Word 2010 箇条書き

  1. 箇条書きの設定
  2. 箇条書きの解除
  3. 箇条書きのレベルの変更
  4. 新しい行頭文字の定義その1 記号
  5. 新しい行頭文字の定義その2 画像

箇条書き

箇条書きとは、あることを説明する場合に、そのことについて、簡潔な短い文章や単語などを列挙して説明する方法です。先頭に記号やマークをつけて、箇条書きであることを宣言します。

例えば、下の3行は先頭に「・」(中黒または中点)をつけた例です。
  ・整理
  ・整頓
  ・清掃

また、日本では、先頭に「一つ」などの単語をつけることもあります。
  一つ、整頓するべし
  一つ、清潔にするべし
  一つ、清掃するべし

自分で先頭の文字や記号を入れてもよいのですが、Wordでは、文章の属性の1つに箇条書きがあります。

「箇条書き」のドロップダウン メニュー

それでは、試してみましょう。

サンプルデータlist_es.docx「箇条書き(演習)」を開きます。

(注) ほかに開いているWordで箇条書きがあると、下記の説明と異なることがあるため、ほかに開いているWordの文書があれば、すべて閉じてください。

箇条書きの設定

先頭が「●」(黒丸)とタブで始まる箇条書きを作成します。

(注1) 表示されたドロップダウン メニューは、初期状態なので、3つの領域に分かれています。「行頭文字ライブラリ」としての8個のボタン、「リストのレベル変更」「新しい行頭文字の定義」です。

8個のボタンは左から「なし」「黒丸」「底面が行の方向と平行な黒の正方形」「底面の行の方向と45度傾いた黒の正方形」「3色の色がついたマーク」「チェック」「右向きの三角」「白い四角」です。

(注2) 画面上は「黒丸」の絵、「底面が行の方向と平行な黒の正方形」の絵などが表示されています。

ドロップダウン メニューを開いたときには、左端の「なし」のボタンがフォーカスを持っています。

(注3) Wordの利用状況によっては、「なし」の左側に今まで使用した行頭文字または行頭の絵がある場合があります。不要な場合、アプリケーション キーを押して開くコンテキスト メニュー中の「削除」を選び削除することができます。

「箇条書き」のドロップダウン メニュー 初期状態

(注4) スクリーンリーダーでは「・」(黒丸)やタブの音声での確認はできません。

【ワンポイント】 スクリーンリーダーでの箇条書きの確認は以下のショートカットキーで行えます。


箇条書きの解除

箇条書きを解除する方法は以下の通りです。

(注) ここで開いたドロップダウン メニューは、前回開いたドロップダウン メニューに情報が加わっています。

上から「最近使用した行頭文字」「行頭文字ライブラリ」「行頭文字」「文書の行頭文字」「リストのレベルの変更」「新しい行頭文字の定義」になっています。

現在は「行頭文字ライブラリ」の左から2つ目の「黒丸」にフォーカスがあります。

「箇条書き」のドロップダウン メニュー 最近使用した行頭文字あり

【ワンポイント1】 改行直後なら、Back Space キーを2回押しても、箇条書きを解除できます。

【ワンポイント2】 下記の方法でも箇条書きを解除できます。


箇条書きのレベルの変更

箇条書きのレベルの調整ができます。レベルが深くなるごとに、字下げが深くなります。箇条書きのレベルを変更する方法は以下の通りです。

開いたサブ メニューは一番上が現在のレベルで先頭は黒丸です。

(注) 下に移動するごとに深いレベルになり、インデントも深くなっていきます。

先頭の文字は3種類の記号が繰り返します。

リストレベルの変更

【ワンポイント1】 Alt + 右方向 キーを押してレベルを深くすることができる場合があります。Alt + 左方向 キーを押すとレベルが浅くなります。

【ワンポイント2】 「箇条書き」のドロップダウン メニューはアプリケーション キーを押して表示されるコンテキスト メニューから呼び出すこともできます。


新しい行頭文字の定義その1 記号

箇条書きの際の先頭文字を選ぶことができます。文字の代わりに図を入れることもできます。先頭文字の選択方法は以下の通りです。

新しい行頭文字の定義

(注1) このダイアログ ボックスには、「フォント」のドロップダウン リスト、横に16個で縦に5個で縦にスクロールする絵文字が並んだ表、最近使った記号として横に16個並んだ「絵文字」のボタン、「文字コード」のエディット ボックス、「コード体系」のエディット ボックス、「OK」ボタン、「キャンセル」ボタンがあります。

「記号と特殊文字」のダイアログ ボックス

【ワンポイント】 フォントには、明朝やゴシックなどがありますが、記号専用のフォントもあります。箇条書きの行頭文字では、記号専用のフォントである「Webdings」が使用されています。

「記号と特殊文字」のダイアログ ボックスを開いてください。

「記号と特殊文字」のダイアログ ボックス「フォント」のドロップダウン リストを開いた状態

ここでフォントの選択をすると、絵文字の一覧が変わります。通常利用しているフォントは「明朝」や「ゴシック」などです。始めに表示されるフォント名は「Wingdings」「Wingdings2」「Wingdings3」などあまり聞くことがないフォントです。例えば、Wordで『ABCD』と入力して、この4文字のフォントを「Wingdings」にすると「チョキ」「OK」「握った状態で親指を上に建てる」「握った状態で親指を下に向ける」の4個の絵文字が表示されます。つまり、フォントを文字表示から絵文字表示に切り替えて表示する仕組みです。これは、漢字がなく、半角だけの英語圏でいろいろな記号を表示するための苦肉の策の技が引き継がれているからです。

「ABCD」をフォント「Wingdings」で表示した絵文字

(注2) スクリーンリーダーはフォントに関係なく、本来の文字情報を読みます。


新しい行頭文字の定義その2 画像

任意の画像を先頭文字として利用することができます。方法は以下の通りです。

(注) このダイアログ ボックスには、「検索文字列」のエディット ボックス、「検索」のボタン、「Office.comのコンテンツを含める」のチェック ボックス、「画像の一覧の領域」「インポート」のボタン、「OK」ボタン、「キャンセル」ボタンがあります。「画像の一覧の領域」では、行頭文字として利用できる画像があります。

「行頭絵文字」のダイアログ ボックス 「オーガナイザーにクリップを追加」のダイアログ ボックス

【ワンポイント】 下記のアクセスキーも使用できます。

操作の結果はサンプルデータlist_kk.docx「箇条書き(結果)」をご覧ください。