Excel 2010の画面構成はExcel 2007とほぼ同じですが、「Office ボタン」が「ファイル」タブのボタンになり、「ホーム」タブの左側に配置された点が大きな違いです。含まれるメニューは同じものもありますが、一部機能が追加されています。
ただ、Excel 2003までのユーザーにとっては、それまでのメニューやツールバーがリボンに変わったことで操作の方法がかなり違ったという印象を与えています。
画面のレイアウト
Excel 2010の画面の基本的なレイアウトは以下のようになっています。
- 一番上には左端から「クイック アクセス ツールバー」のボタンが1列に並んでおり、ここにはユーザーがよく使うコマンドを登録することができます。また、その右にタイトル バーがあり、ファイル名が表示されます。
- また、画面の右端には「最小化/元のサイズに戻す」「最大化」「閉じる」ボタンがあります。
- その下が「リボン」です。リボンはExcel 2007から採用された新しいユーザーインターフェイスで、Excelをより効率的に使うために従来のメニューが見直されたものです。リボンは「タブ」「コマンド」「グループ」という3つの基本的な構成要素からなっています。詳しくはリボンのところで説明します。
- リボンのタブの右側には「リボンの最小化」「Microsoft Excel ヘルプ」「ウィンドウの最小化」「ウィンドウを元のサイズに戻す」「ウィンドウを閉じる」の各ボタンがあります。
- リボンの下には「名前ボックス」があり、アクティブセルの位置が表示されます。また、セル範囲に名前を付けた場合はその名前が表示されます。その右側には「数式バー」があり、アクティブセルに入力されている数値や値が表示されます。
- その下が「ワークシート」です。ワークシートは、AからXFDまでの16384列の列番号、1から1048576までの行番号が表示され、そしてセルと呼ばれる列と行が交わったボックスからなっています。また、現在選択されているセルをアクティブセルといい、太枠で囲まれ、アクティブセルの列番号と行番号はオレンジ色で表示されます。
- 画面下部には「シート見出し」があり、ワークシート名が表示されます。
- そして一番下が「ステータスバー」で、ここにさまざまなメッセージが表示されます。
リボン
リボンは以下の構成要素からなっています。
- リボンの一番上には「タブ」があり、標準では「ファイル」「ホーム」「挿入」「ページ レイアウト」「数式」「データ」「校閲」「表示」の8つのタブがあります。
(註1) タブは操作の場面に応じて追加されます。例えば、グラフを作成する場合には「デザイン」「レイアウト」「書式」のタブが表示されます。
(註2) PC-Talkerをインストールすると「表示」タブの後に「アドイン」タブが作成されます。 - タブの下には、現在選択されているタブの中にあるコマンドが数列にわたって2次元に配置されています。コマンドには、ボタン、情報の選択や入力を行うためのボックス、メニューなどがあります。
- リボンの一番下にはグループが表示されています。グループは、各タブ上で関連するコマンドをまとめたもので、例えば「ホーム」タブでは「クリップボード」「フォント」「配置」「数値」「スタイル」「セル」「編集」の各グループが表示されています。
クイック アクセス ツールバー
「クイック アクセス ツールバー」は、ユーザーがよく利用するコマンドを登録しておくことにより、作業をより効率的に行うためのもので、初期状態では「上書き保存」「元に戻す」「やり直し」「ツール バーのユーザー設定」の4つのボタンのみが登録されています。
Microsoft Excel ヘルプのボタン
「Microsoft Excel ヘルプ」のボタンは、操作のヒントを参照するためのもので、検索語を入力したり、カテゴリー別に分類された項目を選択することで操作の手順を知ることができます。
【便利なショートカットキー】
- ヘルプの表示: F1 キー