Excel 2010 セルの背景を設定する塗りつぶし

  1. コマンド ボタンで塗りつぶしを設定する
  2. 背景の色
  3. パターンの色と種類
  4. 塗りつぶしのスクリーンリーダーでの確認

セルに網掛けをしたり、背景を塗りつぶしたりする場合、単一の色を使う時は「ホーム」タブのコマンド ボタンを利用すると便利です。

一方、背景の色に加えて、模様などのパターンを設定する場合は「セルの書式設定」の中の「塗りつぶし」タブを利用します。

サンプルデータcell-color_es.xlsx「セルの背景を設定する塗りつぶし(演習)」を開きます。

(注) 「網掛け」(hatching)は、指定した範囲(Excelの場合はセル)を網点、斜線、横線などの模様で塗りつぶすことをいいます。

コマンド ボタンで塗りつぶしを設定する

「ホーム」タブのコマンド ボタンを利用して、以下の内容で塗りつぶしの設定を行います。

シート「コマンドボタンで塗りつぶしを設定する」を選択します。

ここでは、セルA5からF5までの見出しの背景を「15%灰色」で塗りつぶします。

【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。

また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。

(注) スクリーンリーダーでセルの書式を確認した場合「パターン 5%灰色 塗りつぶし」と読み上げ、設定した値と異なることがあります。

PC-Talker: 「背景色 25%灰色 背景パターン 塗りつぶし」と読み上げ、こちらも設定した値と異なることがあります。

コマンド ボタンを使用してセルの背景を15%の灰色にした状態

背景の色

セルの背景に塗りつぶしの設定をする場合、2つ目の色で模様をつけたり、グラデーションなどの特殊効果を追加したりするときは「セルの書式設定」の「塗りつぶし」タブを利用します。

(注) グラデーション(gradation)とは、色の明暗や色調を段階的に変化させること(階調)をいいます。

シート「背景の色」を選択します。

ここでは、セルA3からF3までの見出しの背景を「薄い青」にします。また、セルA11の「合計」の見出しの背景を赤色にした上で縦のグラデーションを設定します。

(1) 「セルの書式設定」のウィンドウの表示

「セルの書式設定」のウィンドウを表示させるには以下の操作を行います。

「塗りつぶし」タブは「セルの書式設定」のウィンドウから選択します。

【ワンポイント】 「セルの書式設定」のウィンドウは、アプリケーション キーを押してコンテキスト メニューを開き、上下方向 キーを押して「セルの書式設定」に移動してEnter キーを押すことでも表示させることができます。

*アクセスキー Alt H F M

【便利なショートカットキー】

「セルの書式設定」のウィンドウの表示: Ctrl + 1 キー

【ワンポイント】 タブの切り替えは左右方向 キーを押すことでも行えます。

(注) 「セルの書式設定」のウィンドウを開いた直後では、まだ各タブのダイアログ ボックスは表示されていません。ダイアログ ボックスを表示させるには、各タブでTab キーを押す必要があります。

(2) 背景の色を設定する

まず、セルA3からF3までに「薄い青色」で背景を設定します。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。

また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。

ただ、一部の色を除き、RGBの割合を示す数値だけが読み上げられるので、スクリーンリーダーでの選択は必ずしも簡単ではありません。

(注1) 「背景の色」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。

PC-Talker: 「色なし」

(注2) スクリーンリーダーでセルの書式を確認した場合「パターン スカイブルー 塗りつぶし」と読み上げます。

PC-Talker: 「背景色 スカイブルー 背景パターン 塗りつぶし」

(3) 塗りつぶし効果でグラデーションを設定する

次に、セルA11に「赤色」で左から右に向かってグラデーションを設定します。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。

また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。

ただ、一部の色を除き、RGBの割合を示す数値だけが読み上げられるので、スクリーンリーダーでの選択は必ずしも簡単ではありません。

(注1) 「背景の色」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。

PC-Talker: 「色なし」

(注2) 設定されたグラデーションはスクリーンリーダーでは確認できません。

見出しのセルの背景が薄い青色に、合計のセルが赤のグラデーションになった状態

パターンの色と種類

背景を塗りつぶす以外に、模様などのパターンを設定することができます。

シート「パターンの色と種類」を選択します。

ここでは、セルA3からF3までの見出しの背景を「黄色」にします。また「青色の横線」で模様をつけます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

【ワンポイント】 「セルの塗りつぶしの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。

また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。

ただ、一部の色を除き、RGBの割合を示す数値だけが読み上げられるので、スクリーンリーダーでの選択は必ずしも簡単ではありません。

(注1) 「背景の色」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。

PC-Talker: 「色なし」

(注2) 「パターンの種類」ではスクリーンリーダーは「MSO Generic Control Container」または「MSO 標準 Control Container」と読み上げます。

PC-Talker: 「パターンの選択」

(注3) スクリーンリーダーでセルの書式を確認した場合「パターン 黄 横縞 青色」と読み上げ、設定した内容と異なることがあります。

PC-Talker: 「背景色 黄色 背景パターン 横縞 パターン色 青緑」と読み上げ、こちらも設定した内容と異なることがあります。

見出しのセルの背景が黄色に塗りつぶされ、青色の横縞が設定された状態

塗りつぶしのスクリーンリーダーでの確認

セルの塗りつぶしやパターンをスクリーンリーダーで確認するには以下のショートカットキーを使用します。

(注) スクリーンリーダーでの塗りつぶしなどの確認では、必ずしも設定した内容と一致しない場合があります。

操作の結果はサンプルデータcell-color_kk.xlsx「セルの背景を設定する塗りつぶし(結果)」をご覧ください。