Word 2010 スタイルの利用

  1. クイック スタイル ギャラリー
  2. 「表題」の設定(「クイック スタイル ギャラリー」の利用)
  3. 「副題」の設定(「スタイル」のウィンドウの利用)
  4. 「見出し1」の設定(「スタイル」のウィンドウの利用)

スタイルの利用

「スタイル」とは「文字の大きさ」「フォント」「太さ」「色」「下線」「斜体」などの「文字書式」と「配置」「段落間の間隔」「前後の段落との関連」「インデント」「アウトラインレベル」などの「段落書式」の組み合わせです。
文字書式または段落書式のみの場合もあります。

リボン「スタイル」のグループ

Wordで文章を作成する場合、

などにすると見やすい文章になります。この文章を作成する場合、いちいちフォントや文字の大きさ、太さを変更することは、面倒でミスが起きることもあります。また、見出しのフォントを変更する場合、スタイルを使用していなければ、各見出しについて変更する必要があり、多くの作業が発生します。

クイック スタイル ギャラリー

クイック スタイル ギャラリー

クイック スタイル ギャラリーは、クイック スタイルが縦横に並んで表示されたメニューです。クイック スタイルが美術館の展示のようにたくさん並んでいる様子から、「クイック スタイル」のギャラリー、つまり「クイック スタイル ギャラリー」と呼ばれます。
しかし、リボン上の表示は「スタイル」となっています。英語版では「STYLES」と複数形になっており、要するに複数のスタイルがあることを示しています。 また、リボン上の表示は「スタイル」ですが、スクリーンリーダーでは「クイック スタイル」と読み上げます。

「クイック スタイル ギャラリー」に用意された「標準」「表題」「見出し1」「引用文」などに適した「クイック スタイル」は17個程度あります。これを選ぶだけで、「文字の大きさ」「フォント」「太さ」「配置」「色」など複数の書式を同時に指定できるので、作業の軽減が期待できます。
また、作成済の文章についても作業の軽減が期待できます。「「見出し」の12ポイントを14ポイントにしてください。」と頼まれた場合、「スタイル」を使用した文章であれば、「クイック スタイル」の属性を変更するだけで一気に変更できるからです。特にルールに従った文章作成には、大きなメリットが期待できます。

【ワンポイント1】 「見出し」は、目次の自動作成の対象になります。

【ワンポイント2】 「クイック スタイル」を大まかに分類すると3種類程度になります。

「クイック スタイル ギャラリー」を開いた様子

「クイック スタイル」を使用した効率的な文章の作成は、次の手順が便利です。

また既存の文章については、

【ワンポイント3】 「クイック スタイル」の作成については、「スタイルの作成」を参照してください。

「クイック スタイル」を設定するには、4種類程度の方法があります。

そのほかにも、「書式のコピー」を利用する方法もあります。ここでは1.と2.について説明します。


「表題」の設定(「クイック スタイル ギャラリー」の利用)

ここでは、「クイック スタイル ギャラリー」を利用して先頭の題名に「表題」を設定します。

サンプルデータstyleriyo_es.docx「スタイルの利用(演習).docx」を開きます。

6行目まではスタイルの設定がなく、すべて標準の10.5ポイントでMS 明朝の標準的な書式になっています。
8行目以後は、適切なスタイルを設定してあります。

(注1) スクリーンリーダーでは「クイック スタイル」と読み上げます。

* アクセスキー: Alt H L

(注2) 「L」はStylesの4文字目の「L」です。

「クイック スタイル ギャラリー」を開くグリッドドロップダウン ボタン

【ワンポイント1】 Ctrl + 右方向 キーを押すと、より少ない操作で「クイック スタイル ギャラリー」のグリッドドロップダウン ボタンに移動できます。

「クイック スタイル ギャラリー」を開いた様子

【ワンポイント2】 「クイック スタイル ギャラリー」のグリッドドロップダウン メニューにある「クイック スタイル」は横方向に数個で複数の行に配置されています。左右方向 キーでも移動できますが、次の行への移動ができません。Tab キーまたはShift + Tab キーであれば、すべての項目へ移動できます。


「副題」の設定(「スタイル」のウィンドウの利用)

ここでは、「スタイル」のウィンドウを利用して4行目に「副題」を設定します。「スタイル」のウィンドウには、利用できる「クイック スタイル」が縦に並んでいます。

【ワンポイント】 「スタイル」のウィンドウは、一度表示させると、次からは本文からF6 キーを押すだけで移動でき、設定すると本文に戻ります。設定せずに戻る場合は、ESC キーを押します。連続して「クイック スタイル」を指定する場合に便利です。

【便利なショートカットキー】
 「スタイル」のウィンドウを開く、または閉じる: Ctrl + Alt + Shift + S キー

(注1) PC-Talkerの場合は、F6 キーで拡大機能が働く為、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してから Ctrl + Tab キーで「スタイル」のウィンドウに移動します。

「スタイル」のウィンドウを開くボタン 「スタイル」のウィンドウ

(注2) フォーカスが文書ウィンドウに戻っても「スタイル」のウィンドウは継続して表示されます。


「見出し1」の設定(「スタイル」のウィンドウの利用)

引き続き「スタイル」のウィンドウを利用して「見出し1」を設定します。

(注) PC-Talkerの場合は、F6 キーで拡大機能が働く為、F6 キーでは移動しません。Alt キーを押してから Ctrl + Tab キーで「スタイル」のウィンドウに移動します。

【ワンポイント】 「スタイル」のウィンドウを閉じるには、「スタイル」のウィンドウを開く操作をもう一度行ってください。

操作の結果はサンプルデータstyleriyo_kk.docx「スタイルの利用(結果).docx」をご覧ください。