Excel 2010 グラフの作成

  1. 集合縦棒グラフの作成
  2. グラフを選択する
  3. 円グラフの作成
  4. 複合グラフの作成

★ グラフに関しては、必要に応じてJAWSでの読み上げやショートカットキーを記載します。

Excelでは場面に応じたさまざまなグラフを作成することができます。

ここでは代表的なグラフの例として、集合縦棒グラフ、円グラフ、そして複合グラフの作成手順を説明します。

サンプルデータmake-graph_es.xlsx「グラフの作成(演習)」を開きます。

集合縦棒グラフの作成

棒グラフは連続していない値を比較するのに適したグラフで、縦棒グラフと横棒グラフがあります。

例えば、地域別や年(月)別などの値を比較するような場合に利用します。

また、集合縦棒(横棒)グラフは、複数の要素、例えば地域別・月別などの値を比較する場合に用います。

ここでは、シート「集合縦棒グラフ」のセルA6からF10の売上データを基に集合縦棒グラフを作成します。

シート「集合縦棒グラフ」を選択します。

作業内容は以下の通りです。

(1) 集合縦棒グラフの新規作成

まず、集合縦棒グラフを新規に作成します。

(注1) この時点では、グラフは表の上に重なって表示されます。

(注2) グラフが選択されている状態では「デザイン」「レイアウト」「書式」の3つのタブがリボンに追加されます。

(注3) FocusTalkではグラフの要素を読み上げません。

【ワンポイント】 JAWS、およびPC-Talker7 Ver.2.10以降では、グラフにフォーカスがある状態で上下方向 キーを押すことでグラフの各要素を読み上げます。

(2) 項目軸に「部門名」と表示する

上記(1)で作成したグラフの項目軸に「部門名」と表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「項目軸:部門名」と読み上げます。

(3) 数値軸に「単位:百万円」と表示する

上記(1)で作成したグラフの数値軸に「単位:百万円」と表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「数値軸:単位:百万円」と読み上げます。

(4) 値をグラフの上に表示する

上記(1)で作成したグラフには値が表示されていません。このグラフの外側に値を表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと、例えば「縦棒1 64 部門名=本社営業部」のように、値「64」が読み上げられます。

(5) 凡例を表示する

上記(1)で作成したグラフには自動的に凡例が表示されています。凡例が表示されているかの確認は以下の手順で行います。

【ワンポイント】 凡例を非表示にするには「なし」に移動してEnter キーを押します。

(6) グラフタイトルを「部門別売上実績グラフ」とする

上記(1)で作成したグラフの上に「部門別売上実績グラフ」というタイトルを表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「部門別売上実績グラフ」と読み上げます。

(7) グラフをセルA13に配置する

上記(1)で作成したグラフは、作成直後では元の表と重なって表示されています。これをグラフの下(セルA13)に移動します。

(注) FocusTalkの場合、グラフが配置されているセルに移動すると「グラフ」と読み上げる場合があります。


グラフを選択する

グラフは、作成直後では選択された状態になっています。しかし、操作の過程などで選択が外れてしまうことがあります。

その場合は以下の手順でグラフを選択しますが、JAWSとFocusTalk・PC-Talkerで手順が異なります。

(1) JAWSの場合

(注) グラフが選択されると、グラフタイトルが読み上げられます。

【ワンポイント】 JAWSの場合、Insert + Alt + C キーでアクティブなグラフを選択できます。

(2) FocusTalk・PC-Talkerの場合

(注) この方法が利用できるのは、シート内のオブジェクトがグラフ1つのみの場合です。ほかにオブジェクトがあったり、複数のグラフが存在する場合には正しく選択できないことがあります。


円グラフの作成

全体の中での構成比などを表現するには円グラフが適しています。

ここでは、シート「円グラフ」のセルA4からA11、セルF5からF11の売上構成比を基に円グラフを作成します。

シート「円グラフ」を選択します。

作業内容は以下の通りです。

(1) 円グラフの新規作成

まず、円グラフを新規に作成します。

(注1) この時点では、グラフは表の上に重なって表示されます。

(注2) グラフが選択されている状態では「デザイン」「レイアウト」「書式」の3つのタブがリボンに追加されます。

(注3) FocusTalkではグラフの要素を読み上げません。

【ワンポイント1】 「ジャンプ」のダイアログ ボックスは以下のショートカットキーでも開くことができます。

「ジャンプ」のダイアログ ボックスを開く: Ctrl + G キー

【ワンポイント2】 JAWS、およびPC-Talker7 Ver.2.10以降では、グラフにフォーカスがある状態で上下方向 キーを押すことでグラフの各要素を読み上げます。

