Outlook 2010 連絡先の機能

  1. 連絡先の画面構成
  2. 連絡先のビュー表示方法
  3. 連絡先の新規登録
  4. 連絡先の検索
  5. 連絡先の編集
  6. 連絡先と他機能の連携
  7. 連絡先の送信
  8. オートダイアラー
  9. フラグ設定
  10. 連絡先の削除

Outlookでは連絡先の管理を行うことができます。手帳に書かれた連絡先のように、住所や電話番号、メールアドレス等の情報を登録できます。

連絡先の画面構成

(1) 画面のレイアウト

一番上の左端には「クイック アクセス ツールバー」のボタンが1列に並んでいます。ここにはユーザーがよく使うコマンドを登録することができます。

一番上の中央にはタイトルバーがあり、フォルダー名が表示されます。

また、一番上の右側には「最小化」「元に戻す(縮小)」「閉じる」ボタンが並んでいます。「元に戻す(縮小)」ボタンはウィンドウが最大化されていない時は「最大化」ボタンになります。

その下が「リボン」です。リボンはOffice 2007から採用された新しいユーザーインターフェイスで、Word、Excel、Access、PowerPointなどでは「2007」から導入されており、「2010」になってOutlookにも取り入れられました。

これは、Officeアプリケーションをより効率的に使うために従来のメニューが見直されたものです。リボンは「タブ」「コマンド」「グループ」という3つの基本的な構成要素からなっています。

リボンの右側には「リボンの最小化」「Microsoft Outlook ヘルプ」のボタンがあります。

リボンの下にナビゲーションウィンドウ、リストウィンドウ、ToDoバーが表示されます。リストウィンドウ以外の配置や表示は任意に変えることができますが、デフォルトの設定では次のように表示されます。

画面の一番左側がナビゲーションウィンドウです。ここで開きたい連絡先フォルダーを選択します。

左から2番目にリストウィンドウがあります。連絡先のアイテムが一覧表示されているので、確認したい連絡先を選択します。

画面の右側にToDoバーが表示されています。上段にカレンダーが表示されています。中段に予定、下段にタスクが表示されています。

(2) リボン

リボンは以下の構成要素からなっています。

リボンの一番上には「タブ」があり、起動直後では「ファイル」「ホーム」「送受信」「フォルダー」「表示」の5つのタブがあります。

また、タブは操作内容により変化します。

例えば、電子メールを作成するときは「メッセージ」「挿入」「オプション」「書式設定」「校閲」となり、予定表を作成する際は「予定」「挿入」「書式設定」「校閲」となります。

タブの下には、現在選択されているタブの中にあるコマンドが数列にわたって2次元に配置されています。コマンドには、ボタン、情報の選択や入力を行うためのボックス、メニューなどがあります。

リボンの一番下にはグループが表示されています。グループは、各タブ上で関連するコマンドをまとめたもので、例えば「ホーム」タブでは「新規作成」「削除」「コミュニケーション」「現在のビュー」「アクション」「共有」「タグ」「検索」の各グループが表示されています。

(3) クイック アクセス ツールバー

「クイック アクセス ツールバー」は、ユーザーがよく利用するコマンドを登録しておくことにより、作業をより効率的に行うためのもので、初期状態では「すべてのフォルダーを送受信」「繰り返し」「ツールバーのユーザー設定」の3つのボタンのみが登録されています。

(4) 「Microsoft Outlook ヘルプ」のボタン

「Microsoft Outlook ヘルプ」のボタンは、操作のヒントを参照するためのもので、検索語を入力したり、カテゴリー別に分類された項目を選択することで操作の手順を知ることができます。

【便利なショートカットキー】


連絡先のビュー表示方法

リストウィンドウにおける連絡先の表示方法は7種類設定されており、用途に応じて切り替えることができます。「表示」タブの中の「ビューの変更」により切り替えます。それぞれの表示の特徴と切り替え方法は次の通りです。

(1) 名刺表示

名刺表示は名前の通り、名刺のような1枚のカードに氏名、会社名、電話、メールアドレス、住所を表示させることができます。複数の連絡先が名刺を並べたように左上から右側に向けて名前の昇順で並べられ、横書きの文章のように折り返して表示されます。表示方法は次の通りです。

(2) 連絡先カード表示

連絡先カード表示ではカードに氏名、住所、電話、メールアドレスが表示されます。名刺表示はすべての連絡先が同じカード形式で表示されますが、連絡先カード表示は登録されているデータに応じて表示されるカードの大きさが変わります。例えば、メールアドレスしか登録されていない場合は氏名とメールアドレスだけが表示された小さなカードになります。

