Word 2010 複数の文字を1文字の中に表示する組み文字

  1. 「組み文字」とは
  2. 組み文字にしたい文字列を事前に選択する方法
  3. 「組み文字」のダイアログ ボックスの「対象文字列」の中に組み文字の文字列を入れる方法

「組み文字」とは

「組み文字」とは、最大6文字を1文字の中に組み入れる機能です。 例えば、全角で4文字の「株式会社」を組み文字にすると、1文字の領域の中に左上から「株式」、左下から「会社」になります。文字の大きさは、通常の約半分程度になります。
「株式会社」や「キロメートル」「キロリットル」「ミリグラム」など何回も登場する単語や単位などを組み文字にすれば1文字になるので、文書全体の文字数制限が厳しい場合に文字数を減らすテクニックとして使うこともできます。もちろん半角でも利用できます。

今回使用する「組み文字」は「拡張書式」のドロップダウン ボタンから表示されるドロップダウン メニューにあります。
このドロップダウン メニューには「縦中横」「組み文字」「割注」「文字の均等割り付け」「文字の拡大縮小」があります。
この中の「組み文字」を実行すると開く「組み文字」のダイアログ ボックスを使用します。
組み文字を実行するには、事前に文字を選択する方法と、「組み文字」のダイアログ ボックスの「対象文字列」に直接入力する方法の2つがあります。

サンプルデータcompose_es.docx「複数の文字を1文字の中に表示する組文字(演習).docx」を開きます。

「組み文字」のダイアログ ボックスにある部品は以下の通りです。

組み文字を選択している場合はさらに、「解除」「すべて解除」のボタンが利用可能になります。

リボンの様子

「拡張書式」のドロップダウン メニュー

「組み文字」のダイアログ ボックス

文字の大きさのリストを開いた「組み文字」のダイアログ ボックス

組み文字にしたい文字列を事前に選択する方法

3行目にある「株式会社ABC商事」の先頭4文字を組み文字にします。

* アクセスキー: Alt H A A M

(注) アクセスキーのうち「M」はCombine Characterの3文字目のMです。


「組み文字」のダイアログ ボックスの「対象文字列」の中に組み文字の文字列を入れる方法

「80の重油。」の「80」の後ろに「キロリットル」を1文字に組んで追加し、「80キロリットルの重油。」とします。

* アクセスキー: Alt H A A M

操作の結果はサンプルデータcompose_kk.docx「複数の文字を1文字の中に表示する組文字(結果)」をご覧ください。

【ワンポイント】 作成後、組み文字の文字列を選択すれば、太字や文字の大きさを変更することができます。ただし、文字の大きさは約半分になります。つまり、18ポイントを指定しても約9ポイントになります。また、文字を大きくすると、行間が広がります。
紙面に制限がある場合、利用できる行数が減ってしまう場合があるので注意が必要です。