文字自体の装飾
文字単位で色や下線、またさまざまな装飾などの設定をすることができます。
サンプルデータtextdecoration_es.docx「文字自体の装飾(演習).docx」を開きます。
「フォント」設定のダイアログ ボックスを開く
文字自体の装飾の多くは「フォント」設定のダイアログ ボックスで行います。 このダイアログ ボックスは以下の手順で開きます。
- 1. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 2. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 3. Tab キーを押して「フォント」のボタンを選択してEnter キーを押します。「フォント」設定のダイアログ ボックスが開きます。
* アクセスキー: Alt H F N
【便利なショートカットキー】
「フォント」設定のダイアログ ボックスを開く: Ctrl + Shift + F キー
以下に示す手順のうち、「文字種の変換」以外は「フォント」設定のダイアログ ボックスから行いますが、上記の手順については記載を省略します。
文字の色・下線
文字に色や下線をつけるには「フォント」設定のダイアログ ボックスから行います。
(1) 文字に色をつける
ここでは指定した文字列を「緑」にします。
- 1. サンプルデータの「文字の色・下線」と書かれている下の「色をつける文字」を範囲選択します。 選択方法については、「文字列の選択」を参照してください。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「フォントの色」の選択メニューに移動します。ここにはすでに「(自動)のボタン」が表示されています。
- 4. 下方向 キーを押して「フォントの色」のリストを開き、下方向 キーを押して「緑」を選択してEnter キーを押します。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字列の色が緑になります。
【ワンポイント1】 フォントの色の指定は「ホーム」タブの「フォントの色」でも行えます。
【ワンポイント2】 「フォントの色」のリストは2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。 また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。
(2) 文字に下線を引く
ここでは指定した文字列に「二重線」を引き、線の色を「赤 アクセント2 RGB(192、80、77)」にします。
- 1. サンプルデータの「文字の色・下線」と書かれている下の「下線を引く文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「下線」のコンボ ボックスに移動します。ここにはすでに「下線なし」が表示されています。
- 4. 下方向 キーを押して「下線」のコンボ ボックスを開き、下方向 キーを押して「二重線」を選択してEnter キーを押します。
- 5. Tab キーを押して「下線の色」の選択メニューに移動します。ここにはすでに「(自動)のボタン」が表示されています。
- 6. 下方向 キーを押して「下線の色」のリストを開き、下方向 キーを押して「赤 アクセント2 RGB(192、80、77)」を選択してEnter キーを押します。
- 7. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字列に赤色の下線が引かれます。
【ワンポイント1】 下線の指定は「ホーム」タブの「下線」でも行えます。ただ、操作の手順が一部「フォント」設定のダイアログ ボックスと異なります。
【ワンポイント2】 「下線の色」のリストは、「フォントの色」と同様2次元の一覧になっていて、大体の構造は、縦方向が同種の色で、横方向にさまざまな色が配置されています。
また、色の後の数字は、R(Red)・G(Green)・B(Blue)の割合を示していて「255」が最も大きく、「0」が最も小さい値です。
傍点・取り消し線・上付き・下付き
強調表示するために文字の横の点(傍点)をつけたり、文字に重ねて取り消し線を引いたり、数式の2乗・3乗などを表す右上の小さな文字(上付き文字)、また化学式に用いられる右下の小さな文字(下付き文字)などの設定は「フォント」設定のダイアログ ボックスから行います。
(1) 文字に傍点をつける
ここでは指定した文字列に「、」(読点)の傍点をつけます。
- 1. サンプルデータの「傍点・取り消し線・上付き・下付き」と書かれている下の「傍点をつける文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「傍点」のコンボ ボックスに移動します。ここにはすでに「傍点なし」が表示されています。
- 4. 下方向 キーを押して「傍点」のコンボ ボックスを開き、下方向 キーを押して「、」(読点)を選択してEnter キーを押します。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字列のそれぞれの文字の右横に「、」の傍点がつきます。
(2) 文字に取り消し線をつける
ここでは指定した文字列に取り消し線をつけます。
