Word 2010 インデント

  1. インデントとは
  2. インデントの設定
  3. インデントの確認
  4. インデントの解除
  5. 関連キー操作

インデントとは

インデントを英和辞典などで調べると「ぎざぎざにする」「のこぎりの歯のようにする」などと書かれていますが、それが転じて「他の行より下げて印刷する」などの意味があります。


例えば、果物の中に「りんご」「なし」「みかん」があり、「りんご」の中に「ふじ」「紅玉」があるとします。「果物」の下が「りんご」で、その下が「ふじ」などになります。

このように3段階に分かれているとして、果物は先頭から始めます。「りんご」「なし」はインデントを1つ深くして、1文字右にずらして始めます。さらに、「ふじ」「紅玉」はさらにインデントを1つ深くして2文字ずらして始めます。

左端、1文字目、2文字目のようにインデントつまり開始位置を右にずらすことで3段階にします。


改行してから先頭に空白1文字を入れるという方法もありますが、それだと段落が長く、右側で折り返す場合、その次の行の先頭はまた左端からになってしまいます。また文字の大きさを変更した場合、書式が乱れてしまいます。

1文字のインデントを使用すれば、右側で折り返した場合、左端ではなく、1文字ずらした位置から表示してくれるので便利です。

このように、インデントを使用すると、段落の始めの位置により、親子関係や、兄弟関係などをわかりやすい文章で作成することができます。

それでは、サンプルデータを開いてインデントを設定してみましょう。

インデントを深くするボタンと浅くするボタン

(注1) 開始位置を下げるのですが、先頭に空白文字を入れることではありません。段落の属性としてインデントの深さを指定することで、開始位置を下げて表示する設定をします。

(注2) インデントは、段落番号やスタイルなどと関連性があります。今回は段落番号や見出しがない単純な例で説明します。

サンプルデータindent_es.docx「インデント(演習).docx」を開きます。

この文章にはインデントを付けてありません。


インデントの設定

まず「果物」のインデント設定ですが、カーソルは、1行目の先頭にあり、その行は「果物」になっています。ここは一番上なので、開始位置を下げる必要はありません。

下方向 キーを押して次の行にカーソルを移動します。すると「りんご」と聞こえます。

(1) インデントを増やす

「果物」の下のレベルのインデント設定は以下の手順で行います。

(2) インデントを2字にする

次に りんごの下のレベルのインデント設定は以下の手順です。

(3) インデント設定の継続

そして、同じレベルのインデントの設定は以下の操作で行います。

(4) インデントを減らす

次に「りんご」の種類の入力は終わりにして、「なし」に切り替えます。「なし」は「りんご」と同じレベルのインデントなので、インデントを1つ戻します。

このようにインデントを増やしたり、減らしたりすると、見やすい文章が作成できます。


インデントの確認

設定したインデントは以下の手順で確認できます。

(1) コンテキスト メニューを使用する

コンテキスト メニューを使用して、インデントレベルを確認することができます。

(2) リボンを使用する

リボンから「段落」のダイアログ ボックスを呼び出すことができます。

インデントの値(段落)のダイアログ ボックス

インデントの解除

インデントを解除する場合、以下のショートカットキーが有効な場合があります。


関連キー操作

(1) Space キーでインデントを深くする方法

段落が右端で折り返している場合、下記の方法でインデントを深くできる場合があります。字下げとの違いを理解して使用する必要があるので注意してください。

(2) Back Space キーでインデントを浅くする方法

下記の方法でインデントを浅くすることができる場合があります。字下げなどほかの要素もあるので、初心者には推奨できません。

【ワンポイント】 文字列の配置インデントは以下のアクセスキーでも設定できます。

(3) インデントの単位

Wordは英文と漢字仮名交じり文が混在する文章が書けます。段落番号などを使用すると、インデントの単位が全角の文字を1字とした単位ではなく、ミリメートルになる場合があります。

特に自動機能を多く使用すると、中途半端なインデントの値が設定される場合があります。例えば、インデントの値が7.4mmの場合、「インデント」のダイアログ ボックスを起動して、「配置」のコンボ ボックスで上方向 キーを押すと「8mm」、下方向 キーを押すと「7mm」になります。

インデントがミリメートルだと都合が悪い場合は、『1字』と入力することもできます。

ちなみに10.5ポイントをミリメートルにすると約3.7mmになります。上の7.4mmは半角で2文字、つまり全角で1文字の値と推察できます。

操作の結果はサンプルデータindent_kk.docx「インデント(結果)」をご覧ください。