Excel 2010 セルの参照方法

  1. 相対参照
  2. 絶対参照
  3. 複合参照

サンプルデータcellref_es.xlsx「セルの参照方法(演習).xlsx」を開きます。

相対参照

計算式が入力されているセルをコピーしたり移動したりすると、計算式に使われているセル参照は自動的に調整されます。これを「相対参照」といいます。

シート「相対参照・絶対参照」を選択します。

まず、一人目の受験者の点数の合計を関数を使って求めます。

次に、残りの受験者の「合計」を先に求めた計算式をコピーして求めます。

このとき、コピー先のセルには、自動的に求めるセル範囲が表示されます。

相対参照コピー元の計算式

次に、コピー元の計算式を選択します。

相対参照コピー先の計算式

【ワンポイント】 一人目の合計点を求める計算式は「SUM(C4:E4)」です。上記のようにこの計算式を二人目の受験者の合計点を求めるセルにコピーすると、計算式は「SUM(C5:E5)」のように自動的に正しいセル参照に調整されます。

このとき、セル参照は相対的に変化しています。これは「相対参照」の機能を利用しています。

残りの受験者の合計点も計算式をコピーして求めます。


絶対参照

以下に記した例題では、相対参照を利用すると正しい結果が得られません。この場合はセル参照を固定する絶対参照を利用します。

順位を求める関数では、順位を求める範囲を常に指定する必要があります。

RANK関数の「参照」には全受験者数の合計が入ったセル範囲を指定します。

セル範囲を相対参照で指定して、他の順位を求めるために計算式をコピーすると、セル参照が移動してしまいます。そこで、順位を求めるための計算式のセル参照を固定します。

絶対参照にする場合は、セル参照に「$」マークをつけます。

RANK関数を利用して、受験者の合計点の高い順に順位を求めます。

絶対参照コピー元の計算式

残りの受験者の順位を数式のコピーで求めます。

【ワンポイント】 上記のようにセルG4の数式のセル参照は固定されています。これによって、二人目以降の順位を求める際、数式をコピーしても合計点が入力されたセル参照が相対的に変化していくことはありません。

絶対参照コピー先の計算式

複合参照

セル参照の行、列どちらか一方を固定する操作を複合参照といいます。

複合参照を利用して旅行プランの料金表を作成します。

シート「複合参照」を選択します。

まず、プランA、かつ食事グレードがなしの料金を求めます。複合参照を利用して、指定するセルの行もしくは列を固定した計算式を入力します。

複合参照コピー元の計算式

次にプランAかつ食事グレードありの料金をオートフィルを利用して求めます。

同様に、プランS、SSの食事グレードなし、ありをそれぞれオートフィルを利用して求めます。

複合参照コピー先の計算式

【ワンポイント】 この旅行代金表はC2のセルに基本料金、B列に食事グレードなし、もしくはありの料金、7行目にそれぞれのプランの追加料金が表示されています。<

上記のように、プランA、かつ食事グレードなしの料金を求める式を入力するときに、基本料金が表示されたセルC2に食事グレードとプランAの料金をそれぞれプラスする計算式を入力します。<

求めた式を他の料金にコピーするには食事グレードの列とプランの行のみセル参照を固定する必要があります。

つまり、食事グレードの追加料金が表示されたB8のB列を固定し、プランAの追加料金が表示された7行のセル参照を固定します。<

操作の結果はサンプルデータcellref_kk.xlsx「セルの参照方法(結果).xlsx」をご覧ください。