ファイルを開く手順
Word 2013では、Word 2010以前のファイルのほか、Webページやテキスト形式など、さまざまな形式のファイルを開くことができます。
ここでは、Word 2013形式とWord 2003形式でファイルを開く手順を説明します。
(1) Word 2013形式のファイルを開く
ここでは「ドキュメント」にある「雨にも負けず」の文書を開きます。
操作を行う前に「ドキュメント」にサンプルデータfile-open_es.docx「ファイルを開く(演習).docx」を保存しておきます。
- 1. Word 2013を起動します。
Word 2013の起動方法については、Word 2013の起動と終了 を参照してください。
(注) 以下の手順は、Windows 8.1でのもので、ほかのOS(Windows 7)などとは異なる場合があります。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ファイル」メニューに移動してEnter キーを押します。「ファイル」メニューが開きます。
- 4. 上下方向 キーを押して「開く」に移動してEnter キーを押します。「ファイルを開く場所」のメニューが開き「最近使った文書」が選択されています。
* アクセスキー: Alt F O
* ショートカットキー 「開く」を選択する: Ctrl + O キー
- 5. 上下方向 キーを押して「コンピューター」に移動してEnter キーを押します。「コンピューター」のメニューが開きます。
- 6. 上下方向 キーを押して「ドキュメント」に移動してEnter キーを押します。「ファイルを開く」のダイアログ ボックスが開き、「ファイル名」のコンボ ボックスが選択されています。
- 7. Shift + Tab キーを 2 回押します。「ドキュメント」内のフォルダーやファイルのリストが開きます。
- 8. 下方向 キーを押して「file-open_es.docx」に移動します。
- 9. Tab キーを押して「開く」ボタンに移動してEnter キーを押します。ファイルが開き「雨にも負けず」の文書ウィンドウが表示されます。
(2) Word 2003形式のファイルを開く
Word 2003で作成されたファイルを開く場合は、ファイルの種類を指定します。
ここでは「ドキュメント」にある「雨にも負けず」の文書を開きます。
操作を行う前に「ドキュメント」にサンプルデータfile-open_es.doc「ファイルを開く(演習).doc」を保存しておきます。
- 1. Word 2013を「白紙の文書」で起動します。
(注) 以下の手順は、Windows 8.1でのもので、ほかのOS(Windows 7)などとは異なる場合があります。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ファイル」メニューに移動してEnter キーを押します。「ファイル」メニューが開きます。
- 4. 上下方向 キーを押して「開く」に移動してEnter キーを押します。「ファイルを開く場所」のメニューが開き「最近使った文書」が選択されています。
* アクセスキー: Alt F O
* ショートカットキー 「開く」を選択する: Ctrl + O キー
- 5. 上下方向 キーを押して「コンピューター」に移動してEnter キーを押します。「コンピューター」のメニューが開きます。
- 6. 上下方向 キーを押して「ドキュメント」に移動してEnter キーを押します。「ファイルを開く」のダイアログ ボックスが開き、「ファイル名」のコンボ ボックスが選択されています。
- 7. Tab キーを押して「ファイルの種類」のコンボ ボックスに移動し、下方向 キーを押してコンボ ボックスを開きます。
- 8. 上下方向 キーを押して「Word 97-2003文書」に移動します。
- 9. Shift + Tab キーを 3 回押します。「ドキュメント」内のフォルダーやファイルのリストが開きます。
- 10. 下方向 キーを押して「file-open_es.doc」に移動します。
- 11. Tab キーを押して「開く」ボタンに移動してEnter キーを押します。ファイルが開き「雨にも負けず」(Word 2003形式)の文書ウィンドウが表示されます。
【ワンポイント】 Word 2007やWord 2003形式のファイルをWord 2013で開くと「互換モード」が有効になり、文書ウィンドウのタイトル バーに「互換モード」と表示されます。
開けるファイル形式一覧
Word 2013で開けるファイル形式を以下に示します。
いずれも「ファイルの種類」で形式を指定することで開くことができます。
拡張子 | ファイル形式 |
---|---|
.* | すべてのファイル |
.docx | docm dotx dotm doc dot htm html rtf mht mhtml xml odt pdf すべてのWord文書 |
.docx | Word文書 |
.docm | Wordマクロ有効文書 |
.xml | XMLファイル |
.doc | Word 97-2003文書 |
.htm .html .mht .mhtml | すべてのWebページ |
.dotx .dotm .dot | すべてのWordテンプレート |
.dotx | Wordテンプレート |
.dotm | Wordマクロ有効テンプレート |
.dot | Word 97-2003テンプレート |
.rtf | リッチテキスト形式 |
.txt | テキストファイル |
.odt | Open Documentテキスト |
PDFファイル | |
.doc | Word Perfect 5.X |
.wpd .doc | Word Perfect 6.X |
.wps | Works 6-9ドキュメント |
.* | ファイル修復コンバーター |
(注) 「ファイル修復コンバーター」は、破損したファイルから文字列を取り出す機能で、対象となるファイルの形式はWord文書でなくても構いません。ただし、書式や画像など、文字列以外のデータは失われます。
また「ファイルの種類」を「ファイル修復コンバーター」に変更すると、Wordではこの設定が保持され、次回文書を開いた場合、その設定が選択されます。従って、破損した文書の修復が終了したら「ファイルの種類」を「すべてのWord文書や「Word文書」などに変更しておきます。
開く場所の指定
Word 2013で文書ファイルを開く場所の指定は以下の手順で行います。場所を指定しない場合「ドキュメント」内のファイルが一覧表示されます。
ここでは「ドキュメント」内の「Office2013演習」フォルダーにあるサンプルデータ「雨にも負けず」の文書を開きます。
