Word 2010 表内で計算する

  1. 計算式を入力する
  2. 計算式のコピー
  3. 計算式の編集
  4. 関数を利用して計算する

表内で計算する

表の中での計算は「レイアウト」タブの「計算式」ボタンで行います。
表の列は左からA、B、C…となり、行は1、2、3…となります。この行と列が交わるセル番地(A1、B3など)を指定して計算を行います。また、関数を使用することもできます。
これはExcelと同じ考え方です。ただし、Excelほど柔軟性は高くなく、使える関数も限られています。

サンプルデータhyounaidekeisan_es.docx「表内で計算する(演習).docx」を開きます。


計算式を入力する

計算式を入力して結果を求めることができます。
ここでは、表の中の最初の品名「パソコン(デスクトップ型)」の売上高を計算します。

* アクセスキー: Alt J L U L

(注1) 「計算式」のエディット ボックスには「=SUM(LEFT)」と入力されていますが、これは「同じ行の左側にあるセルの合計を求める」という意味です。

【ワンポイント1】 計算式の削除は、一度Tab キーを押して「表示形式」のエディット ボックスに移動し、Shift + Tab キーで「計算式」のエディット ボックスに戻って、Delete キー、またはBack Space キーを押しても実行できます。

(注2) セルB2には「単価」、セルC2には「数量」が入力されています。

【ワンポイント2】 計算式は必ず半角で入力します。ただ「b」と「c」は小文字で構いません。

(注3) 「#,##0」は、3ケタごとに位取りの「,」(コンマ)をつける指定です。

「計算式」のダイアログ ボックス

計算式のコピー

計算式はコピーすることができます。ただし、Excelのように貼り付け先でセル番地が変わることはなく、すべて絶対参照で貼り付けられます。
ここでは、前項で入力した売上高の計算式をコピーして「パソコン(ノート型)」と「インクジェットプリンター」の売上高のセルに貼り付けます。

(注) 貼り付けられた計算式はいずれも「=b2*c2」となります。

貼り付けられた計算式の結果

計算式の編集

前述のとおり、Wordの計算式をコピーして貼り付けた場合、Excelのようにセル番地は相対的に変化せず、絶対参照となります。
ですから、貼り付けた計算式は状況に応じて編集する必要があります。
計算式の編集方法には2通りあります。
1つはコンテキスト メニューを利用した方法、もう1つはショートカットキーによる方法です。
ただ、WordではExcelのように自動的に再計算は行われませんので、計算式を編集したら再計算の操作を行う必要があります。

(1) コンテキスト メニューによる計算式の編集

コンテキスト メニューの「フィールドコードの表示/非表示」により計算式を編集することができます。
ここでは、前項で計算式を貼り付けた「パソコン(ノート型)」の売上高のセルを編集します。

(2) ショートカットキーによる計算式の編集

フィールドコードの表示/非表示は、Shift + F9 キーで切り替えます。これにより、現在いるセルの計算式を編集することができます。また、Alt + F9 キーで表内のすべてのセルのフィールドコードの表示/非表示を切り替えることができます。
ここでは、前項で計算式を貼り付けた「インクジェットプリンター」の売上高のセルを編集します。

【ワンポイント】 計算式を変更した直後にF9 キーを押すと再計算が行われ、表示されている計算式が変更されたことを確認できます。
ただし、PC-Talkerでは F9 キーを押すと カーソル位置の読み上げが行われる為、再計算はされません。

再計算が行われた計算式

関数を利用して計算する

関数を利用して計算することができます。ただし、使用できる関数の種類は限られています。
ここでは、「合計」の行の「売上高」の合計額をSUM関数を利用して求めます。

* アクセスキー: Alt J L U L

(注1) 「計算式」のエディット ボックスには「=SUM(ABOVE)」と入力されていますが、これは「同じ列の上側にあるセルの合計を求める」という意味です。

(注2) 「#,##0」は、3ケタごとに位取りの「,」(コンマ)をつける指定です。

【ワンポイント1】 この例の場合は、「計算式」のエディット ボックスに最初に入力されている「=SUM(ABOVE)」を使っても同じ結果が得られます。

【ワンポイント2】 使用できる主な関数には以下のものがあります。 AVERAGE、COUNT、IF、INT、MAX、MIN、MOD、ROUND、SUM

【ワンポイント3】 「関数の貼り付け」のコンボ ボックスでは、関数の先頭のアルファベット1文字を入力することで素早く移動することができます。

計算式が入力され、完成した表

操作の結果はサンプルデータhyounaidekeisan_kk.docx「表内で計算する(結果).docx」をご覧ください。