━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2024年11月号 No.217                       2024年11月22日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  iPadのズーム機能 ● プロフェッショナルコース  11月は都合によりお休みとさせていただきます。 [2] サポートお役立ちサイト  駅ホームからの転落の再発防止のために [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  Windows10とOffice2016・2019のサポート終了について [4] ソフトウエア・ハードウエア情報  一人歩きをより安全に、「GRUS 歩行支援アプリ対応スマートフォンポーチ」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  第283回 仙台ロービジョン勉強会のご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎iPadのズーム機能 ズームの設定の中にズーム領域というのがあります。 画面全体が拡大されるフルスクリーンズーム、ルーペで画面をたどって 見るようなウインドウズームがあります。 しかし、iPadでは「ピンで固定したズーム」というのがあります。 ピンで固定したズームの設定の中には、「位置」という項目があり、 上、右揃え、左揃え、下という種類があります。 例えば、「下」を選択すると、半分ぐらいで上下に画面が分かれていて、 上のものが下の画面で大きく表示されます。 この拡大される画面の大きさも変更することができます。 境界線の真ん中に小さな長い四角い模様があるので、それをドラッグすれば 変更されます。 iPhoneに比べて画面が大きいので、分割して拡大することができる機能が プラスされているわけです。 ただ、これをどう活用するのか、なかなか見当たりません。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 11月は都合によりお休みとさせていただきます。 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎駅ホームからの転落の再発防止のために 国土交通省において、視覚障害者による駅ホームからの転落の 再発防止に向けて、転落経験者を対象にした聞き取り調査に関するサイトが 開設されました。 調査は、状況を細かく知るということを重視しているようなので、 事例がたくさん集まればかなり転落防止に向けて今後の良い材料になると 思います。 質問点: 内容によっては、追加でご質問させていただく可能性もございます。 (1)ご自身について  [1]ご年齢  [2]性別  [3]転落した日時、駅名  [4]医療情報  [5]障害者手帳の等級   ・現在の等級   ・初めて手帳を取得したのはいつか   ・現在の等級になったのはいつか  [6]訓練の受講経験   (受講時期、訓練内容(一般的な歩行訓練かホームを想定した   歩行訓練か等)を含む) (2)転落時の状況について  [1]白杖、盲導犬、介助者の有無  [2] 白杖、盲導犬、介助者の活用状況   - 白杖の場合:常時接地して白杖を肩幅に振る、常時接地して   白杖を振らない、2点接地して肩幅に振る、   肩幅に振らず時折地面に触れる(1点接地)、白杖をシンボルとして   持って目視で歩行等   - 盲導犬の場合:持ち手、盲導犬育成事業者名等   - 介助者の場合:介助の状況  [3]装備品の情報   - 白杖:種類(直杖、折りたたみ式等)、長さ、石突の形状・材質   - 靴:種類等  [4]転落した駅の利用頻度  [5]転落した駅の利用目的、乗車・降車の別  [6]ホーム上の点状ブロックの利用の仕方   (両足で踏み白杖を併用、片足で踏み白杖を併用、白杖のみで   点状ブロックを検知、その他)  [7]転落時の事情(体調不良、環境変化、携帯電話等使用、遅刻、酒酔い、  手荷物等)  [8]日常的な歩行の仕方と転落時の歩行の仕方の違い ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_fr7_000064.html ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 ◎Windows10とOffice2016・2019のサポート終了について Windows10とOffice2016・2019に対するマイクロソフトからのサポートが 2025年10月14日(米国時間)に終了します。 これにより、マイクロソフトからのテクニカルサポートやソフトウェアと セキュリティの更新プログラムが提供されなくなります。 つまり、これらのソフトウェアを利用していると、 コンピューターウイルスなどの攻撃によるリスクが格段に高まります。 ですから、ユーザーは、それまでに何らかの対策を講じておかなくては なりません。 具体的には、新しい製品がインストールされているパソコンを購入するか、 サポートが受けられるソフトウェアにバージョンアップする必要があります。 対象となるソフトウェアを利用している団体も多いと思いますが、今から 準備しておくことが大切でしょう。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 ・Windows 10、Windows 8.1、Windows 7 のサポート終了 |  Microsoft Windows https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/end-of-support?r=1 ・Office 2016 と Office 2019 | サポート終了 | Microsoft 365 ※下記URLが長いため、途中で改行しています。 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/office-2016-2019-end-of- support#:~:text=2025%20%E5%B9%B4%2010%20%E6%9C%88%2014%20%E6%97%A5%E4% BB%A5%E9%99%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%8A%E4%BD%BF%E3%81%84,%E3%82%82% E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82% 8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 ───────────────────────────────── [4] ソフトウエア・ハードウエア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎一人歩きをより安全に、「GRUS 歩行支援アプリ対応スマートフォンポーチ」 今回は、5月に株式会社インテックから発売された「GRUS(グルス) 歩行支援アプリ対応スマートフォンポーチ BMWG01」をご紹介します。 本製品は、歩行支援アプリを使用する際に便利なスマートフォンポーチです。 スマホのカメラ部分を外に向けたまま収納でき、脱落を防止する工夫もされて います。素材は撥水ナイロンツイルで、有名バッグブランドの製造を 請け負っている工場で製作されています。 視覚障害者の歩行を支援するスマートフォンアプリが近年いくつか リリースされ、当事者の利便性が高まることが期待される一方、 スマートフォンを持つことで両手が塞がることや雨天時の使用が 困難であるなどの課題も存在します。 多くの支援アプリはカメラで点字ブロックを読み取るなど、市販のポーチでは 利用しにくく、これらの課題解決のために、本製品が開発されました。 