━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2026年7月号 No.237                       2026年7月24日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 無償での遠隔PCサポート実施のためのご寄付のお願い 目標額:30万円 → 寄付額:336,000円(7月20日現在) 目標額を達成しましたが、さらに多くの方を支援するため、締め切り日の 7月31日までご寄付の受付をいたします。 全国には公的な就労支援が受けられない求職中・在職中の視覚障害者が 多くいます。 SPANでは、そうした方を対象に無償での遠隔PCサポートを実施します。 そして、サポート実施のためのご寄付の募集を行います。 ぜひ、みなさんのご協力をお願いします。 詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/FreeRemoteSupport2026.html ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  書き写すことの大変さ ● プロフェッショナルコース  WindowsPCの電池を確認する [2] サポートお役立ちサイト  点字技能師検定試験 [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  ICTサポートセンター一覧 厚生労働省 [4] ソフトウェア・ハードウェア情報  世界最強スクリーンリーダー、「JAWS 2026 日本語版」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  日本ライトハウス展 〜全国ビジョンフェスタ2026〜のご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎書き写すことの大変さ 前回こんなことを書きました。 「紙の文字を読むとき一番困るのは、いくら大きくても、鉛筆で書かれた 薄い文字です。」 これは、「見る」ということに限ったことです。 小さければ高い倍率の拡大機器を使えばよいです。 私にとって、ただ小さい文字、というのは大した問題ではないです。 しかし、作業で困ることはたくさんあります。 わかりやすい例ですと、図書館の索引カードから、一枚を探し出すことです。 記号とか、番号順に並んでいるところに一枚のカードを正しいところに 入れるのは、大変なことです。 「辞書を引く」ことも似ていますね。 似た作業に、Aの内容を、Bの用紙に書き込むような作業があります。 こんな作業をする時に、晴眼者はすごいなと思います。 Aをルーペで見て、頭に入れてそれを再びルーペを見ながらBに 記入して行くわけです。まずは頭に入れて、それを書くわけです。 晴眼者のように「見ながら、写す」ことはできないです。 アナログ時代に勉強や事務仕事をしていた私ですが、 今は情報がデータ化されていれば、「検索」や、「コピーと貼り付け」で、 上記の問題は解決します。 今でも、アナログ時代のようなことを求められるときには、本当に残念に 思います。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 ◎WindowsPCの電池を確認する https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/07_batt/batt_info.pdf 1.バッテリーの劣化 バッテリーは消耗品です。使用できる時間が短くなったり、 充電時間が短くなったら、バッテリーが劣化している可能性があります。 もちろん、膨れている場合は、危険ですので、すぐに使用を停止して、 メーカーサポートと相談してください。 2.バッテリー劣化状況の確認 WindowsPCなら、ターミナルを開いてから 「powercfg /batteryreport」 を実行すると、battery-report.htmlが作成され、その場所が表示されます。 図1 ターミナル画面 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/07_batt/img010.jpeg 作成されたhtmlファイルを実行します。表示された内容の 「Installed batteries」 の項目で確認できます。 図2 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/07_batt/img020.jpeg このPCはバッテリーの劣化が激しく DESIGN CAPACITY 31,680mWh FULL CHAGE CAPACITY 24,178mWh となっています。これは、当初の容量が31,680mWhですが、 24,178mWhしか充電できないことを表しています。半分以下なら交換も 検討してください。 メーカーによってはバッテリーの型番や充電状況の履歴なども 作成されるようです。 3.便利なバッチファイル 実行するコマンドは、一つだけですが、ターミナルを開き、作成されたhtmlを 実行する手順を1つのバッチファイルにしてみました。 powercfg /batteryreport>wk.txt type wk.txt battery-report.html pause この4行をテキストファイルにして、拡張子をbatに変えて実行すれば wk.txt に どこにあるかが格納されます。 さらに、作成されたhtmlファイルが自動的に表示されます。 私の環境では、バッチファイルと同じフォルダにbattery-report.htmlが 作成されました。[Enter]キーで終了できます。                         文責 村山 慎二郎 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎点字技能師検定試験 点字の検定試験があるのを知っていますか。 点字技能検定試験は25回目を迎え、点字技能師の資格を取得された方は、 視覚障害者施設・団体や専門学校等の講師として活躍しています。 点訳・点字校正・点字指導をはじめ、点字サインの監修にも求められる資格で 「改正障害者差別解消法」の2024年施行に伴い、これからますます重要性が 増していくライセンスです。 点字離れが、言われますが、今一度ふり返ることも大切かと思います。 新しい可能性を見いだせるのではないでしょうか。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 ※下記URLが長いため、途中で改行しています。 https://www.ncawb.org/%e7%ac%ac25%e5%9b%9e%e6%97%a5%e7%9b%b2%e7%a4%be% e5%8d%94%e7%a4%be%e5%86%85%e6%a4%9c%e5%ae%9a%e8%a9%a6%e9%a8%93%ef%bc% 88%e7%82%b9%e5%ad%97%e6%8a%80%e8%83%bd%e5%b8%ab%ef%bc%89%e5%8b%9f%e9% 9b%86%e8%a6%81/ ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 ◎ICTサポートセンター一覧 厚生労働省 全国各地に障害者のICTの利用を支援するためのICTサポートセンターが 設置されていますが、その一覧が厚生労働省のページに掲載されています。 この中には、視覚障害者関連の団体が運営しているところも多くあるので、 ご自身がお住まいの地域のICTサポートセンターの支援内容について 問い合わせてみてはいかがでしょうか。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/ictcentersyoukai.html ───────────────────────────────── [4] ソフトウェア・ハードウェア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎世界最強スクリーンリーダー、「JAWS 2026 日本語版」 今回は、5月11日に有限会社エクストラから発売された画面読み上げソフト 「JAWS 2026 日本語版」をご紹介します。 