━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2025年12月号 No.230                       2025年12月26日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  今さら聞けないExcel使い方あれこれ(35)   半角と全角を調整するASC関数とJIS関数 ● プロフェッショナルコース  AIでプログラムを作製 [2] サポートお役立ちサイト  外国人観光客もタンデム自転車 [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  慶應義塾大学×公益財団法人日本盲導犬協会 ロービジョンケア・ハブ [4] ソフトウェア・ハードウェア情報  触覚フィードバック搭載モバイルバッテリー、「DE-C78L-10000シリーズ」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  「isee! Working Awards 10周年スペシャル」のご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎今さら聞けないExcel使い方あれこれ(35)  半角と全角を調整するASC関数とJIS関数 例えば、住所録などで半角と全角の英数字が混在している場合、どちらかに 統一したいということがあると思います。 そんな時に利用できるのが、ASC関数とJIS関数です。 ASC関数は、全角を半角に、JIS関数は、半角を全角に変換します。 *ASC関数 例えば、セルA1に「SPAN」(全角)と入力されている場合、セルB1に 以下のように入力します。  =ASC(A1) すると、セルB1には「SPAN」(半角)と表示されます。 (注) 対象文字列に半角と全角が混在している場合、全角は半角に変換して  表示されますが、半角は変化しません。 *JIS関数 例えば、セルA2に「SPAN」(半角)と入力されている場合、セルB2に 以下のように入力します。  =JIS(A2) すると、セルB2には「SPAN」(全角)と表示されます。 (注) 対象文字列に半角と全角が混在している場合、半角は全角に変換して  表示されますが、全角は変化しません。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 ◎AIでプログラムを作製 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2025/12makeprg/makeprg.pdf AIでプログラムを作る プログラミングを学習する場合、AIに依頼してサンプルプログラムを 作ることが、当たり前の時代になりました。 また、JavaScriptではこんなことが可能ですか? この問題を解決するために適したPCの環境は? などの調査でも、AIの活用は重要です。 しかし、提示されたプログラムの内容を理解できないため、 改造や機能追加などを自分の力でできないケースが増えている問題が あります。 今回は、HTMLとJavaScriptでBMIの計算をするプログラムを依頼してみました。 Edgeでの作業です。 JavaScriptでBMIを作成するプログラムを教えてください。と入力しました。 作製されたコードの右上のコピーをクリックし、メモ帳に貼り付けます。 拡張子をhtmlにすれば実行することができます。 自分のPCで実行したところ、正常に動作しました。 しかし、このプログラムを私のサーバーに設定し実行したところ、 文字化けが発生しました。 そこで、「WindowsPCで実行したら、文字化けが発生しました。 修正方法を教えてください。」とお願いしました。 幾つかの答の中の、「HTMLに文字コード指定がないのでは」とあり の中にを入れるとの指示に従い、 入れたところ文字化けが直りました。 コード中に分からないことがあれば、それを質問して学習することで、 理解が進みます。 作製を依頼する場合には、 「初心者向けにコメントを入れてください。」 とすれば、追加してくれます。 一例ではありますが、現在では、このような方法で学習することがあります。 図1 実行例 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2025/12makeprg/T6.png 下記のURLに、作成中の画像を付けておきます。 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2025/12makeprg/index.html                          文責 村山慎二郎 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎外国人観光客もタンデム自転車 今年の「サイトワールド」で、珍しいブースがありました。 外国人旅行者が多く東京の下町を観光します。 いわゆる浅草周辺の下町を自転車で観光します。 そんな中、タンデム自転車も登場したようです。 聞いてみたら外国人の視覚障害者の予約もあるそうです。 東京都では、2023年7月に公道走行が解禁となり、 普通の自転車とほぼ同様に使えるようになりました。 こんなコメントをもらいました。 「視覚障害の方の参加に関しては、こちらがパイロットを させていただきます。 皆様のご参加をお待ちしております。」 ▼詳しくは下記をご覧ください。 ※下記URLが長いため、途中で改行しています。 