Excel 2010 ページ レイアウトの設定

  1. 余白
  2. 印刷の向き
  3. 用紙サイズ
  4. 印刷範囲
  5. 改ページ
  6. 各ページにタイトルを印刷する印刷タイトル
  7. 同じページレイアウトを複数シートに設定する

印刷に関わるさまざまな設定は「ページ レイアウト」タブで行うことができます。

【重要】 「ページ レイアウト」タブに表示される内容は、プリンターの機種によって異なります。このマニュアルでは1つの例を示しています。

サンプルデータpagelayout_es.xlsx「ページレイアウトの設定(演習)」を開きます。

余白

シート「ページレイアウトの設定」を選択します。

余白の設定は以下の手順で行います。

このシートでは、このまま印刷するとH列が2ページ目になってしまいますので、これを1ページに収まるように左右の余白を調整します。

尚、初期値は、上: 1.9cm、下: 1.9cm、左: 1.8cm、右: 1.8cmとなっています。

【ワンポイント1】 余白の値は、上下方向 キーを押した場合は0.5cm単位で増減します。また、この値は直接数値を入力することでも設定できます。

【ワンポイント2】 用紙サイズがA4で印刷の向きが縦の場合、表示の余白で1ページに収まる列幅の合計は、プリンターによっても異なりますが、大体75〜80が目安です。いずれにしても、使用するプリンターで1ページに印刷可能な列幅の合計を知っておくことが大切です。

「ユーザー設定の余白」ダイアログ ボックス

印刷の向き

印刷を実行する場合、用紙の短辺を上にして印刷する「縦」、または長辺を上にして印刷する「横」の選択を行うことができます。

ここではシート「ページレイアウトの設定」の印刷の向きを「縦」にします。

シート「ページレイアウトの設定」を選択します。


用紙サイズ

印刷する用紙のサイズは接続されているプリンターによって異なりますので、ここでは1つの例を示します。

ここではシート「ページレイアウトの設定」の用紙サイズを「A4」にします。

シート「ページレイアウトの設定」を選択します。

【ワンポイント】 以下の用紙のサイズは知っておくと印刷設定の際に参考になります。


印刷範囲

シートの中で印刷する範囲は以下の手順で指定できます。指定の方法は、1つの範囲だけでなく、複数の範囲に対しても行えます。

尚、特に指定しない場合は、セルA1からシートの中でデータが入力されている範囲までを印刷します。

シート「印刷範囲」を選択します。

(1) 1つの範囲を指定する

まず、セルA3からG30までを印刷範囲として指定します。

*アクセスキー Alt P R S

【ワンポイント】 セル範囲の指定は、F5 キーを押してから『A3:G30』と入力してEnter キーを押すことでも行えます。

(2) 複数の範囲を指定する

次に、セルA3からG30、そしてセルA32からG57までの2つの範囲を印刷範囲として指定します。

*アクセスキー Alt P R S

(注) 離れた複数のセル範囲を指定した場合は、それぞれの範囲が1ページずつ印刷されます。

(3) 印刷範囲の解除

指定した印刷範囲の解除は以下の手順で行います。印刷範囲を解除すると、セルA1からシートの中でデータが入力されている範囲までが印刷範囲として指定されます。

*アクセスキー Alt P R C


改ページ

(1) 改ページの指定

印刷時に改ページを行う位置は、初期値では用紙に対して自動的に設定されています。これを変更するには以下の操作を行います。

尚、改ページの位置を指定すると、自動的に設定された改ページの設定は解除されます。

シート「ページレイアウトの設定」を選択します。

ここでは、39行目と72行目に改ページを設定します。

(注) 設定した改ページ部分には太い波線の改ページマークが表示されます。

改ページマークが挿入されたシート

(2) 改ページの解除

設定した改ページは以下の手順で解除できます。

個別に改ページを解除することもできますが、音声ユーザーには、すべての改ページを解除するほうが分かりやすいと思います。

*アクセスキー Alt P B A

【ワンポイント】 「表示」タブの「改ページプレビュー」で改ページの状態を確認したり、設定を変更できますが、スクリーンリーダーは対応していません。


各ページにタイトルを印刷する印刷タイトル

複数ページにわたって印刷する場合、それぞれのページの行や列に同じタイトルを印刷することができます。

シート「ページレイアウトの設定」を選択します。

ここでは、セルA4からH6までをタイトル行として設定します。

【ワンポイント】 印刷タイトルが設定できたかどうかは「印刷プレビュー」で確認できますが、これはスクリーンリーダーには対応していません。

「印刷プレビュー」で表示されたタイトル行

同じページレイアウトを複数シートに設定する

複数のシートに同じページレイアウトの設定を行うためには「作業グループ」を設定します。

シート「ページレイアウトの設定(男)」を選択します。

ここでは、シート「ページレイアウトの設定(男)」と「ページレイアウトの設定(女)」に同じ設定を行います。

設定内容は、左右の余白を1.3cmにすること、およびデータを用紙の中央に印刷することです。

(1) 作業グループの設定

複数のシートに対して同じ操作をするための「作業グループ」は以下の手順で設定します。

これで2枚のシートが作業グループとなり、設定などを行うと、2枚のシートに同じ内容が適用されます。

【ワンポイント】 作業グループを解除するには、Ctrl + Page Up キー、またはCtrl + Page Down キーでシートを切り替えます。

(2) 2つのシートに同じ余白を設定する

作業グループが設定されたシートに同じ余白を設定する手順は、1つのシートに対する場合と同じです。

【ワンポイント1】 余白の値は、上下方向 キーを押した場合は0.5cm単位で増減します。また、この値は直接数値を入力することでも設定できます。

【ワンポイント2】 用紙サイズがA4で印刷の向きが縦の場合、表示の余白で1ページに収まる列幅の合計は、プリンターによっても異なりますが、大体75〜80が目安です。いずれにしても、使用するプリンターで1ページに印刷可能な列幅の合計を知っておくことが大切です。

(3) データを用紙の中央に印刷する

リストなどのデータを、用紙の左右方向、および上下方向の中央に印刷することができます。手順は以下の通りです。

ここでは、シート「ページレイアウトの設定(男)」と「ページレイアウトの設定(女)」に同じ設定を行います。

まず、2枚のシートに「作業グループ」を設定しておきます。

(注) 左右、および上下の余白が同じでないと用紙の中央には配置されません。

【ワンポイント】 結果の確認は「印刷プレビュー」によりできますが、スクリーンリーダーは対応していません。

「ページレイアウトの設定(男)」のデータが中央に配置された状態

操作の結果はサンプルデータpagelayout_kk.xlsx「ページレイアウトの設定(結果)」をご覧ください。