Outlook 2013 連絡先の機能

  1. 連絡先の画面構成
  2. 連絡先のビュー表示方法
  3. 連絡先の新規登録
  4. 連絡先の検索
  5. 連絡先の編集
  6. 連絡先と他機能の連携
  7. 連絡先の送信
  8. フラグ設定
  9. 連絡先の削除

Outlookでは連絡先の管理を行うことができます。手帳に書かれた連絡先のように、住所や電話番号、メールアドレス等の情報を登録できます。

連絡先の画面構成

(1) 画面のレイアウト

一番上には左端に「クイック アクセス ツール バー」のボタンが1列に並んでおり、ここには初期状態で表示されている3つのボタンのほか、ユーザーがよく使うコマンドを登録することができます。

クイック アクセス ツール バーの右にタイトル バーがあり、開いているフォルダー名とデータファイル名が表示されています。

タイトル バーの右には「閉じる」「最大化」「最小化」「リボンの表示オプション」「ヘルプ」のボタンが並んでいます。

(注1) 「リボンの表示オプション」には「リボンを自動的に非表示にする」「タブの表示」「タブとコマンドの表示」の3つの選択肢があります。

(注2) 上記5つのボタンはキー操作で選択することはできません。

その下が「リボン」です。リボンは「タブ」「コマンド」「グループ」という3つの基本的な構成要素からなっています。

リボンの左側に「ファイル」メニューがあり、ここにはファイルやアカウントの設定を操作するためのメニューや印刷関連のメニュー、また各種設定を行うためのメニューなどが用意されています。

リボンの下にナビゲーションウィンドウ、リストウィンドウ、閲覧ウィンドウ、ToDoバーが表示されます。リストウィンドウ以外の配置や表示は任意に変えることができますが、デフォルトの設定では次のように表示されます。

画面の左側がナビゲーションウィンドウです。ここで開きたいフォルダーを選択します。

画面の右側にリストウィンドウがあります。ここには連絡先が表示されています。

一番下に「ステータス バー」があり、ここには「アイテム数」「標準」「閲覧」「縮小」「拡大」「ズーム」が表示されています。

連絡先の初期画面

(2) リボン

Outlookのリボンはナビゲーションウィンドウに表示されているフォルダーにより内容が変わります。起動直後では「ホーム」「送受信」「フォルダー」「表示」の4つのタブがあります。

起動直後のリボン

(3) クイック アクセス ツールバー

「クイック アクセス ツール バー」は、ユーザーがよく利用するコマンドを登録しておくことにより、作業をより効率的に行うためのもので、初期状態では「すべてのフォルダーを送受信」「元に戻す」「クイック アクセス ツール バーのユーザー設定」の3つのボタンのみが登録されています。

(4) 「ヘルプ」のボタン

このボタンを押すと「Microsoft Outlook ヘルプ」が表示されます。

「Microsoft Outlook ヘルプ」は、操作のヒントを参照するためのもので、検索語を入力したり、カテゴリー別に分類された項目を選択することで操作の手順を知ることができます。

(注) このボタンはキーボードで操作することはできません。

* ショートカットキー 「Microsoft Outlook ヘルプ」の表示: F1 キー

Microsoft Outlook ヘルプ

連絡先のビュー表示方法

リストウィンドウにおける連絡先の表示方法は8種類設定されており、用途に応じて切り替えることができます。「表示」タブの中の「ビューの変更」により切り替えます。
それぞれの表示の特徴と切り替え方法は次の通りです。

(1) 名刺表示

名刺表示は、名前の通り名刺のような1枚のカードに「氏名」「会社名」「電話」「メールアドレス」「住所」を表示させることができます。複数の連絡先が名刺を並べたように左上から右側に向けて名前の昇順で並べられ、横書きの文章のように折り返して表示されます。表示方法は次の通りです。