https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000224566/activity/ l0000533E4/?showplan=spot_detail&screenId=OUW2201 ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 今回は、慶應義塾大学病院と日本盲導犬協会が共同で開設している、 視覚障害者のための情報提供と相談を行う施設についてご紹介します。 この施設について、Webサイトでは以下のように紹介されています。 2024年4月1日、慶應義塾大学眼科学教室と公益財団法人日本盲導犬協会は、 共同研究として「ロービジョンケアに対するカウンセリング効果の研究」を 開始しました。 そして、ロービジョンケアを必要とする多くの視覚障害の方々に対して、 福祉、教育、就労、生活の工夫など様々な分野の情報を病院内で提供し、 地域の支援機関や団体へつなぐハブ拠点となることを目的として、 同年7月1日に3号館3階に常設のロービジョンケア・ハブを開設しました。 運営は、慶應義塾大学眼科学教室と公益財団法人日本盲導犬協会が共同で 行っています。 視覚障害者はもちろん、関係者のみなさんにとって大変有益な施設です。 支援をされる皆さんには、ぜひ知っておいていただきたいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://eye-keio.jp/lowvisioncare-hub/ ───────────────────────────────── [4] ソフトウェア・ハードウェア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎触覚フィードバック搭載モバイルバッテリー、「DE-C78L-10000シリーズ」 今回は、11月下旬にエレコム株式会社から発売された 触覚フィードバック搭載モバイルバッテリー、 「DE-C78L-10000シリーズ」をご紹介します。 本製品はより多くの方が、便利に、快適に製品を使えるよう、 視覚に障害のある方と共創した、エレコム初のインクルーシブデザインの モバイルバッテリーです。 側面のボタンを押すと、モバイルバッテリーがブルブル震えて残量を5段階で お知らせ。LEDランプを目視せず、かばんやポケットの中に入った状態でも 触れるだけで電池残量を確認できます。 充電開始時はもちろん、ケーブルを挿した状態で充電できていない場合も、 細かな振動で状況を通知します。 ボタンの周りには凹凸加工を施し、触るだけで位置が簡単に分かります。 指先が自然とフィットする形状です。 ボディは、片側だけ丸みを帯びた左右非対称のかたちで、 どの位置にどのUSBポートがあるのか、感覚的に分かります。 USB-AポートとUSB Type-Cポートは上下に一つずつ搭載しています。 1日外出する際にも安心して使える10,000mAhの充電式リチウムイオン電池を 搭載しています。  その他、本製品は再生プラスチックや手で簡単に開封できる 開けやすいパッケージを採用。24時間温度を監視・制御することで お使いの機器を守る、Thermal Protectionを搭載。 過充電・過放電・過電流防止機能および短絡保護機能と温度検知機能の 5つの保護機能を備えた安心の回路設計。 スマートフォンとモバイルバッテリーを同時に接続して充電できる "まとめて充電"、モバイルバッテリーを介さずに充電器から接続機器へ 直接充電できるパススルー充電などに対応しています。 ■仕様 対応機種:USB端子で充電するスマートフォン、タブレット、他小型電子機器 充電時間:約2時間30分 ※製品本体のみを充電した場合の目安です。 外形寸法・重量:幅約60mm×奥行約29mm×高さ約82mm 約193g カラー:ブラック、しろちゃん(ホワイト×ブラック) くり返し使用回数:1000回 付属品:USB Type-C - USB Type-Cケーブル(0.1m)、絶縁シール 保証期間:1年間 ■価格:オープン(参考:税込5,980円) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.elecom.co.jp/products/DE-C78L-10000WF.html ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎「isee! Working Awards 10周年スペシャル」のご案内 公益社団法人NEXT VISIONは、第10回となる「isee! Working Awards」を開催します。 *開催日時:1月18日(日) 14:00〜16:00       13:50より入室可能です。 *開催方法:オンライン配信(Zoom) *内容 実践アイデア紹介(3組) アイデアアドバイスセッション *申込方法:次のウェブサイトから申込みください。 https://nextvision.or.jp/lp/iwa2025-ceremony/ ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://nextvision.or.jp/2026%e5%b9%b41%e6%9c%8818%e6%97%a5isee-working-awar ds-10%e5%91%a8%e5%b9%b4%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e3%80%8 0zoom%e8%a6%b3%e8%a6%a7%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85/ ◎日視連総合相談室 ICT相談のご案内 日視連では、視覚障害のある方を対象に、ICT(パソコン・タブレット・ スマートフォンなど)の操作に関するご相談をお受けしています。 