セルに網掛けをしたり、背景を塗りつぶしたりする場合、単一の色を使う時は「ホーム」タブのコマンド ボタンを利用すると便利です。
一方、背景の色に加えて、模様などのパターンを設定する場合は「セルの書式設定」の中の「塗りつぶし」タブを利用します。
サンプルデータcell-color_es.xlsx「セルの背景を設定する塗りつぶし(演習)」を開きます。
(注) 「網掛け」(hatching)は、指定した範囲(Excelの場合はセル)を網点、斜線、横線などの模様で塗りつぶすことをいいます。
コマンド ボタンで塗りつぶしを設定する
「ホーム」タブのコマンド ボタンを利用して、以下の内容で塗りつぶしの設定を行います。
シート「コマンドボタンで塗りつぶしを設定する」を選択します。
ここでは、セルA5からF5までの見出しの背景を「15%灰色」で塗りつぶします。
- 1. セルA5からF5までを範囲選択します。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 4. Tab キーを押して「網掛け」を選択してEnter キーを押します。セルを塗りつぶすための色のリストが開きます。
- 5. 上下左右方向 キーを押して「白、背景1、黒+基本色 15% RGB(216、216、216)」を選択してEnter キーを押します。選択範囲のセルの背景が15%の灰色で塗りつぶされます。
【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。
また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。
(注) スクリーンリーダーでセルの書式を確認した場合「パターン 5%灰色 塗りつぶし」と読み上げ、設定した値と異なることがあります。
PC-Talker: 「背景色 25%灰色 背景パターン 塗りつぶし」と読み上げ、こちらも設定した値と異なることがあります。
背景の色
セルの背景に塗りつぶしの設定をする場合、2つ目の色で模様をつけたり、グラデーションなどの特殊効果を追加したりするときは「セルの書式設定」の「塗りつぶし」タブを利用します。
(注) グラデーション(gradation)とは、色の明暗や色調を段階的に変化させること(階調)をいいます。
シート「背景の色」を選択します。
ここでは、セルA3からF3までの見出しの背景を「薄い青」にします。また、セルA11の「合計」の見出しの背景を赤色にした上で縦のグラデーションを設定します。
(1) 「セルの書式設定」のウィンドウの表示
「セルの書式設定」のウィンドウを表示させるには以下の操作を行います。
「塗りつぶし」タブは「セルの書式設定」のウィンドウから選択します。
- 1. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 2. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 3. Tab キーを押して「セルの書式設定」のボタンを選択してEnter キーを押します。「セルの書式設定」のウィンドウが開きます。
- 4. ここには6つのタブシートがあるので、Ctrl + Tab キーを押して「塗りつぶし」タブを選択します。
【ワンポイント】 「セルの書式設定」のウィンドウは、アプリケーション キーを押してコンテキスト メニューを開き、上下方向 キーを押して「セルの書式設定」に移動してEnter キーを押すことでも表示させることができます。
*アクセスキー Alt H F M
【便利なショートカットキー】
「セルの書式設定」のウィンドウの表示: Ctrl + 1 キー
【ワンポイント】 タブの切り替えは左右方向 キーを押すことでも行えます。
(注) 「セルの書式設定」のウィンドウを開いた直後では、まだ各タブのダイアログ ボックスは表示されていません。ダイアログ ボックスを表示させるには、各タブでTab キーを押す必要があります。
(2) 背景の色を設定する
まず、セルA3からF3までに「薄い青色」で背景を設定します。
尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。
- 1. セルA3からF3までを範囲選択します。
- 2. Ctrl + 1 キーを押して「セルの書式設定」のウィンドウを開きます。
- 3. Ctrl + Tab キーを押して「塗りつぶし」タブを選択します。
- 4. Tab キーを押して「背景の色」に移動し、上下左右方向 キーを押して「薄い青」を選択してEnter キーを押します。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。選択範囲の背景が薄い青色で塗りつぶされます。
【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。
また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。
ただ、一部の色を除き、RGBの割合を示す数値だけが読み上げられるので、スクリーンリーダーでの選択は必ずしも簡単ではありません。
(注1) 「背景の色」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。
PC-Talker: 「色なし」
(注2) スクリーンリーダーでセルの書式を確認した場合「パターン スカイブルー 塗りつぶし」と読み上げます。
PC-Talker: 「背景色 スカイブルー 背景パターン 塗りつぶし」
