Word 2013　書式のコピー・変更・解除

文書中に設定した書式は、コピーや変更、また解除を行うことができます。さらに、同じ書式を検索しながら変更したり、特定の文字列の書式を一括して変更することもできます。

サンプルデータformatchange1_es.docx「書式のコピー・変更・解除1(演習).docx」を開きます。

書式のコピー・貼り付け

文字に設定した書式のコピーや貼り付けの手順は以下の通りです。
ここではサンプルデータの「書式のコピー元」の文字列に設定された「太字」の書式をコピーして「書式のコピー先」の文字列に貼り付けます。

1. サンプルデータの「書式のコピー元」の文字列を範囲選択します。
2. Alt キーを押してリボンに移動します。
3. 左右方向キーを押して「ホーム」タブに移動します。
4. Tab キーを押して「書式のコピー/貼り付け」ボタンに移動してEnter キーを押します。選択した文字列の書式がコピーされます。

＊アクセスキー： Alt H F P

＊ショートカットキー書式のコピー： Ctrl + Shift + C キー

5. サンプルデータの「書式のコピー先」の文字列を範囲選択します。
6. Ctrl + Shift + V キーを押します。コピー元の太字の書式が貼り付けられます。

【ワンポイント1】コピー元の文字列の範囲選択はすべてでなく一部の文字だけでも構いません。

【ワンポイント2】コピーした書式は何度でも利用できます。書式のコピーを解除するには、再度「書式のコピー/貼り付け」ボタンでEnter キーを押すか、Esc キーを押します。

書式の変更

設定した書式の変更の手順は以下の通りです。
ここでは「変更する書式」の文字列に設定された「太字」の書式を「斜体」に変更し、下線を付けます。

1. サンプルデータの「変更する書式」の文字列を範囲選択します。
2. Alt キーを押してリボンに移動します。
3. 左右方向キーを押して「ホーム」タブに移動します。
4. Tab キーを押して「フォント」ボタンに移動してEnter キーを押します。「フォント」設定のダイアログボックスが開きます。

＊アクセスキー： Alt H F N

＊ショートカットキー「フォント」設定のダイアログボックスを開く： Ctrl + Shift + F キー

5. Tab キーを押して「スタイル」のエディットボックスに移動します。
6. 上下方向キーを押して「斜体」に移動します。
7. Tab キーを押して「下線」のコンボボックスに移動します。
8. 下方向キーを押してコンボボックスを開き、上下方向キーを押して「一重線」に移動します。
9. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。書式が変更されます。

＊ショートカットキー斜体の設定： Ctrl + I キー

＊ショートカットキー一重線を引く： Ctrl + U キー

書式の解除

設定した書式を解除する方法には「文字書式の解除」と「段落書式の解除」があります。文字書式は、フォントや文字装飾などで、段落書式は、配置やインデントなどです。
両方の書式を一度に解除することもできます。

(1) 文字書式の解除

ここでは「解除する文字書式」の文字列に設定された「太字」と「一重線」の書式を解除します。

1. サンプルデータの「解除する文字書式」の文字列を範囲選択します。
2. Ctrl + Space キーを押します。設定されている文字書式が解除され、スタイルは「標準」に、一重線は消去されます。

(2) 段落書式の解除

ここでは「解除する段落書式」の段落に設定された「中央揃え」の書式を解除します。

1. サンプルデータの「解除する段落書式」の文字列に移動します。カーソルの位置は段落内であればどこでも構いません。
2. Ctrl + Q キーを押します。段落に設定されている「中央揃え」の書式が解除され「両端揃え」になります。

(3) 文字・段落書式の解除

設定された文字書式と段落書式を一度に解除する手順は以下の通りです。
ここでは「解除する文字・段落書式」の文字列に設定された「太字」の文字書式と「中央揃え」の段落書式を一度に解除します。

1. サンプルデータの「解除する文字・段落書式」の文字列に移動します。カーソルの位置は段落内であればどこでも構いません。
2. Alt キーを押してリボンに移動します。
3. 左右方向キーを押して「ホーム」タブに移動します。
4. Tab キーを押して「書式のクリア」ボタンに移動してEnter キーを押します。設定された文字書式と段落書式が一度に解除されます。