(注) 以下の手順は、Windows 8.1でのもので、ほかのOS(Windows 7)などとは異なる場合があります。
- 1. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 2. 左右方向 キーを押して「ファイル」メニューに移動してEnter キーを押します。「ファイル」メニューが開きます。
- 3. 上下方向 キーを押して「開く」に移動してEnter キーを押します。「ファイルを開く場所」のメニューが開き「最近使った文書」が選択されています。
* アクセスキー: Alt F O
* ショートカットキー 「開く」を選択する: Ctrl + O キー
- 4. 上下方向 キーを押して「コンピューター」に移動してEnter キーを押します。「コンピューター」のメニューが開きます。
- 5. 上下方向 キーを押して「ドキュメント」に移動してEnter キーを押します。「ファイルを開く」のダイアログ ボックスが開き、「ファイル名」のコンボ ボックスが選択されています。
- 6. Shift + Tab キーを 2 回押します。「ドキュメント」内のフォルダーやファイルのリストが開きます。
- 7. 上下方向 キーを押して「Office2013演習」に移動してEnter キーを押します。「Office2013演習」フォルダーが開きます。
- 8. 下方向 キーを押して「file-open_es.docx」に移動します。
- 9. Tab キーを押して「開く」ボタンに移動してEnter キーを押します。ファイルが開き「雨にも負けず」の文書ウィンドウが表示されます。
互換モード
Word 2013でファイルを開いた場合、以下の4つのモードのいずれかで開かれます。
Word 2013モードWord 2010互換モード
Word 2007互換モード
Word 97-2003互換モード
ただし、「互換モード」で開いた場合、Word 2013の機能の一部は使用できません。
(1) 開かれているモードの確認
ファイルがどのモードで開かれているかを確認する方法には2つあります。
・ タイトル バーを確認する。
互換モードで開かれた場合、タイトル バーのファイル名の横に「(互換モード)」と表示されます。一方、Word 2010モードで開いた場合は何も表示されません。
・ 「ファイル」メニューにある「情報」タブで確認する。
以下に「情報」タブで確認する手順を説明します。
ここでは、サンプルデータ「雨にも負けず」(Word 97-2003形式)のファイルのモードを確認します。
- 1. サンプルデータfile-open_es.doc「ファイルを開く(演習).doc」を開きます。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ファイル」メニューに移動してEnter キーを押します。「ファイル」メニューが開き、「情報」タブが選択されています。
- 4. Tab キーを押して「問題のチェック」のドロップダウン ボタンに移動してEnter キーを押します。「問題のチェック」のメニューが開き、「ドキュメント検査」が選択されています。
- 5. 下方向 キーを押して「互換性チェック」に移動してEnter キーを押します。「互換性チェック」のウィンドウが開き、「表示するバージョンを選択」のメニュー ボタンが選択されています。
- 6. 下方向 キーを押して「Word 97-2003」にチェックがついていることを確認します。
- 7. Esc キーを 2 回押します。文書ウィンドウに戻ります。
(注) Word 2007互換モードの場合「Word 2007」にチェックがついています。Word 2010互換モードの場合「Word 2007」と「Word 2010」にチェックがついています。また、Word 2013モードの場合は「Word 97-2003」「Word 2007」「Word 2010」の3つにチェックがついています。
【ワンポイント】 「情報」タブは以下のアクセスキーでも開くことができます。
* アクセスキー: Alt F I
(2) Word 2013モードへの変換
互換モードで開かれたファイルを「Word 2013形式」に変換する方法には以下の2つがあります。
・ 「名前を付けて保存」で「ファイルの種類」を「Word文書」にする。
・ 「情報」タブの「変換」を使用する。
(注1) 「名前を付けて保存」を使用した場合「Word 97-2003モード」では、拡張子が「.docx」に変更され、元のファイルは残りますが「Word 2007モード」「Word 2010モード」では「Word 2013形式」として上書きされ、元のファイルは残りません。
以下に「情報」タブの「変換」を使用する手順を説明します。
ここでは、互換モードで開かれたサンプルデータ「雨にも負けず」(Word 97-2003形式)のファイルをWord 2013形式に変換します。
- 1. サンプルデータfile-open_es.doc「ファイルを開く(演習).doc」を開きます。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ファイル」メニューに移動してEnter キーを押します。「ファイル」メニューが開き「情報」タブが選択されています。
- 4. Tab キーを押して「変換」ボタンに移動してEnter キーを押します。
- 5. 「変換に関するメッセージ」が表示されるので、Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。ファイルが「Word 2013形式」に変換され、文書ウィンドウに戻ります。
(注2) この時点では、まだファイルとしては保存されていません。
- 6. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 7. 左右方向 キーを押して「ファイル」メニューに移動してEnter キーを押します。「ファイル」メニューが開き、「情報」タブが選択されています。
- 8. 上下方向 キーを押して「上書き保存」に移動してEnter キーを押します。ファイルが「Word 2013形式」で保存され、拡張子が「.doc」から「.docx」に変更されます。
* アクセスキー: Alt F S
* ショートカットキー 上書き保存: Ctrl + S キー
(注3) この操作を行うと、元のファイルは残りません。
【ワンポイント】 元のファイルを残したい場合は「上書き保存」ではなく「名前を付けて保存」を選択します。
操作の結果はサンプルデータfile-open_kk.docx「ファイルを開く(結果).docx」をご覧ください。