Excel 2010 罫線を引く

  1. コマンド ボタンで罫線を引く
  2. 「罫線」タブで罫線を引く
  3. 線に色をつける
  4. 斜め線を引く
  5. セルの罫線情報のスクリーンリーダーでの確認

セルに罫線を引くには2つの方法があります。1つは「ホーム」タブのコマンド ボタンを利用するやり方、もう1つは「セルの書式設定」の中の「罫線」タブを使うやり方です。

2つの違いは以下の通りです。

以下に両方の手順を説明しますので、場面によって効率的な方を選択してください。

サンプルデータdraw-line_es.xlsx「罫線を引く(演習)」を開きます。

コマンド ボタンで罫線を引く

「ホーム」タブのコマンド ボタンを利用して、以下の内容で罫線を引きます。

シート「コマンドボタンで罫線を引く」を選択します。

(1) 格子と外枠の罫線を引く

コマンド ボタンでリスト全体に複数の種類の罫線を引く場合、まずもっとも多く使われている種類の罫線で格子状に引いてから必要な部分の罫線の種類を変更していく手順が効率的です。

(注) スクリーンリーダーは「下罫線」と読み上げます。また、前に別の種類の罫線を引いた場合は、その線種を読み上げます。

PC-Talker: 「下罫線の確認」と読み上げます。また、前に別の種類の罫線を引いた場合は、その線種を読み上げます。

* アクセスキー: Alt H B

(注) スクリーンリーダーは、直前に選択した「格子」と読み上げます。

PC-Talker: 直前に選択した「格子の確認」と読み上げます。

* アクセスキー: Alt H B

(2) 太線の下罫線を引く

次に、5行目の見出しの下に太線の罫線を引きます。

(3) 二重線の下罫線を引く

さらに、13行目の合計行の上に二重線の罫線を引きます。この場合は、12行目の下に引いた場合と同じ結果が得られます。

コマンド ボタンを使用して引かれた罫線

「罫線」タブで罫線を引く

「セルの書式設定」の「罫線」タブを利用して、以下の内容で罫線を引きます。

シート「罫線タブで罫線を引く」を選択します。

(1) 「セルの書式設定」のウィンドウの表示

「セルの書式設定」のウィンドウを表示させるには以下の操作を行います。

「罫線」タブは「セルの書式設定」のウィンドウから選択します。

【ワンポイント】 タブの切り替えは左右方向 キーを押すことでも行えます。

(注) 「セルの書式設定」のウィンドウを開いた直後では、まだ各タブのダイアログ ボックスは表示されていません。ダイアログ ボックスを表示させるには、各タブでTab キーを押す必要があります

(2) 外側に太線を引く

「罫線」タブではさまざまな種類の罫線を引くことができます。手順は、まず外枠を引き、その後で罫線の種類ごとに順番に引いていきます。

まず太線で外枠を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(3) 見出しの下に太線を引く

次に、見出し行の下に太線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(4) 明細に点線の横線を引く

次に、4行目から10行目までの明細に点線の横線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(注) 「水平」のチェック ボックスにチェックをつけた場合、選択範囲の内側に横線が引かれます。この場合は、セルA4の下からセルF10の上までに点線の横線が引かれます。

(5) 合計の上に二重線を引く

次に、合計行の上に二重線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(6) 部門名の右側に太線を引く

次に、部門名の右側に太線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(7) 売上高に実線の縦線を引く

次に、B列からD列までの売上高に実線の縦線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(注) 「垂直」のチェック ボックスにチェックをつけた場合、選択範囲の内側に縦線が引かれます。この場合は、セルB3の右側からセルD11の左側までに実線の縦線が引かれます。

(8) 比率に太線と実線で縦線を引く

次に、E列「対前年同期伸び率」の左側に太線、右側に実線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

「罫線」タブを使用して引かれた罫線

線に色をつける

罫線に色をつける場合も、コマンド ボタンを利用する方法と「セルの書式設定」の「罫線」タブを利用する方法がありますが、ここでは「罫線」タブを使う手順を説明します。

シート「罫線に色をつける」を選択します。

ここでは「対前年同期伸び率」と「今季目標達成率」が最も高い値のセルに赤色の外枠を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

まずは「対前年同期伸び率」が最も高いセルからです。

次に「今季目標達成率」が最も高いセルです。

【ワンポイント】 「フォントの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。

また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。

色がつけられた罫線

斜め線を引く

値を入力しないセルに引く斜め線の設定は「セルの書式設定」の「罫線」タブから行います。

シート「斜め線を引く」を選択します。

ここではセルA3からB3に左上から右下への実線の斜め線を、セルD8に2本の交差する実線の斜め線を引きます。

尚、「セルの書式設定」のウィンドウはショートカットキーで開いた場合で説明します。

(1) 左上から右下への斜め線

(2) 2本の交差する斜め線

セルに引かれた斜め線

セルの罫線情報のスクリーンリーダーでの確認

セルの罫線情報をスクリーンリーダーで確認するには以下のショートカットキーを使用します。

【ワンポイント1】 PC-Talkerでは、以下のショートカットキーで罫線を引くことができます。

罫線の編集: Ctrl + Shift + K キー

【ワンポイント2】 「罫線」タブ内の操作において、「上下左右」や「水平」「垂直」また「対角線」などの選択の際に、スクリーンリーダーは「左のチェック ボックス」や「左の切り替え」などと読み上げますが、実際は「チェック ボックス」ではなく「トグル ボタン」です。

(注) トグルボタン(toggle button) クリックすることでオン/オフを切り替えるボタンのこと。通常は、くぼんだ状態が「オン」で、くぼんでいない状態が「オフ」です。

【ワンポイント】 線の種類の読み方は、FocusTalkとPC-Talkerでは以下のように異なっています。

種類FocusTalkPC-Talker
実線実線細線
太践太い実線実線
極太線極太実線太線

操作の結果はサンプルデータdraw-line_kk.xlsx「罫線を引く(結果)」をご覧ください。