- 1. サンプルデータの「傍点・取り消し線・上付き・下付き」と書かれている下の「取り消し線をつける文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「取り消し線」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字列に重ねて横線の取り消し線が引かれます。
(3) 上付き文字にする
ここでは指定した文字を上付き文字にします。
- 1. サンプルデータの「傍点・取り消し線・上付き・下付き」と書かれている下の「a+b2」の中の「2」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「上付き」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字が上付き文字となり、「b」の右横上側に小さな文字で表示されます。
【ワンポイント】 上付き文字の設定は「ホーム」タブの「上付き」のボタンでも行えます。
(4) 下付き文字にする
ここでは指定した文字を下付き文字にします。
- 1. サンプルデータの「傍点・取り消し線・上付き・下付き」と書かれている下の「H2O」の中の「2」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「下付き」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字が下付き文字となり、「H」の右横下側に小さな文字で表示されます。
【ワンポイント】 下付き文字の設定は「ホーム」タブの「下付き」のボタンでも行えます。
影付き・中抜き・浮き出し・浮き彫り
文字を目立たせたり立体感を持たせたりするために陰影や中抜きなどの装飾を施すには「フォント」設定のダイアログ ボックスを使用します。
(1) 影付き文字にする
ここでは指定した文字を影付き文字にします。
- 1. サンプルデータの「影付き・中抜き・浮き出し・浮き彫り」と書かれている下の「影付きにする文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「影付き」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字が影付き文字となります。
(2) 中抜き文字にする
ここでは指定した文字を中抜き文字にします。
- 1. サンプルデータの「影付き・中抜き・浮き出し・浮き彫り」と書かれている下の「中抜きにする文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「中抜き」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字が中抜き文字となります。
(3) 浮き出し文字にする
ここでは指定した文字を浮き出し文字にします。
- 1. サンプルデータの「影付き・中抜き・浮き出し・浮き彫り」と書かれている下の「浮き出しにする文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「浮き出し」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字が浮き出し文字となります。
(4) 浮き彫り文字にする
ここでは指定した文字を浮き彫り文字にします。
- 1. サンプルデータの「影付き・中抜き・浮き出し・浮き彫り」と書かれている下の「浮き彫りにする文字」を範囲選択します。
- 2. 「フォント」設定のダイアログ ボックスを開きます。
- 3. Tab キーを押して「浮き彫り」のチェック ボックスに移動します。
- 4. Space キーを押してチェックをつけます。
- 5. Tab キーを押して「OK」ボタンに移動してEnter キーを押します。指定した文字が浮き彫り文字となります。
文字種の変換
一度変換した文字列に対して、半角と全角の変更を行ったり、英字の大文字/小文字を切り替えたり、またカタカナとひらがなを相互に変えることができます。 ここでは指定した英字の先頭を大文字にします。
- 1. サンプルデータの「文字種の変換」と書かれている下の「SPAN」(すべて大文字)を範囲選択します。
- 2. Alt キーを押してリボンに移動します。
- 3. 左右方向 キーを押して「ホーム」タブに移動します。
- 4. Tab キーを押して「文字種の変換」のドロップダウン ボタンを選択してEnter キーを押します。「文字種の変換」のメニューが開きます。
* アクセスキー: Alt H 7
- 5. 上下方向 キーを押して「文の先頭文字を大文字にする」を選択してEnter キーを押します。「Span」となり、先頭文字だけが大文字になります。
スクリーンリーダーでの設定確認
設定した文字装飾をスクリーンリーダーで確認するには以下のショートカットキーを使用します。
- 1. 確認したい文字に移動します。
- 2. Ctrl + Alt + ^(べき乗) キーを押します。フォントの種類やスタイルに続いて文字装飾が読み上げられます。
PC-Talker: Ctrl + Alt + M キー
【ワンポイント】 フォントの色などで、上記のキー操作で設定内容が確認できない場合、「フォント」設定のダイアログ ボックスを開いて、Tab キーで該当箇所に移動して確認する方法もあります。
操作の結果はサンプルデータtextdecoration_kk.docx「文字自体の装飾(結果)」をご覧ください。