━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2026年5月号 No.235                       2026年5月22日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 無償での遠隔PCサポート実施のためのご寄付のお願い 目標額:30万円 全国には公的な就労支援が受けられない求職中・在職中の視覚障害者が 多くいます。 SPANでは、そうした方を対象に無償での遠隔PCサポートを実施します。 そして、サポート実施のためのご寄付の募集を行います。 ぜひ、みなさんのご協力をお願いします。 詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/FreeRemoteSupport2026.html ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  鉛筆からマジックへ ● プロフェッショナルコース  ChattyLibrary [2] サポートお役立ちサイト  「インクルーシブな学校づくり」研究会実践報告会レポート [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  NPO支援センター一覧 [4] ソフトウェア・ハードウェア情報  日本科学未来館の展示体験をサポートする!、「2種類のアシストアプリ」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  第300回 仙台ロービジョン勉強会のご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎鉛筆からマジックへ ロービジョンの人の見え方は、一人一人違いますが、共通の点もあります。 紙の文字を読むとき一番困るものは、いくら大きくても、鉛筆で書かれた 薄い文字です。 職場の人が、大きな字で書いたメモを残してくれることがあります。 うれしいけど、Hの鉛筆は見にくいです。困りますね。 大きさの問題ではないのです。(この場合は、コピーをして見ると 少し見やすくなります。) 逆に小さな文字の場合、コントラストがしっかりしていれば、 拡大して見る手段さえあれば大丈夫です。(ルーペや、拡大機能を 使うということです。) 私の経験では、最初がHBの鉛筆。それが2Bになり、4Bとなり、 鉛筆がサインペンになり、細いマジック、太いマジックと変わってきました。 (実は、鉛筆には10Hから、10Bまで、22種類の濃さがあるようです。) サインペンでは、買った時は硬くて細いので、少し使ってからがベストです。 古くなると薄くなって使う意味がなくなります。 視野の狭い方も、大きさではなくコントラストのある文字が良いのです。 これは共通点ですね。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 ◎ChattyLibrary 1.はじめに DAISYは視覚障害者向けに開発されたシステムです。 音声だけでなく、文字や画像情報を取り入れたマルチメディアDAISY に 進化しています。 現在、小中学校の教科書は、原則として、すべての教科書が 用意されることになっています。対象は視覚障害者に加え、 文字を読むことが困難な学習障害者や、日本語を母国語でない学童です。 必要があると認定された場合、申請することで使用できます。 2.DAISYの進化 DAISY は教科書だけでなく、一般の書籍の一部もDAISY化されています。 書籍等をDAISY化する技術は、進化し続けています。 今回はChattyLibraryを紹介します。 URLは https://www.chattylib.com/library/ です。 ChattyInftyは書式のないテキストをDAISY化するアプリです。 ChattyLibraryはPDFファイルをDAISY化する機能を持っています。 このURLの中のDAISY図書サンプル の中には、教科書だけでなく 高校入試問題のサンプルまであります。 3.今後の期待 私の個人的な考えですが、AIの活用で誤変換が飛躍的に減少すると 予測しています。 ブラウザやWord、Excelの音声化も、同じように進化すると思います。 楽しみにしています。                            村山 慎二郎 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎「インクルーシブな学校づくり」研究会実践報告会レポート 東京大学バリアフリー教育開発研究センターでは 「障害の社会モデル」の視点を学校全体に広めることで、 日常の中で見過ごされがちなバリア(社会的障壁)を主体的に発見し、 その解消に向けて積極的に取り組む学校づくりを支援しています。 こんな点を話題にしています。 「みんな同じ」が平等、という思い込み 「普通であるべき」という目に見えない圧力 本音で考えるきっかけになると思います。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.p.u-tokyo.ac.jp/cbfe/interview/20260430/ ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 ◎NPO支援センター一覧 特定非営利活動法人 日本NPOセンターが提供する全国のNPO支援センターの 一覧です。 NPO支援センターは、NPOが抱えるさまざまな課題に対応しています。 ぜひ、この一覧を活用していただければと思います。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 ※下記URLが長いため、途中で改行しています。 https://www.jnpoc.ne.jp/activity/npo-supporter/to-connect/ npo-support-center/ ───────────────────────────────── [4] ソフトウェア・ハードウェア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎日本科学未来館の展示体験をサポートする!、「2種類のアシストアプリ」 今回は、昨年4月14日に日本科学未来館からリリースされた 「日本科学未来館アシストアプリ」と、それを補完する 「日本科学未来館アシストアプリプラス」をご紹介します。 日本科学未来館は、最新の科学技術をわかりやすく展示する科学館。 建物のバリアフリー化、五感で体験できる展示、移動支援ロボットの 開発など、アクセシビリティ改善の取り組みを随時行っています。 日本科学未来館アシストアプリは、主に視覚障害者の展示体験をサポートする オリジナルアプリ。常設展示ゾーン内の約50箇所に設置されたARマーカーを 読み取ることで、各展示の解説や体験方法を音声およびテキストで 提供します。 VoiceOver(iOS)やTalkBack(Android)にも対応しています。 展示内のQRコードも読み取り可能で、より詳しい解説や補足情報を 提供します。 一部展示では、手話による展示解説動画も視聴できます。 アプリを起動するとすぐにカメラ画面になります。 ARマーカーは3mくらい離れていても感知するので、読み込みもスムーズ。 音声もとても滑らかです。 日本科学未来館アシストアプリプラスは、アシストアプリを補完するアプリ。 アシストアプリの主な対象が静止している展示であるとしたら、 アシストアプリプラスはARマーカーの読み取りだけではカバーできない 時間とともに内容が変化する映像コンテンツや、ボタン操作でコンテンツが 変化する展示などに対応しています。 定期的に送られる高域の音の信号や、映像の中の特徴的な音をアプリが認識し タイミングに合わせた解説を音声で提供します。そのため映像の途中からでも 解説を聞くことが可能です。 