実用的なプログラムに挑戦2(メソッド編)
これからワークシートに関するプログラムを作成しましょう。
ワークシートに対してよく行う操作は、選択、追加、削除の3つだと思います。
今回はこの3つについて学んでいきます。
オブジェクトであるワークシートを操作するにはメソッドを利用します。
もちろんセルにもそれに対応するようなメソッドがあります。
メソッドとは、どういうことかといえば、自動車を運転することを考えたとき、エンジンをかける、走る、止まるなどの動作をさせることが、自動車に対するメソッドと思ってください。
【メソッドの書式】
書式は「オブジェクト.メソッド」または「オブジェクト.メソッド 引数」です。
(注1) 対象となるオブジェクトの後に、ピリオド「.」を付けてメソッドを書くだけです。
(注2) 引数はそれぞれのメソッドごとに違います。詳しくはWeb上の他のエクセルVBAを参考にしてください。
ワークシートでよく利用する3つのメソッド
1. SelectとActivateメソッド
- Worksheets("Sheet3").Activate
- Worksheets("Sheet3").Select
(注) ActivateとSelectの違いは、1シートを選択するならどちらでも同じですが複数シートを選択するならSelectメソッドを使用します。
2. Addメソッド(ワークシート追加)
ワークシートの追加
- Worksheets.Add
3. Deleteメソッド(シート削除)
ワークシート「計算」を削除
- Worksheets("計算").Delete
例題
【例題4】 ワークシート名「Sheet3」を選択します。
- Sub 例題04() 'ワークシートの選択
- Worksheets("Sheet3").Select
- End Sub
Alt + F11 キーでワークシートに移動して、今いるワークシート名が「Sheet3]であることを確認します。
【例題5】 ワークシート名に1月から12月までを付けて追加しなさい。
- Sub 例題05() 'ワークシートの追加
- Dim i As Integer
- For i = 1 To 12
- Worksheets.Add.Name = i & "月"
- Next i
- End Sub
Alt + F11 キーでワークシートに移動して、Ctrl + Page Up キー、またはPage Down キーでワークシートが「1月」から「12月」までの12枚増えたことを確認します。
【例題6】 1月から12月のシート名がついているワークシートを削除しなさい。
- Sub 例題06() 'ワークシートの削除
- Dim i As Integer
- For i = 1 To 12
- Worksheets(i & "月").Delete
- Next i
- End Sub
Alt + F11 キーでワークシートに移動して、例題5で作成した12枚のワークシートが削除されたことを、Ctrl + Page Up、またはPage Down キーで確認します。