━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2026年9月号 No.239                       2026年9月25日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  拡大と音声の基本的な考え方 ● プロフェッショナルコース  Word 標準のフォントを変更する [2] サポートお役立ちサイト  出版UD研究会 [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  【ノウハウ】NPOのバックオフィス支援の心得と、NPO支援の好循環をつくる考え方 [4] ソフトウェア・ハードウェア情報  デイジー録音再生機、「プレクストークポータブルレコーダーPTR3PLUS」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  2026年度 全国ロービジョン(低視覚)セミナーのご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎拡大と音声の基本的な考え方 前回以下のようなことを書きました。 「今でも、アナログ時代のようなことを求められるときには、 本当に残念に思います。」 今までは「何とか見えたが」、先日今更ながらショックを覚えたことが ありました。 紙に書かれた文字が、どう見ても白紙なのか、文字が書かれているのか わからないことがありました。 裏か表に書かれているんですが、それが全くわかりません。 かなり大きく書かれているそうです。鉛筆で書かれた薄くて細い 文字のようです。 小さくてもルーペやiPhoneの「拡大鏡」でわかるのですが、 こうなるとお手上げですね。 「大きければ何とかなる」、ということが完全に崩れました。 それに、拡大していると、全体の構造がわからずに、毎回同じ「迷い道」に 入り込むのです。 偶然見つけても、次回もその偶然に期待してしまうわけです。  弱視の大きな課題 視力にもよりますが、やはり音声で、聞き取ることの大切さを 基本にしていくことがポイントです。 「VoiceOver」のオンとオフを、ショートカットで素早く切り替えることで、 見えることのプラスを引き出すことだと思います。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 ◎Word 標準のフォントを変更する https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/09_templ/09_temp.pdf 1.初めに Wordを起動して新規作成をすると、標準のフォントが採用されます。 私は、別のフォントなどに変更しています。 テンプレートに反映させれば、毎回の設定は不要になります。 図1 標準状態の例 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/09_templ/img01.png 2.設定の手順と検証 フォントを BIZ UDPゴシックに変更します。 ホームのスタイルの標準を右クリックします。 表示されたプルダウンメニューの変更を実行します。 図2 フォントを変更後標準のスタイルの変更を呼び出す https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/09_templ/img02.png 図3 スタイルの変更のダイアログボックス https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/09_templ/img03.png フォントが変更されていることを確認します。 このテンプレートを使用した新規文書 のラジオボタンを有効にします。 OKボタンを実行します。 3.確認 図4 PC 再起動後 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/09_templ/img04.png Wordを閉じて、Windowsを再起動します。 Wordを開くとフォントが BIZ UDPゴシックになっていることがわかります。 4.備考 変更されたテンプレートを元に戻す いままでの作業を行うと、標準のテンプレートが変更されます。 元に戻したい場合の作業は以下の通りです。 Wordを完全に閉じます。 Windows キーを押しながら[R]キーを押し、 「ファイル名を指定して実行」 の画面を出します。 図5 ファイル名を指定して実行 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2026/09_templ/img05.png 開いたフォルダの中にある Normal.dotm (環境によっては Normal と表示) というファイルを削除します。 Wordを再起動すると、初期状態の Normal.dotm が自動的に作成され 元に戻ります。 私は、このフォルダのショートカットをデスクトップに用意しています。                         文責 村山 慎二郎 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎出版UD研究会 出版UD研究会は、出版、デザイン、印刷、図書館の関係者、障害当事者、 研究者、支援者などが幅広く集まり、立場を超えて出版に関する ユニバーサルデザインについて情報交換を行っています。 2005年に設立された研究会で、2026年現在、研究会は70回を超えました。 研究会アーカイブ 第1回(2005年)から第71回(2026年)までの研究会記録です。 出版UD研究会は、2005年より不定期開催を続け、これまでに71回の研究会が 開催されました。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 http://ud-pub.org/ ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 ◎【ノウハウ】NPOのバックオフィス支援の心得と、NPO支援の好循環をつくる考え方 今回は、NPOの事務処理を含むバックオフィス支援についての情報です。 特定非営利活動法人 NPOサポートセンターでは、NPOの バックオフィス支援について、さまざまなノウハウを提供しています。 人材不足の悩みを持つNPOが多くある中で、この団体の提案は1つの 選択肢になるかもしれません。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://npo-sc.org/main/news/career202109_digest/ ───────────────────────────────── [4] ソフトウェア・ハードウェア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎デイジー録音再生機、「プレクストークポータブルレコーダーPTR3PLUS」 今回は、今年6月にシナノケンシ株式会社から発売された デイジー録音再生機「プレクストークポータブルレコーダーPTR3PLUS」を ご紹介します。 本機はデイジーCDはもちろん、パソコンを使わずに サピエのデイジー図書などが聴けるデイジーオンラインサービスにも対応した 卓上型デイジー録音再生機のスタンダードです。 「すっきりカバー」(標準添付)を装着すれば、再生に必要なキーだけ使えて、 初心者でも安心。大音量・高音質の内蔵スピーカーを搭載、持ち運びしやすい ハンドル付き。 触ってわかりやすいボタン形状や音声ガイドなどの使いやすい操作性を継承。 インターネットラジオ「ラジコ」を標準装備。 点字ファイル(BES/BSE)の読み上げ機能や男性テキスト話者(あきら)を追加。 バッテリー再生時間がデイジーCD6時間になりました。 