JAWSは、画面に表示された情報や入力した文字を読み上げる スクリーンリーダーです。 主要な各ブラウザーや各種主要ソフトウェアに対応している他、 強力なスクリプティング機能により、多くのアプリケーションの読み上げを 実現しています。 主な新機能と改良点は以下のとおりです。 ・Webページの概要をAIが説明するページエクスプローラー機能を搭載 ※AI関連機能の使用にはインターネット接続が必要です。 ※AI関連機能の使用が企業ポリシー等で制限される場合は、AI関連機能を 使用しない設定も可能です。 ・Webページ内のコントロール名や種類をAIが解析して読み上げる AIラベラー機能を強化 ・日本語音声エンジン「ドキュメントトーカ」を更新し読み上げの応答性改善 ・HID規格対応の点字ディスプレイの自動認識をサポート その他、FireFox、Google Chrome、Microsoft Edge、Microsoft 365、 Office 2016以降の主要製品、Zoom、Windows Media Player、iTunesなども 快適に使用可能。 ほとんどの点字ディスプレイ、点字PDAに対応、Windowsタブレットの タッチスクリーンに対応、EXTRAエンジンのかな訳機能を用いた正確な 日本語読み上げ機能、EXTRA自動点訳エンジンを搭載、 UEB点字表示をサポートなど。 ●動作条件 OS:Windows11/10、Windows Server 2025など(x64 アーキテクチャ対応) ●価格(税込) JAWS Home 日本語版 新規 (SMA 2年付):207,900円、 日常生活用具給付等事業制度候補品 JAWS Home SMA 2年追加:38,500円 JAWS Pro 日本語版 新規 (SMA 2年付):319,000円 JAWS Pro SMA 2年追加:81,400円 ※SMAのご購入には、ユーザー登録が必要です。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.extra.co.jp/product/jaws/ ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎日本ライトハウス展 〜全国ビジョンフェスタ2026〜のご案内 日本ライトハウス情報文化センターでは、西日本最大級の視覚障害者用具・ 機器展「日本ライトハウス展〜全国ビジョンフェスタ2026」を開催します。 *日時:8月21日(金) 12:00〜17:00     22日(土) 10:00〜16:00 *場所:OMMビル2階Cホール・Dホール(大阪市中央区大手前) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/nlt2026/ ◎やさしいICT講座のご案内 認定NPO法人 神戸アイライト協会では、視覚に障がいのある方が、 ICTを使うことで、生活がどのように便利になり、必要な情報を得られるのか お伝えするためのイベントを開催します。 *日時:9月2日(水) 13:30〜14:30 *会場 :中山記念会館(神戸市兵庫区水木通2丁目1-9) *参加費:無料 *定員:30名(事前予約制) *お申し込み先  電話 078-531-6340(火曜から土曜 10時から16時)  メール kobe2010@eyelight.sakura.ne.jp ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://eyelight.eek.jp/p/%E3%82%84%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%84ICT%E8% AC%9B%E5%BA%A72026.pdf ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   ネット通話アプリZoomなどを利用して行う講座で、   教室に来なくても学べます。   内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   東京都内に在勤、または在住の就労中の視覚障害者を対象とした   職業訓練で費用負担はありません。   現在、令和8年度下期の募集に向けての準備をしています。  ・ジョブコーチ支援   訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援です。視覚障害者が   勤務する職場環境の整備や職業スキルの向上を図ります。   詳しくは、東京障害者職業センター、またはSPANに  お問い合わせください。  東京障害者職業センター   https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/  ・ 就労支援をお考えの企業・団体の方  SPANでは、企業や行政機関、学校、団体などで就労する視覚障害者の方、  また、ともに働く同僚のみなさんを対象とした就労支援を行っています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/lesson/jobsupport.html 上記の各講座や訓練、支援は常にお申し込みを受け付けています。  ・ ワンポイント講座   ワンポイント講座は、テーマを絞って2〜4時間で学ぶ講座です。   実施方法は、原則としてZoomによるオンラインです。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、8月8日の講座の募集をしています。  ・ サポーター養成講座   これまで「インストラクター養成講座」として開催してきましたが、   今後は「サポーター養成講座」という名称で開催します。   現在、講座開催に向けての準備をしています。募集を開始したら改めて   ご案内します。 *資格取得コース  視覚障害者が受験できる資格試験受験のための対策講座を行います。  現在、以下の資格取得コースの募集を行っています。  ・ 日商PC検定2級データ活用  2027年1月期  ・ 日商PC検定3級文書作成  2026年10月期  ・ 日商PC検定3級データ活用  2026年10月期 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/certification/ *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が、活動を続けるために不可欠なものとなっています。 現在、公的な就労支援が受けられない方に対して10時間の無償での PCサポートを実施するためのご寄付の募集を行っています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/FreeRemoteSupport2026.html ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回のメルマガはいかがでしたでしょうか。 「書き写す」という何気ない作業が、視覚障害のある方にとって どれほど負担になるか。 そんな気づきから始まり、ICTがその負担をどれだけ軽くできるかを 改めて考えさせられる内容でした。 私自身、6月から日本視覚障害者団体連合の鍼灸マッサージ修練所で、 ICT訓練に携わるようになりました。 鍼灸マッサージの仕事に就きたいのに、パソコン操作が難しくて 前に進めない方が多くいらっしゃいます。 ICTが「壁」ではなく「橋」になるように、現場で一人ひとりと向き合いながら 支援を続けていきます。 このメルマガが、みなさんの地域での支援のヒントになれば嬉しいです。 次号もどうぞお楽しみに。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は8月28日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら https://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:富岡 宜喜 https://span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━