また、カードの並び順は左上から縦に名前の昇順になっていて、折り返して右隣りに続いていきます。表示方法は次の通りです。

(3) カード表示

カード表示ではカードに氏名、住所、電話、メールアドレス、ホームページ等登録されたデータすべてが表示されます。勤務先と自宅のデータを登録している場合、両方が1つのカードに表示されます。登録データに応じてカードの大きさが変わります。

カードの並び順は左上から縦に名前の昇順になっていて、折り返して右隣りに続いていきます。表示方法は次の通りです。

(4) 電話表示

電話表示では「姓」 「名」 「勤務先」 「表題」 「勤務先電話」 「勤務先FAX」 「自宅電話」 「携帯電話」 「履歴」 「分類項目」が1つの連絡先について横1列に表示されます。姓名順に縦に並べられています。表示方法は次の通りです。

(5) 分類項目別

分類項目別表示では「姓」 「名」 「勤務先」 「表題」「分類項目」「勤務先電話」 「勤務先FAX」 「自宅電話」 「携帯電話」が1つの連絡先について横1列に表示されます。

連絡先に登録された分類項目によりスレッド形式で連絡先が表示されます。スレッドの中の連絡先は名前の昇順で並べられます。表示方法は次の通りです。

(6) 一覧表示

一覧表示では「姓」 「名」「役職」「勤務先」 「表題」「部署」 「勤務先電話」 「勤務先FAX」 「自宅電話」 「携帯電話」 「履歴」 「分類項目」が1つの連絡先について横1列に表示されます。

会社ごとにスレッド形式で表示され、スレッドの中では連絡先は名前の昇順で並べられます。表示方法は次の通りです。

(7) 地域別表示

地域別表示では「姓」 「名」 「勤務先」 「表題」 「都道府県」 「国/地域」 「勤務先電話」 「勤務先FAX」 「自宅電話」 「携帯電話」 「分類項目」が1つの連絡先について横1列に表示されます。

国/地域ごとにスレッド形式で表示され、スレッドの中では連絡先は名前の昇順で並べられます。表示方法は次の通りです。


連絡先の新規登録

(1) 連絡先の新規登録

連絡先は次の手順で入力することができます。必要に応じて、入力項目は省略することができます。

(2) 受信メールからの登録

受信したメールから連絡先を登録することができます。手順は次の通りです。


連絡先の検索

連絡先をキーワードで検索することができます。登録された表題が検索されます。手順は次の通りです。


連絡先の編集

登録した連絡先は後から編集することができます。リストウィンドウの中から編集したい連絡先を上下方向 キーで選択し、Enter キーを押すと「連絡先」のダイアログ ボックスが開き、編集することができます。


連絡先と他機能の連携

(1) メッセージの作成

連絡先からメールを作成することができます。手順は次の通りです。

(注) 連絡先を選択した後、アプリケーション キーから操作することもできます。

(2) 会議出席依頼の作成

連絡先から会議の出席依頼を作成することができます。ここで登録した会議は予定表にも反映されます。手順は次の通りです。

(注) 連絡先を選択した後、アプリケーション キーから操作することもできます。

(3) 仕事の作成

連絡先から仕事の依頼をすることができます。手順は次の通りです。

(注) 連絡先を選択した後、アプリケーション キーから操作することもできます。


連絡先の送信

登録された連絡先をメールで送信することができます。送信形式は3パターンあります。

  1. 名刺として送信
    連絡先をHTML形式のメールに名刺を貼り付けたような形で送信します。
  2. Outlookの連絡先として送信
    Outlookのアドレス帳の形式で連絡先を送信します。受信者がOutlookを使っている場合に便利です。
  3. テキストメッセージとして送信
    携帯電話会社等のテキストメッセージングサービスを利用する場合に選択します。携帯電話会社等の設定に従ってください。
    (注) 通常の接続料金とは別に料金が発生することがあります。

送信手順は次の通りです。


オートダイアラー

電話モデムに接続されている場合、パソコンから電話をかけることができます。マイクとスピーカーがあることが前提です。手順は次の通りです。


フラグ設定

連絡先にフラグを設定することができます。手順は次の通りです。


連絡先の削除

連絡先を削除することができます。削除された連絡先は個人用フォルダー内の削除済みアイテムフォルダーに移動します。

(注) 連絡先を選択してDelete キーを押しても削除可能です。