inputのサイズ・重量は78g 幅x高さx奥行 80x14x80 mmです。 円形です。 モバイルバッテリーに繋いで、かばんなどにいれておけばよいでしょう。 目が不自由だと、歩きながら音楽を聞くことは危険ですから止めましょう。                           文責:園 順一 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎ダイアログ・ミュージアム  「対話の森」 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に行かれたことはありますか。 「暗闇体験」「見えないことの理解」。こんな思いで参加したことが ありました。 でもそれは、楽しみながら多様な価値観に触れることができる ソーシャルエンターテイメントと位置づけられたものなのです。 音のない世界や、世代を超えた対話など、多様な価値観の実現のために 広がっています。 このような取り組みに、関心をもってみることも大切だと思います。 以下の3つがあるようです。 ダイアログ・イン・ザ・ダーク Dialogue in the Dark 目以外の何かで、ものを見たことはありますか? 見る事以外の感覚を使って、対話を楽しみ驚きの発見をしていくプログラム ダイアログ・イン・サイレンス Dialogue in Silence 言葉の壁を超えて、人はもっと自由になる 音のない世界で言葉の壁を超えた対話を楽しむプログラム ダイアログ・ウィズ・タイム Dialogue with Time 未来に会いに行こう 歳を重ねることについて考え、世代を超えて、生き方について対話する プログラム 以上です。ぜひ体験してみてください。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://taiwanomori.dialogue.or.jp/ ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 ◎視覚障害者生活情報センター 岐阜アソシア この団体の歴史は古く、1890年からすでに130年活動しています。 この間、地域の視覚障害者の福祉向上に果たした役割は大きいといえます。 *実施事業 ・情報提供部門 1.点字図書の製作と貸し出し 2.録音図書の製作と貸し出し 3.拡大写本サービス 4.触図の製作 5.ボランティアの養成 6.全国視覚障害者情報提供施設ネットワークへの参加 7.点字印刷・出版 8.関係機関・団体との連携 ・生活相談部門 1.生活相談 2.視覚障害者の結婚に関する意識調査の報告 3.「視覚障害者外出サポート事業」の充実 4.同行援護・移動支援従業者派遣事業 5.日常生活用具の収集・展示・斡旋 6.施設機能強化事業(体験ツアー)の実施 7.各種クラブ活動の推進 8.交流会の開催 9.視覚障害者福祉協会等の行事や活動への協力 10.視覚障害者福祉の啓発活動 11.施設案内ボランティアの養成 ・技術指導部門 1.生活訓練(歩行・日常生活動作等) 2.パソコン指導 3.中途視覚障害者点字学習指導 こうした幅広い活動は、地域の視覚障害者にとってなくてはならないものに なっていると思います。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.gifu-associa.com/ ───────────────────────────────── [4] ソフトウエア・ハードウエア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎お部屋の環境に反応してしゃべる!、「マイルームロビ」 今回は、2018年2月28日に株式会社タカラトミーから発売された、 お部屋の環境変化に反応しておしゃべりするパーソナルトークロボット 「マイルームロビ」をご紹介します。  タカラトミーでは、“ロボットがいる遊び心のある生活”をコンセプトに、 次世代エンターテイメントロボット「Omnibot(オムニボット)」シリーズを 展開。デアゴスティーニ・ジャパンとコラボレーションする 「Robi(ロビ)」シリーズ第3弾。これまで同様、ロボットクリエイター・ 高橋智隆氏が監修し、「週刊ロビ2」を基にした愛らしいフォルムを 採用しました。  マイルームロビは、あなたとの暮らしで気になることがいっぱい! 普段の暮らしのちょっとした変化を感じて話しかけてきます。 シリーズ初だという5つのセンサー「TVリモコン」「気温/湿度」「人感」 「照度」「おでこ」を搭載し、ユーザーが話しかけて反応するのではなく、 日常の変化やユーザーの行動に反応しておしゃべりします。 ユーザーの用事を事前に登録すれば、記憶して教えてくれるなど 「曜日設定」機能もあります。  ピカチュウなどでおなじみ、声優の大谷育江さんが声を担当。 おしゃべりパターンは2000種を超え、季節や時間に応じて話しかけるなど、 家族が1人増えたかのようにユーザーの生活に溶け込みます。 なお、目の不自由な人も一緒に楽しめるおもちゃとして、一般社団法人・ 日本玩具協会が推進する「共遊玩具」の「盲導犬マーク」対象商品に 認定されています。 【商品概要】 対象年齢:6歳以上 商品サイズ:(W)170×(H)170×(D)130mm 使用電池:単4形アルカリ乾電池4本(別売) 希望小売価格:9,800円(税別) 商品内容:本体、遊び方説明書、保証書 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://kyodonewsprwire.jp/release/201801159885 ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎第222回仙台ロービジョン勉強会開催のご案内 アイサポート仙台(仙台市中途視覚障害者支援センター)では、 第222回仙台ロービジョン勉強会を開催します。 *日時:2019年8月21日(水) 19:00〜20:30 *会場:仙台市荒町市民センター 2階 第1会議室 *内容:「世界の音響式信号機/音響式信号機の世界」というテーマでの開催 *参加費:300円 *お申し込み・お問い合わせ先:アイサポート仙台 仙台市中途視覚障害者  支援センター  Tel:022−212−1131  E-Mail:sisien@sky.plala.or.jp 詳しくは上記お電話かメールにてお問い合わせください。 ◎ワンポイント講座「Wordの表が苦手な方のために」(8月17日)のご案内 この講座は「Wordの表が苦手な方のために」をテーマに開催します。 *開催日:8月17日(土) *時間:13:00〜17:00 *場所:SPAN☆三田スカイプラザ *募集定員:4名(お申込みが2名以上の場合に開催します。) *講師:北神 あきら *受講料:8000円 ▼詳しくは下記をご覧ください。 http://span.jp/activity/#future20190817 ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   無料のネット通話Skypeなどを利用して行う講座で、教室に来なくても   学べます。内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   就労中の視覚障害者を対象とした職業訓練で費用負担はありません。   → 現在、平成31年度(令和元年)の訓練の受付を行っています。  ・ 企業研修   視覚障害者が在籍する企業からの委託により実施する職業研修です。   内容や日程はご相談の上決めていきます。 上記の各講座や訓練は常にお申し込みを受け付けています。  ・ 土曜講座、夜間講座、ワンポイント講座   土曜日やウイークデーの夜間にテーマを決めて実施する講座です。   また、ワンポイント講座はテーマを絞って半日で学ぶ講座です。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、8月17日(土)のワンポイント講座の募集をしています。  ・ インストラクター養成講座   視覚障害者に対するパソコンサポートをしていただく方のための講座で、   原則として奇数月の第2日曜日に開催します。   → 次回は9月第3日曜日に開催され、現在、9月15日(日)の募集を   しています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 http://span.jp/offering/index.html *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が大切な活動資金になっています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 http://span.jp/support/ ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− SPANは、7月20日に開催されたロービジョンセミナーに出展しました。 そこで多くの方とお話しする機会がありましたが、 パソコンやスマートホンなどのICT機器をもっと使えるようになりたい。 就労の場でのスキルをもっと高めたいという声が、本当に多くのみなさんから 寄せられました。 改めて、私たちが取り組んでいることの大切さと責任の重さを実感した一日と なりました。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は8月23日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら http://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:北神 あきら http://www.span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━