Wordでは文字の配置を変更することができます。利用できる配置は「左揃え」「中央揃え」「右揃え」「両端揃え」と「均等割り付け」の5種類です。新規文書の場合は、「両端揃え」になっています。設定はカーソルがある段落について行われます
また、Wordでは通常、英文字列の途中で改行されることはありません。例えば、右端まであと2文字の場合に、『Word』と入力すると「Word」は次の行の先頭になります。
配置関係のボタンは、リボンの中の「ホーム」タブの「段落」グループにあります。利用したい配置のボタンまで移動して実行し、配置を変更します。
サンプルデータを利用して配置を変更してみましょう。
サンプルデータarrangement1_es.docx「文字列の配置の変更1(演習)」を開きます。
左揃え
「左揃え」は、文字列の先頭が左端になります。カーソルは1行目の先頭にあります。以下の手順で左揃えにします。
- 1. 「左揃えの練習」と書かれている1行下の「練習1左揃え」の文字列に移動します。ここは「右揃え」になっています。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 4. Tab キーを押して「左揃え」のボタンを選択し、Enter キーを押します。文字列全体が左揃えになります。
【ワンポイント1】 カーソルを移動させる位置は文字列のどこでも構いません。
【ワンポイント2】 リボンのタブでは、Ctrl + 左右方向 キーを押すことでコマンド ボタンのグループを移動できます。上記の場合は、「ホーム」タブでCtrl + 右方向 キーを押して「段落」グループまで移動してからTab キーで選択すると能率的です。
このとき、スクリーンリーダーは「箇条書き」と読み上げます。
PC-Talker: 「箇条書きの、確認」
中央揃え
「中央揃え」は、文字列が行の中央に配置されます。以下の手順で中央揃えにします。
- 1. 下方向 キーを2回押して「中央揃えの練習」と書かれている行に移動します。
- 2. 下方向 キーを1回押してその下の行の「練習2中央揃え」の文字列に移動します。ここは「左揃え」になっています。
- 3. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 4. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 5. Tab キーを押して「中央揃え」のボタンを選択し、Enter キーを押します。文字列全体が中央揃えになります。
【ワンポイント1】 左揃えの場合と同様、カーソルを移動させる位置は文字列のどこでも構いません。
【ワンポイント2】 左揃えの場合と同様、リボンのタブでは、Ctrl + 左右方向 キーを押すことでコマンド ボタンのグループを移動できます。上記の場合は、「ホーム」タブでCtrl + 右方向 キーを押して「段落」グループまで移動してからTab キーで選択すると能率的です。
このとき、スクリーンリーダーは「箇条書き」と読み上げます。
PC-Talker: 「箇条書きの、確認」
右揃え
「右揃え」は、文字列の最後の文字が行の右端に配置されます。以下の手順で右揃えにします。
- 1. 下方向 キーを2回押して「右揃えの練習」と書かれている行に移動します。
- 2. 下方向 キーを1回押して1行下の「練習3右揃え」の文字列に移動します。ここは「左揃え」になっています。
- 3. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 4. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 5. Tab キーを押して「右揃え」のボタンを選択し、Enter キーを押します。文字列全体が右揃えになります。
【ワンポイント1】 左揃えの場合と同様、カーソルを移動させる位置は文字列のどこでも構いません。
【ワンポイント2】 左揃えの場合と同様、リボンのタブでは、Ctrl + 左右方向 キーを押すことでコマンド ボタンのグループを移動できます。上記の場合は、「ホーム」タブでCtrl + 右方向 キーを押して「段落」グループまで移動してからTab キーで選択すると能率的です。
このとき、スクリーンリーダーは「箇条書き」と読み上げます。
PC-Talker: 「箇条書きの、確認」
両端揃え
「両端揃え」はWordの標準の配置です。文末以外の場合に、各行の左端と右端が表示範囲の左端と右端に揃うように調整してくれます。文字フォントで「プロポーショナル」(MS Pゴシックなど)を選ぶと、1文字の長さが異なるため、右端が凸凹しますが、両端揃えは文字の間隔を適当に調節して凸凹を減らしてくれます。
特に英文字列が長さの関係で次の行になっている場合、左詰めでは右端が大きく空いてしまいますが、両端揃えでは、文字の間隔を長くして、行の右端の文字の右側が表示領域の右端になる様に調整してくれます。
- 1. 下方向 キーを2回押して「両端揃えの練習」と書かれている行に移動します。
- 2. 下方向 キーを1回押して1行下の「行の右端で英単語などの英字の文字列が長くて表示しきれない場合には」の行に移動します。ここは「左揃え」になっています。この行は下に続いています。行の半分程度の長さです。
- 3. 右方向 キーを9回押してください。ひらがなの「ど」が聞こえます。
- 4. ここで下方向 キーを1回押して下の行に移動します。「d」次の行に表示されます。」と聞こえます。
- 5. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 6. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 7. Tab キーを押して「両端揃え」のボタンを選択し、Enter キーを押します。段落全体が両端揃えになります。
- 8. 上方向 キーを 1 回押して上の行に戻ります。「語などの英字の文字列が長くて表示しきれない場合には」と聞こえます。両端揃えになったのでこの行の文字間隔が広がっています。そのため、2文字手前の文字に戻っています。
【ワンポイント1】 左揃えの場合と同様、カーソルを移動させる位置は文字列のどこでも構いません。
【ワンポイント2】 左揃えの場合と同様、リボンのタブでは、Ctrl + 左右方向 キーを押すことでコマンド ボタンのグループを移動できます。上記の場合は、「ホーム」タブでCtrl + 右方向 キーを押して「段落」グループまで移動してからTab キーで選択すると能率的です。
このとき、スクリーンリーダーは「箇条書き」と読み上げます。
PC-Talker: 「箇条書きの、確認」
関連キー操作
スクリーンリーダーで文字列の配置を確認するには、以下のショートカットキーを使用します。
- Ctrl + Alt + ^(べき乗) キー
PC-Talker: Ctrl + Alt + G キー
Wordで段落の配置の確認は以下の方法で行います。
- 1. 配置を調べたい文字列にカーソルを移動します。
- 2. アプリケーション キーを押してコンテキスト メニューを開きます。
- 3. 上下方向 キーを押して「段落」を選択してEnter キーを押します。「段落」設定のダイアログ ボックスが開きます。
- 4. 「配置」のコンボ ボックスに現在の配置が表示されているので確認します。
- 5. Esc キーを押してダイアログ ボックスを閉じます。
* アクセスキー: Alt H P G
文字列の配置は以下のアクセスキーでも設定できます。
- 左揃え: Alt H A L
- 中央揃え: Alt H A C
- 右揃え: Alt H A R
- 両端揃え: Alt H A J
【便利なショートカットキー】 ショートカットキーで配置を設定する場合は下記の方法を利用します。
- 左揃え: Ctrl + L キー
- 中央揃え: Ctrl + E キー
- 右揃え: Ctrl + R キー
- 両端揃え: Ctrl + J キー
変更前の配置
変更後の配置
操作の結果はサンプルデータarrangement1_kk.docx「文字列の配置の変更(結果)」をご覧ください。