本体上面にあるコの字のファスナーを開くことで、カメラが約80度の角度に 設定され、地面の点字ブロックや周囲の情報を効率的に読み取れます。 両手を塞がずに歩行ができるため、外出時の様々なリスクも軽減します。 また、ワイヤレス充電が可能なMagSafeバッテリーが入るポケットもあります (ケーブル接続充電も可能)。首に掛けたり、リュックに固定することが できます。視覚障害者の日常生活をより快適にすることを目指し、 安全と利便性を考慮して設計されました。 ■仕様 サイズ・重さ:190mm×110mm×50mm 217g ショルダーストラップ:60cm〜110cm カラー:ブラック、グレー、ネイビー、オリーブ、ベージュ 対応機種:iPhone8Pro〜15Pro、iPhone8〜15、iPhoneSE 非対応機種:iPhone mini、Pro Max、Plus ●価格:7,150円(税込) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://grus.tokyo/product/detail.php?pid=23&mnb=BMWG01 ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎第283回 仙台ロービジョン勉強会のご案内 仙台ロービジョン勉強会は、視覚障害児・者の支援について さまざまなテーマについて学ぶ定例の勉強会です。 *テーマ:国リハ学院における視覚障害生活訓練専門職  (いわゆる歩行訓練士)の養成について *話題提供:丸山 華子さん 国立障害者リハビリテーションセンター学院  視覚障害学科  主任教官 *日時:12月11日(水) 19:00〜20:30 *開催形式:オンライン開催(zoom)  ※今回はオンラインのみの開催になります。 *参加費:500円  ※お釣りが要らないようにご準備いただきますようお願いいたします。 *定員:50名 *参加のお申し込み方法:12月5日(木)までにGoogleフォーム  https://x.gd/nGlKI  にてお申込みください。  Googleフォームへの入力が難しい方はメールまたは電話で以下まで  ご連絡ください。  参加費の納入方法および勉強会当日のZoom接続方法などを折り返し  ご案内させていただきます。 *お申し込み・お問い合わせ先  仙台市視覚障害者支援センター アイサポート仙台  電話 022-341-1728 FAX 022-341-1729   メール sisien@sky.plala.or.jp ◎目の不自由な人への声のかけ方(介助)講座のご案内 認定NPO法人神戸アイライト協会では、目の不自由な人への適切な声かけや 基本的な歩行介助の方法を学ぶ講座を開催します。 *開催日時:12月20日(金) 13:00〜15:30 *場所:中山記念会館4階 活動室 *講師:住吉 葉月(神戸アイライト協会 歩行訓練士) *定員:8名 *持ち物:アイマスク、ハンカチ *参加費:500円 *お申し込み、お問い合わせ:神戸アイライト協会  電話 078-531-6340  電話受付 日月祝日を除く火曜から土曜 10時から16時  メール kobe2010@eyelight.sakura.ne.jp ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://eyelight.eek.jp/gyotei.html#r ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。 ★教室での訓練や講座、またジョブコーチによる支援を再開しています。  ただし、一部はオンラインによる実施となっています。  詳しくはお問合せください。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   ネット通話アプリZoomミーティングなどを利用して  行う講座で、   教室に来なくても学べます。   内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   東京都内に在勤、または在住の就労中の視覚障害者を対象とした   職業訓練で費用負担はありません。   令和6年度下期の募集は終了しました。  ・ジョブコーチ支援   訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援です。視覚障害者が   勤務する職場環境の整備や職業スキルの向上を図ります。   詳しくは、東京障害者職業センター、またはSPANに  お問い合わせください。  東京障害者職業センター   https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/  ・ 就労支援をお考えの企業・団体の方  SPANでは、企業や行政機関、学校、団体などで就労する視覚障害者の方、 また、ともに働く同僚のみなさんを対象とした就労支援を行っています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/lesson/jobsupport.html 上記の各講座や訓練、支援は常にお申し込みを受け付けています。  ・ ワンポイント講座   ワンポイント講座は、テーマを絞って2〜4時間で学ぶ講座です。   実施方法は、原則としてZoomによるオンラインです。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、募集している口座はありません。  ・ サポーター養成講座   これまで「インストラクター養成講座」として開催してきましたが、   今後は「サポーター養成講座」という名称で開催します。   現在、内容について検討中ですので、詳細が決まったらWebページで   お知らせします。 *資格取得コース  視覚障害者が受験できる資格試験受験のための対策講座を行います。  現在、以下の資格取得コースの募集を行っています。  ・ 日商PC検定2級データ活用  2025年1月期  ・ 日商PC検定3級文書作成 2025年1月期  ・ 日商PC検定3級データ活用  2025年1月期 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/certification/ *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が、活動を続けるために不可欠なものとなっています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/ ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「団体運営のヒント」にも書きましたが、Windows10とOffice2016・ 2019に対するマイクロソフトからのサポートが2025年10月14日で終了します。 団体はもちろんですが、ユーザーの中でもこれらのソフトウェアを 利用している人も少なくないと思います。 こうしたソフトウェアの変化に対応するのも私たちの役割ですが、 なかなか行き届かないのが現状ではないでしょうか。 新しい技術だけでなく、こうした継続的な支援も大切にしていきたいですが、 課題が多いですね。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は12月27日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら https://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:北神 あきら https://span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━