有線・無線LAN接続搭載(無線LAN、5GHz、セキュリティモードWPA3に対応)。 PTR3PLUSを購入すると、プレクストークリーダーを6年間無料で利用できる クーポンがついてきます。 プレクストークリーダーはiPhoneでデイジーを聴くためのアプリです。 外出先でも卓上型プレクストークと同じ操作体系でデイジーが聴ける、 新しい携帯プレクストークです。 初心者向けシンプルモードを搭載。直感的なボタン配置とシンプルな 操作体系で、はじめての方でも迷わず使えます。 VoiceOverに対応し、サピエ検索での音声検索、試し読み/ ストリーミング再生/ダウンロードも可能です。 PTR3PLUSとプレクストークリーダー双方でコンテンツを共有できます。 しおりも双方で共有するので、外出先でも途中から聴くことができます。 ■仕様 外形寸法・重量:幅200mm、長さ245mm、高さ48mm。1.2kg ●価格:85,000円(税込)、日常生活用具候補品 付属品:すっきりカバー(製品に装着して出荷)、バッテリー(製品に装着して 出荷)、電源アダプター、取扱説明書墨字版、基本操作ガイド音楽CD、保証書、 同梱品一覧表、PLEXTALK Recording Software(ダウンロード)、 プレクストークリーダー(6年間無料クーポンの付与) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.plextalk.com/jp/products/ptr3plus/ ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎2026年度 全国ロービジョン(低視覚)セミナーのご案内 社会福祉法人 日本視覚障害者職能開発センターでは、以下の通り、 2026年度 全国ロービジョン(低視覚)セミナーを開催します。 *開催日時:10月17日(土) 10:00〜16:00(受付9:30〜) *場所:日本視覚障害者職能開発センター *参加方法:参加費、申込不要(直接会場にお越しください) ※講演及び話題提供をオンラインで視聴を希望する方は、申込ページから  お申し込みください。 *内容 ・視覚障害者の就労や情報アクセシビリティに関する体験 ・視覚障害サポート機器の展示・体験会 ・個別就労相談会 整理券制(先着順) ・講演・話題提供 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.jvdcb.jp/seminar/lowvision/2026-2/ ◎第18回視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド」のご案内 今年もサイトワールドの季節がやってきました。 今回は開催日が例年と異なっています。 *開催日:10月22日(木)〜24日(土) *会場:すみだ産業会館 サンライズホール *入場無料 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.sight-world.com/ ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   ネット通話アプリZoomなどを利用して行う講座で、   教室に来なくても学べます。   内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   東京都内に在勤、または在住の就労中の視覚障害者を対象とした   職業訓練で費用負担はありません。   現在、令和8年度下期の募集をしています。  ・ジョブコーチ支援   訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援です。視覚障害者が   勤務する職場環境の整備や職業スキルの向上を図ります。   詳しくは、東京障害者職業センター、またはSPANに  お問い合わせください。  東京障害者職業センター   https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/  ・ 就労支援をお考えの企業・団体の方  SPANでは、企業や行政機関、学校、団体などで就労する視覚障害者の方、  また、ともに働く同僚のみなさんを対象とした就労支援を行っています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/lesson/jobsupport.html 上記の各講座や訓練、支援は常にお申し込みを受け付けています。  ・ ワンポイント講座   ワンポイント講座は、テーマを絞って2〜4時間で学ぶ講座です。   実施方法は、原則としてZoomによるオンラインです。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、募集している講座はありません。  ・ サポーター養成講座   これまで「インストラクター養成講座」として開催してきましたが、   今後は「サポーター養成講座」という名称で開催します。   現在、講座開催に向けての準備をしています。募集を開始したら改めて   ご案内します。 *資格取得コース  視覚障害者が受験できる資格試験受験のための対策講座を行います。  現在、以下の資格取得コースの募集を行っています。  ・ 日商PC検定2級データ活用  2027年1月期  ・ 日商PC検定3級文書作成  2026年10月期  ・ 日商PC検定3級データ活用  2026年10月期 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/certification/ *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が、活動を続けるために不可欠なものとなっています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/FreeRemoteSupport2026.html ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今号の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたでしょうか。 [1]の「知恵袋」でも触れられていたように、画面や文字の 「拡大」だけでは対応が難しい場面において、音声で情報を得る重要性を 再認識された方も多いのではないでしょうか。 私自身、日頃のサポートや開発活動の中で「あらゆる情報をもっとスムーズに 視覚に頼らず届けることはできないか」と模索してまいりました。 そうした想いから、この度、発行責任者の私 富岡が新しいアプリを 開発いたしました。 この度、画像やPDF、スキャナーからの文書、さらにはパソコン画面全体を AIで解析し、音声でわかりやすく読み上げるアクセシビリティ対応ソフト 「メイトリーダー (Mate Reader)」をリリースいたしました。 よろしければまずは使い勝手をぜひ体験してみてください。 https://pc-mate.jp/matereader.html ICTやAI技術の進化を活かし、サポート現場や日々の暮らしが少しでも 便利になれば幸いです。 これからもみなさんと情報を共有し、一人でも多くの視覚障害者に パソコンやICTの楽しさと有用さを届けるとともに、サポートの輪を 広げていきたいと願っております。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は10月23日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら https://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:富岡 宜喜 https://span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━