Word 2013 記号と特殊文字

  1. 記号と特殊文字
  2. 記号と特殊文字の挿入
  3. 文字コードを直接入力してUnicode文字を挿入する
  4. キーボードから入力できる記号や特殊文字

記号と特殊文字

Wordの文書には、キーボードにはない記号や特殊文字を入力することができます。これらの記号や特殊文字は、リボンの「挿入」タブにある「記号と特殊文字」のグリッドドロップダウン メニューを使用して挿入します。

「記号と特殊文字」のグリッドドロップダウン メニューには、最近使用した記号や特殊文字20個が横に5個、縦に4個の格子状のグリッド ビューで表示され、その下には、「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスを開くための「その他の記号」があります。

グリッド ビューに目的の記号や特殊文字が表示されている場合は、ここから選択してEnter キーを押すだけで簡単に記号や特殊文字を挿入することができます。

(注) グリッド ビューに表示される記号と特殊文字の内容は、利用した状況によって変わります。また、スクリーンリーダーではうまく読み上げないことがあるので注意してください。

  「記号と特殊文字」のグリッドドロップダウン メニュー

記号と特殊文字の挿入

(1) 「記号と特殊文字」タブを利用した挿入

「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスには、「記号と特殊文字」と「特殊文字」の2つのタブがあります。「記号と特殊文字」タブには、「フォント」のコンボ ボックス、「種類」のプルダウン ボックス、「記号と特殊文字の一覧」「最近使用した記号」「文字コード」のエディット ボックス、「コード体系」のプルダウン ボックス、「オートコレクト」ボタン、「ショートカットキー」ボタンが配置されています。

挿入できる記号や特殊文字の種類は、使用するフォントに依存し、さまざまな記号や特殊文字を選択することができます。例えば、記号専用のフォント「Wingdings」は、アナログ時代からの絵文字のフォントで、「手紙」や「時計」「ハサミ」などの装飾的な記号を入力することができます。また、Unicode体系で表示される種類の一覧では、ギリシャ文字やロシア文字(キリル文字)などの英語以外の言語を選択することもできます。

ただし、これらの記号や特殊文字は、一部のスクリーンリーダーでは読み上げない場合があるので、注意が必要です。

(注) 「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスで表示される「種類」のプルダウン ボックスは、選択した「フォント」にサブセットがある場合のみ表示されます。

サンプルデータkigou1_es.docx「記号と特殊文字1(演習).docx」を開きます。このサンプルデータは、白紙です。

ここでは、「本を開いた絵」のマークを使用して、「私は本が大好きです。」という文章を作成する手順を説明します。

* アクセスキー: Alt N U M

【ワンポイント1】 「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスを開いたときに選択されている「記号と特殊文字の一覧」は、前回選択した「フォント」と「種類」の一覧です。

【ワンポイント2】 「フォント」のリストで早く移動するには、半角で『win』と最初の文字を何文字か入力した後で下方向 キーを押してください。

【ワンポイント3】 「Wingdings」は記号専用のフォントです。メモ帳で文字コードを「Wingdings」に切り替えて『ABCD』と入力すると「手でチョキ」「手でOK」「手で親指を上にたてる」「手で親指を下に向ける」が表示されます。「$」(ドルマーク)を入力すると「メガネ」のマークになり、「&」(アンド)を入力すると「本を開いた絵」のマークになります。

(注1) この画面では、カーソルを動かしても何も読み上げません。

(注2) 「本を開いた絵」のマークの「文字コード」は、「記号(10進)」なら「38」、「記号(16進)」なら「0026」です。

操作の結果はサンプルデータkigou1_kk.docx「記号と特殊文字1(結果).docx」をご覧ください。

  「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスで「Wingdings」を選択

(2) 「特殊文字」タブを利用した特殊文字の挿入

「特殊文字」タブには、一般的に使用される特殊文字とその説明を一覧で表示しています。一覧の項目は「特殊文字」「特殊文字の説明」、その文字に割り当てられている「ショートカットキー」です。一覧の下には「オートコレクト」「ショートカットキー」「挿入」「キャンセル」ボタンがあります。

(注1) 一覧の「ショートカットキー」は、定義されていない文字もあります。

サンプルデータkigou2_es.docx「記号と特殊文字2(演習).docx」を開きます。このサンプルデータは、白紙です。

ここでは、「SPAN」の右肩に「商標」のマークである「TM」をつける手順を説明します。

* アクセスキー: Alt N U M

(注2) このダイアログ ボックスでは、Ctrl + Tab キーを押してタブを切り替えることができません。

操作の結果はサンプルデータkigou2_kk.docx「記号と特殊文字2(結果).docx」をご覧ください。

  「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスの「特殊文字」タブ

文字コードを直接入力してUnicode文字を挿入する

挿入する記号や特殊文字がUnicodeで表示できる場合は、文字コードを直接入力することができます。例えば、温泉マークを挿入するには、半角で文字コード『2668』と入力し、Alt + X キーを押します。文字コードが温泉マークに変換されます。
また、すでに入力されているUnicode文字の文字コードを表示することもできます。文書に入力されているUnicode文字の直後にカーソルを置き、Alt + X キーを押すと、文字コードに変換されます。

(注) この操作は、Unicode文字以外では利用できません。

  Alt + X キーを押したときの「2668」と温泉マークの比較

キーボードから入力できる記号や特殊文字

使用頻度の多い記号や特殊文字は、キーボードから入力することができます。「☆」(星マーク)や「♡」(ハートマーク)などのように、それぞれ『ほし』『はーと』と入力して変換から入力できるものは多くありますが、ここでは、変換せずに1度で入力できる記号について紹介します。それぞれショートカットキーが割り当てられているので、「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスの「特殊文字」タブで確認することができます。

以下に3つの記号について、説明します。

記号記号の説明入力(半角)ショートカットキー変換での入力文字
 ©著作権マーク(丸の中にCの文字)  (c)Alt + Ctrl + C キー『ちょさくけん』『こぴーらいと』
 ®登録商標マーク(丸の中にRの文字)  (r)Alt + Ctrl + R キー『とうろくしょうひょう』
 ™商標マーク(前に入力されている文字の右上にTMを表示)  (tm)Alt + Ctrl + T キー『しょうひょう』『とれーどまーく』


  3つのマークの入力例