＊アクセスキー： Alt H E

操作の結果はサンプルデータformatchange1_kk.docx「書式のコピー・変更・解除1(結果).docx」をご覧ください。

複数箇所の書式の変更

文書中の複数の箇所に設定した同じ書式を一度に変更することができます。変更可能な書式は、フォントのほか、段落やスタイルなども含まれます。

サンプルデータformatchange2_es.docx「書式のコピー・変更・解除2(演習).docx」を開きます。

ここでは、サンプルデータの「第1章　Word 2013の概要」と「第2章　文字の入力と変換・編集」の文字列に設定されている「標準」のスタイルを「太字」に、フォントサイズ「11」を「12」に一度に変更します。

1. Alt キーを押してリボンに移動します。
2. 左右方向キーを押して「ホーム」タブに移動します。
3. Tab キーを押して「編集」に移動してEnter キーを押します。「編集」のメニューが開きます。
4. Tab キーを押して「置換」ボタンに移動してEnter キーを押します。「置換」のダイアログボックスが開きます。

＊アクセスキー： Alt H R

＊ショートカットキー「置換」のダイアログボックスを開く： Ctrl + H キー

5. Tab キーを押して「オプション M」ボタンに移動してEnter キーを押します。「オプション」のダイアログボックスが開きます。
6. Shift + Tab キーを押して「書式」ボタンに移動してEnter キーを押します。「書式」のメニューが開きます。
7. 上下方向キーを押して「フォント」に移動してEnter キーを押します。「検索するフォント」のダイアログボックスが開きます。
8. Tab キーを押して「サイズ」のエディットボックスに移動し、上下方向キーを押して「11」に移動します。
9. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。「置換」のダイアログボックスに戻ります。
10. Tab キーを押して「オプション L」ボタンに移動してEnter キーを押します。
11. Tab キーを押して「オプション M」ボタンに移動してEnter キーを押します。「オプション」のダイアログボックスが開きます。
12. Tab キーを押して「書式」ボタンに移動してEnter キーを押します。「書式」のメニューが開きます。
13. 上下方向キーを押して「フォント」に移動してEnter キーを押します。「置換後のフォント」のダイアログボックスが開きます。
14. Tab キーを押して「スタイル」のエディットボックスに移動し、上下方向キーを押して「太字」に移動します。
15. Tab キーを押して「サイズ」のエディットボックスに移動し、上下方向キーを押して「12」に移動します。
16. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。「置換」のダイアログボックスに戻ります。
17. Tab キーを押して「すべて置換」に移動してEnter キーを押します。
18. 「2個の項目を置換しました」のメッセージが表示されるので、Enter キーを押します。
19. Esc キーを押して「置換」のダイアログボックスを閉じます。これで2つの文字列の書式が変更されました。

【ワンポイント1】「置換」のダイアログボックス内の「オプション M」ボタンでEnter キーを押した後、Shift + Tab キーを押すことで、検索する書式の選択となり、Tab キーを押すと、変更後の書式の選択になります。

【ワンポイント2】「置換」のダイアログボックスには「オプション」ボタンが3つあり、それぞれ「オプション M」「オプション L」「オプション S」と役割が異なっていますので、上記手順の「オプション」の記載に注意してください。

【ワンポイント3】「書式」のダイアログボックス内では、設定の途中ではEnter キーは押さず、「OK」ボタンでEnter キーを押してください。

特定の文字列の書式の変更

文書中の特定の文字列の書式を一度に変更することができます。変更可能な書式は、フォントのほか、段落やスタイルなども含まれます。
ここでは、サンプルデータの「【重要】」の文字列を検索し、設定されているフォント名を「ＭＳゴシック」に、「標準」のスタイルを「太字」に、またフォントサイズを「10.5」から「11」に一度に変更します。

サンプルデータformatchange2_es.docx「書式のコピー・変更・解除2(演習).docx」を開きます。