現在は常設展示のうち、3階にある老いパーク「スーパーへGO!」、5階にある プラネタリー・クライシスの「シアター」「食卓の向こう側」 「くらしのしくみが見える窓」、 未読の宇宙「マルチメッセンジャービジョン」に対応しています。 なお、両アプリとも無料でダウンロードできます。 ※未来館は2026年10月1日から半年間休館の予定です。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.miraikan.jst.go.jp/resources/app.html#appended-anchor-1 ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎第300回 仙台ロービジョン勉強会のご案内 仙台ロービジョン勉強会は、視覚障害児・者の支援について さまざまなテーマについて学ぶ定例の勉強会です。 *テーマ:“視野障害”を体験しよう *話題提供:丹野 由加里 NPO法人アイサポート仙台 視能訓練士 *日時:6月10日(水) 19:00〜20:30 *会場:EARTH BLUE(アースブルー)仙台勾当台ビル 8階 第3会議室 *参加費:500円 *定員:会場30名 *参加のお申し込み方法:6月4日(木)までに電話、またはメールで  お申し込みください。 *お申し込み・お問い合わせ先  仙台市視覚障害者支援センター アイサポート仙台  電話 022-341-1728  メール:letter@eyesupport-s.sakura.ne.jp ◎3つのワンポイント講座のご案内 SPANでは以下の通り、3つのワンポイント講座を開催します。 ●遠隔ワンポイント講座「半日で学べるPowerPointのスライドづくり」  (6月6日)のご案内 *日時:6月6日(土) 13:00〜16:00 *実施方法:Zoomによるオンライン、当日参加できない方はアーカイブ視聴 *使用スクリーンリーダー:PC-Talker Neo、JAWS、NVDAから選択 *募集定員:当日参加:4名 アーカイブ視聴:制限なし *受講料:6,600円(受講前にお振込でお支払いください。) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/activity/#future20260606 ●遠隔ワンポイント講座「PC-TalkerでGoogleスプレッドシートを使う」  (6月20日)のご案内 *日時:6月20日(土) 13:00〜16:00 *実施方法:Zoomによるオンライン、当日参加できない方はアーカイブ視聴 *使用スクリーンリーダー:PC-Talker Neo *募集定員:当日参加:4名 アーカイブ視聴:制限なし *受講料:6,600円(受講前にお振込でお支払いください。) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/activity/#future20260620 ●遠隔ワンポイント講座「PC-TalkerでGoogleドキュメントを使う」  (7月4日)のご案内 *日時:7月4日(土) 13:00〜16:00 *実施方法:Zoomによるオンライン、当日参加できない方はアーカイブ視聴 *使用スクリーンリーダー:PC-Talker Neo *募集定員:当日参加:4名 アーカイブ視聴:制限なし *受講料:6,600円(受講前にお振込でお支払いください。) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/activity/#future20260704 ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   ネット通話アプリZoomなどを利用して行う講座で、   教室に来なくても学べます。   内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   東京都内に在勤、または在住の就労中の視覚障害者を対象とした   職業訓練で費用負担はありません。   現在、令和8年度上期の募集を行っています。  ・ジョブコーチ支援   訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援です。視覚障害者が   勤務する職場環境の整備や職業スキルの向上を図ります。   詳しくは、東京障害者職業センター、またはSPANに  お問い合わせください。  東京障害者職業センター   https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/  ・ 就労支援をお考えの企業・団体の方  SPANでは、企業や行政機関、学校、団体などで就労する視覚障害者の方、 また、ともに働く同僚のみなさんを対象とした就労支援を行っています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/lesson/jobsupport.html 上記の各講座や訓練、支援は常にお申し込みを受け付けています。  ・ ワンポイント講座   ワンポイント講座は、テーマを絞って2〜4時間で学ぶ講座です。   実施方法は、原則としてZoomによるオンラインです。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、以下の3つの講座の募集を行っています。  6月6日・20日、7月4日  ・ サポーター養成講座   これまで「インストラクター養成講座」として開催してきましたが、   今後は「サポーター養成講座」という名称で開催します。   現在、講座開催に向けての準備をしています。募集を開始したら改めて   ご案内します。 *資格取得コース  視覚障害者が受験できる資格試験受験のための対策講座を行います。  現在、以下の資格取得コースの募集を行っています。  ・ 日商PC検定2級データ活用  2026年7月期  ・ 日商PC検定3級文書作成  2026年7月期  ・ 日商PC検定3級データ活用  2026年7月期 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/certification/ *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が、活動を続けるために不可欠なものとなっています。 現在、公的な就労支援が受けられない方に対して10時間の無償での PCサポートを実施するためのご寄付の募集を行っています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/FreeRemoteSupport2026.html ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今月号はいかがでしたでしょうか。 日々のサポートの中で、「これが知りたかった」「こうすればできるんだ」と 気づく瞬間は、利用者の方にとっても、支援する側にとっても 大きな励みになります。 今回取り上げたアプリやツール、そして各地の取り組みが、 みなさんの活動を少しでも後押しできれば幸いです。 一人では気づけないことも、仲間と情報を共有することで 見えてくるものがありますね。 来月もどうぞよろしくお願いいたします。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は6月26日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら https://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:富岡 宜喜 https://span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━