(2) グラフタイトルを「品種別売上構成比グラフ」に変更する

上記(1)で作成したグラフの上に「品種別売上構成比グラフ」というタイトルを表示します。

円グラフを作成すると、自動的にセルF4の値「構成比」がグラフタイトルに設定されているので、これを「品種別売上構成比グラフ」に変更します。

新たなタイトルを入力する前に、いったんタイトルを「なし」にします。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「品種別売上構成比グラフ」と読み上げます。

(3) 凡例を表示しない

上記(1)で作成したグラフには自動的に凡例が表示されています。凡例を非表示にするには以下の操作を行います。

(4) データラベルに分類名を表示する。

上記(1)で作成したグラフに「分類名」、この場合は「品種」を表示します。

(5) グラフをセルB15に配置する

上記(1)で作成したグラフは、作成直後では元の表と重なって表示されています。これをグラフの下(セルB15)に移動します。

(注) FocusTalkの場合、グラフが配置されているセルに移動すると「グラフ」と読み上げます。

【ワンポイント】 グラフから選択が外れた場合の操作は「★グラフを選択する」を参照してください。


複合グラフの作成

複合グラフは異なった複数のグラフを組み合わせて1つのグラフエリア内に表示するものです。

例えば、棒グラフと折れ線グラフを表示することで、部門別の比較と売上高の推移を一目で確認できます。

ここでは、シート「複合グラフ」のセルA4からF10の売上データを基に、部門別の売上高を比較する縦棒グラフと、売上高の合計の推移を表す折れ線グラフを作成します。

シート「複合グラフ」を選択します。

作業内容は以下の通りです。

(1) 集合縦棒グラフの新規作成

まず、集合縦棒グラフを新規に作成します。この場合、折れ線グラフにする範囲も含めます。

(注1) この時点では、グラフは表の上に重なって表示されます。

(注2) グラフが選択されている状態では「デザイン」「レイアウト」「書式」の3つのタブがリボンに追加されます。

(注3) FocusTalkではグラフの要素を読み挙げません。

【ワンポイント】 JAWS、およびPC-Talker7 Ver.2.10以降では、グラフにフォーカスがある状態で上下方向 キーを押すことでグラフの各要素を読み上げます。

(2) マーカー付折れ線グラフへの変更

次に、上記(1)で作成した集合縦棒グラフの売上高の合計をマーカー付折れ線グラフに変更します。

ただ、このままでは売上高の合計が選択できないので、グラフの横軸と縦軸の内容を入れ替えておきます。

(3) 折れ線グラフの第2項目軸を表示する

上記(2)で変更した折れ線グラフの上と右側に第2項目軸を表示します。

(4) 項目軸に「部門別」と表示する

上記(1)で作成した集合縦棒グラフの項目軸に「部門名」と表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「項目軸:部門名」と読み上げます。

(5) 数値軸に「単位:百万円」と表示する

上記(1)で作成した集合縦棒グラフの数値軸に「単位:百万円」と表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「数値軸:単位:百万円」と読み上げます。

(6) 第2項目軸に「売上高推移」と表示する

上記(2)で変更した折れ線グラフの第2項目軸に「売上高推移」と表示します。

(注) 第2項目軸はスクリーンリーダーでは読み上げません。

(7) 第2数値軸に「単位:百万円」と表示する

上記(2)で変更した折れ線グラフの第2数値軸に「単位:百万円」と表示します。

(注) 第2数値軸はスクリーンリーダーでは読み上げません。

(8) 凡例を表示する

上記(1)で作成した集合縦棒グラフには自動的に凡例が表示されています。凡例が表示されているかの確認は以下の手順で行います。

【ワンポイント】 凡例を非表示にするには「なし」に移動してEnter キーを押します。

(9) グラフタイトルを「売上実績グラフ」とする

上記で作成した複合グラフの上に「売上実績グラフ」というタイトルを表示します。

【ワンポイント】 JAWSでは、上下方向 キーを押すと「売上実績グラフ」と読み上げます。

(10) グラフをセルA13に配置する

上記で作成した複合グラフは、作成直後では元の表と重なって表示されています。これをグラフの下(セルA13)に移動します。

(注) FocusTalkの場合、グラフが配置されているセルに移動すると「グラフ」と読み上げます。

操作の結果はサンプルデータmake-graph_kk.xlsx「グラフの作成(結果)」をご覧ください。