(3) 塗りつぶし効果でグラデーションを設定する
次に、セルA11に「赤色」で左から右に向かってグラデーションを設定します。
尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。
- 1. セルA11を選択します。
- 2. Ctrl + 1 キーを押して「セルの書式設定」のウィンドウを開きます。
- 3. Ctrl + Tab キーを押して「塗りつぶし」タブを選択します。
- 4. Tab キーを押して「塗りつぶし効果」のボタンに移動してEnter キーを押します。「塗りつぶし効果」のダイアログ ボックスが開きます。
- 5. Tab キーを押して「塗りつぶしの色1」のボタンに移動します。
- 6. 下方向 キーを押してリストを開き、Tab キーを押して「白、背景1 RGB(255、255、255)」を選択してEnter キーを押します。
- 7. Tab キーを押して「塗りつぶしの色2」のボタンに移動します。
- 8. 下方向 キーを押してリストを開き、Tab キーを押して「赤、アクセント2 RGB(192、80、77)」を選択してEnter キーを押します。
- 9. Tab キーを押して「横」のラジオ ボタンに移動し、下方向 キーを押して「縦」を選択します。
- 10. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。「塗りつぶし」のダイアログ ボックスに戻ります。
- 11. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。選択したセルの背景が赤色となり、左から右にかけてグラデーションが設定されます。
【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。
また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。
ただ、一部の色を除き、RGBの割合を示す数値だけが読み上げられるので、スクリーンリーダーでの選択は必ずしも簡単ではありません。
(注1) 「背景の色」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。
PC-Talker: 「色なし」
(注2) 設定されたグラデーションはスクリーンリーダーでは確認できません。
パターンの色と種類
背景を塗りつぶす以外に、模様などのパターンを設定することができます。
シート「パターンの色と種類」を選択します。
ここでは、セルA3からF3までの見出しの背景を「黄色」にします。また「青色の横線」で模様をつけます。
尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。
- 1. セルA3からF3までを範囲選択します。
- 2. Ctrl + 1 キーを押して「セルの書式設定」のウィンドウを開きます。
- 3. Ctrl + Tab キーを押して「塗りつぶし」タブを選択します。
- 4. Tab キーを押して「背景の色」に移動し、上下左右方向 キーを押して「黄色」を選択してEnter キーを押します。
- 5. Tab キーを押して「パターンの色」に移動し、上下左右方向 キーを押して「青色」を選択してEnter キーを押します。
- 6. Tab キーを押して「パターンの種類」に移動し、上下方向 キーを押して「横縞」を選択してEnter キーを押します。
- 7. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。選択範囲の背景が黄色で塗りつぶされます。また、「青色の横縞」で模様が描かれます。
【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。
また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。
ただ、一部の色を除き、RGBの割合を示す数値だけが読み上げられるので、スクリーンリーダーでの選択は必ずしも簡単ではありません。
(注1) 「背景の色」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。
PC-Talker: 「色なし」
(注2) 「パターンの種類」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。
PC-Talker: 「パターンの選択」
(注3) スクリーンリーダーでセルの書式を確認した場合「パターン 黄 横縞 青色」と読み上げ、設定した内容と異なることがあります。
PC-Talker: 「背景色 黄色 背景パターン 横縞 パターン色 青緑」と読み上げ、こちらも設定した内容と異なることがあります。
塗りつぶしのスクリーンリーダーでの確認
セルの塗りつぶしやパターンをスクリーンリーダーで確認するには以下のショートカットキーを使用します。
- 1. 確認したいセルに移動します。
- 2. Ctrl + Alt + P キーを押します。フォントの種類や配置などの後、塗りつぶしなどの情報が読み上げられます。
- PC-Talker: Shift + Alt + F キー
(注) スクリーンリーダーでの塗りつぶしなどの確認では、必ずしも設定した内容と一致しない場合があります。
操作の結果はサンプルデータcell-color_kk.xlsx「セルの背景を設定する塗りつぶし(結果)」をご覧ください。