2026年1月からは、これまでの毎週水曜日に加え、毎週金曜日も開催し、 週2回のご相談が可能になります。 「文字入力がうまくできない」「アプリの使い方が分からない」 「設定で困っている」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。 専門の相談員が丁寧にお話を伺い、あなたに合った解決方法を ご提案いたします。 *開催日:毎週水曜日・金曜日 *時間帯:10時〜16時(昼休業あり) *相談費用:無料 *お問い合わせ  日視連総合相談室  電話:03-3200-1102  Eメール:soudan@jfb.jp ▼詳しくは下記をご覧ください。 http://nichimou.org/notice/251212-jouhou-1/#contentsArea ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。 ★教室での訓練や講座、またジョブコーチによる支援を再開しています。  ただし、一部はオンラインによる実施となっています。  詳しくはお問い合わせください。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   ネット通話アプリZoomミーティングなどを利用して行う講座で、   教室に来なくても学べます。   内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   東京都内に在勤、または在住の就労中の視覚障害者を対象とした   職業訓練で費用負担はありません。   令和7年度下期の募集は終了しました。令和8年度上期の募集は   3月開始の予定です。  ・ジョブコーチ支援   訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援です。視覚障害者が   勤務する職場環境の整備や職業スキルの向上を図ります。   詳しくは、東京障害者職業センター、またはSPANに  お問い合わせください。  東京障害者職業センター   https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/  ・ 就労支援をお考えの企業・団体の方  SPANでは、企業や行政機関、学校、団体などで就労する視覚障害者の方、 また、ともに働く同僚のみなさんを対象とした就労支援を行っています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/lesson/jobsupport.html 上記の各講座や訓練、支援は常にお申し込みを受け付けています。  ・ ワンポイント講座   ワンポイント講座は、テーマを絞って2〜4時間で学ぶ講座です。   実施方法は、原則としてZoomによるオンラインです。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、募集している講座はありません。  ・ サポーター養成講座   これまで「インストラクター養成講座」として開催してきましたが、   今後は「サポーター養成講座」という名称で開催します。   現在、講座開催に向けての準備をしています。募集を開始したら改めて   ご案内します。 *資格取得コース  視覚障害者が受験できる資格試験受験のための対策講座を行います。  現在、以下の資格取得コースの募集を行っています。  ・ 日商PC検定2級データ活用  2026年1月期  ・ 日商PC検定3級文書作成 2026年1月期  ・ 日商PC検定3級データ活用  2026年1月期 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/certification/ *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が、活動を続けるために不可欠なものとなっています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/ ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今年も残りわずかとなりました。 サポートの現場では、日々の小さな困りごとに向き合いながら、 一歩ずつ前に進む努力が続いていることと思います。 今号で紹介した技術や取り組みが、みなさんの活動のヒントになれば 幸いです。 ICTの世界は変化が早いですが、どんな時代でも 「人に寄り添うサポート」の価値は変わりません。 来年も、みなさんと共に歩んでいけることを願っています。 どうぞ良いお年をお迎えください。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は1月23日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら https://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:富岡 宜喜 https://span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━