はじめに
皆さんは職場や自宅でExcelを使用して、思うような結果が出なくて大変ご苦労されていることもあると思います。
いろいろな経験をしていて、効率的な作業を進めるにはどうしたらいいのか考えながら作業をしているのではないでしょうか。
しかし、Excelの基本操作、関数を駆使しても、作業にはおのずと限界があります。
そこで皆さんが抱いている「作業に関する改善点・問題点」を解決するにはやはりVBAを勉強するのが早道だと考えます。
このサイトでは、タイトルが「視覚障害者のためのExcel VBAキー操作マニュアル」となっていますが、VBAキー操作自体は余りありませんがExcel VBAになじんでもらうために、要点を絞ってExcel VBAの全体像が把握しやすいように幹の部分だけを重点的に解説していくつもりです。
説明し切れていない枝葉の部分や足りない部分は多々ありますが、必要に応じてWeb上にExcel VBAに関する情報が色々掲載してありますので参考にしてください。主なサイトはページの最後に記載してあります。
ここで書かれているコードを自分自身で入力して、そして実行し確かめてください。経験が理解する早道です。
VBAとは
VBAの正式名称は、Visual Basic for Applicationsです。
Excel、Word、PowerPointなどのアプリケーションに対して、値代入、コピー、印刷などの操作をするためにVisual Basic言語をベースに開発されたプログラミング言語です。
【ワンポイント】 プログラムとは、コンピュータに対する命令(処理)を記述したものです。これを処理手順と呼びます。命令とは「罫線を引く」、「印刷する」、「保存する」、「値を代入する」など多くの命令があります。
前準備(VBAを利用できるようにするための)
セキュリティレベルの設定
Excelはマクロウィルス対策として、マクロを持つワークブックを開く時の制限の設定を行なうようになっています。(Excel 2000以降)
Excel 2010での設定は以下の手順で行います。
- 1. 「ファイル」タブのボタンから「Excel のオプション」を選択します。
- 2. 「セキュリティ センター」から「セキュリティ センターの設定」を選択します。
- 3. 必要なセキュリティ領域を選びます。
2010 Office プログラムのセキュリティ レベルの設定は、Office 2003 プログラムの設定と比べて簡略化されています。2010 Office プログラムでのマクロの設定は以下のとおりです。
- a 警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする
- b 警告を表示してすべてのマクロを無効にする
- c デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする
- d すべてのマクロを有効にする
(注) マイクロソフトでは、このdオプションを使用することを推奨していません。このオプションを使用すると、危険なコードが実行される可能性があります。
b「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」がExcel 2003でのセキュリティレベル「中」と同じだと思われます。
警告は、リボンの下に「セキュリティの警告 一部のアクティブコンテンツが無効にされました。[オプション]」と表示されます。
「オプション」ボタンを押すと「このコンテンツを有効にする」を選択することができます。
(注) 上のように変更した場合、セキュリティレベルは下がりますので注意が必要です。