Outlook 2010は、リボンを採用したことによって、Outlook 2007とは操作性の面でかなり異なっています。
バージョンと動作環境
Outlook 2010には32ビット版と64ビット版の2つがあり、どちらを選択するかは使用するOSが32ビットか64ビットかによります。
また、Outlook 2010の動作環境は以下の通りですが、スクリーンリーダーで使用するためには、下記の動作周波数(MHz)やメモリーよりも大きいものを考えたほうがよいでしょう。
1. ハードウエア
- 500MHz以上のプロセッサ搭載のパーソナル コンピューター
- メモリー 256MB以上のRAM。グラフィック機能やOutlookクイック検索などの高度な機能には512MB以上を推奨
- ハードディスク 3.0GBのハードディスク空き容量
- ディスプレイ 1,024 × 576以上の解像度のモニター
- ディスク装置 DVD-ROMドライブ
2. OS(オペレーティングシステム)
- Windows XP SP3 (32ビット版オペレーティング システム のみ)
- Windows Vista SP1
- Windows 7
- Windows Server 2003 R2 + MSXML6.0
- Windows Server 2008
- または上記以降の32ビットまたは64ビット版OS
Outlook 2010の概要
キーでの操作面から見たOutlook 2010の概要は以下の通りです。
- Outlook 2010から「リボン」が採用されています。
- Outlook 2007、およびOutlook 2003以前と同様、コンテキスト メニューが利用できます。
- Outlook 2007、およびOutlook 2003以前と同様、ショートカットキーが利用できます。
- リボンの採用に伴い、作業ウィンドウ内での操作もOutlook 2007と異なっています。
Outlook 2010の新機能
Outlook 2010では、Backstage ビューのほか、いくつか新しい機能が追加されていますが、そのうちキーと音声での操作に関係があると思われるものをご紹介します。
- Outlook 2007で、メールや連絡先の新規作成画面のみで採用されていたリボンが、Outlook 2010では完全対応になりました。
- 複数の電子メールボックスが簡単にサポートできるようになりました。
- よく使う機能を登録しておく「クイック操作」により作業を効率的に行えるようになりました。
- メールや連絡先ファイルなどの検索時に、検索フィルターを使って、対象の絞り込みができる「検索ツール」が採用されました。
Backstage ビュー
Outlook 2010で新たに導入された「Backstage ビュー」は、メールや予定などを含めたファイルおよびその関連データを管理するためのさまざまな機能が含まれています。
これらの機能は「ファイル」タブのボタンにある「情報」「開く」「印刷」「ヘルプ」の各タブに収められています。