「ビュー」のドロップダウングリッド ボタン

名刺表示

(2) 連絡先表示

連絡先表示では、ナビゲーションウィンドウ、リストウインドウ、プレビューウインドウの3つの画面に分割されます。リストウインドウには連絡先の氏名が1列に並べられています。プレビューウィンドウには選択された名前の連絡先のデータが表示されています。

連絡先表示

(3) 連絡先カード表示

連絡先カード表示では、ナビゲーションウィンドウ、リストウインドウ、プレビューウインドウの3つの画面に分割されます。リストウィンドウには連絡先がカード形式で表示され「氏名」「住所」「電話」「メールアドレス」が表示されます。名刺表示はすべての連絡先が同じカード形式で表示されますが、連絡先カード表示は登録されているデータに応じて表示されるカードの大きさが変わります。例えば、メールアドレスしか登録されていない場合は氏名とメールアドレスだけが表示された小さなカードになります。

また、カードの並び順は左上から縦に名前の昇順になっていて、折り返して右隣りに続いていきます。表示方法は次の通りです。

連絡先カード表示

(4) カード表示

カード表示ではカードに「氏名」「住所」「電話」「メールアドレス」「ホームページ」等登録されたデータすべてが表示されます。勤務先と自宅のデータを登録している場合、両方が1つのカードに表示されます。登録データに応じてカードの大きさが変わります。

カードの並び順は左上から縦に名前の昇順になっていて、折り返して右隣りに続いていきます。表示方法は次の通りです。

カード表示

(5) 電話表示

電話表示では「姓」「名」「勤務先」「表題」「勤務先電話」「勤務先FAX」「自宅電話」「携帯電話」「履歴」「分類項目」が1つの連絡先について横1列に表示されます。姓名順に縦に並べられています。表示方法は次の通りです。

電話表示

(6) 分類項目別表示

分類項目別表示では「姓」「名」「勤務先」「表題」「分類項目」「勤務先電話」「勤務先FAX」「自宅電話」「携帯電話」の9項目が1つの連絡先について横1列に表示されます。

連絡先に登録された分類項目によりスレッド形式で連絡先が表示されます。スレッドの中の連絡先は名前の昇順で並べられます。表示方法は次の通りです。

分類項目別表示

(7) 一覧表示

一覧表示では「姓」「名」「役職」「勤務先」「表題」「部署」「勤務先電話」「勤務先FAX」「自宅電話」「携帯電話」「履歴」「分類項目」の12項目が1つの連絡先について横1列に表示されます。

会社ごとにスレッド形式で表示され、スレッドの中では連絡先は名前の昇順で並べられます。表示方法は次の通りです。

一覧表示

(8) 地域別表示

地域別表示では「姓」「名」「勤務先」「表題」「都道府県」「国/地域」「勤務先電話」「勤務先FAX」「自宅電話」「携帯電話」「分類項目」の11項目が1つの連絡先について横1列に表示されます。分類別表示項目に「都道府県」、「国/地域」の2項目が追加されています。

国/地域ごとにスレッド形式で表示され、スレッドの中では連絡先は名前の昇順で並べられます。表示方法は次の通りです。

地域別表示

連絡先の新規登録

(1) 連絡先の新規登録

連絡先は次の手順で入力することができます。必要に応じて、入力項目は省略することができます。

「連絡先」のダイアログ ボックス

(2) 受信メールからの登録

受信したメールから連絡先を登録することができます。手順は次の通りです。


連絡先の検索

連絡先をキーワードで検索することができます。登録された表題が検索されます。手順は次の通りです。

「検索」のエディット ボックス

連絡先の編集

登録した連絡先は後から編集することができます。

リストウィンドウの中から編集したい連絡先を上下方向 キーで選択し、Enter キーを押すと「連絡先」のダイアログ ボックスが開き、編集することができます。


連絡先と他機能の連携

(1) メッセージの作成

連絡先からメールを作成することができます。手順は次の通りです。

(注) 連絡先を選択した後、アプリケーション キーから操作することもできます。

メールアドレスが入力されたメールの新規作成ウィンドウ

(2) 会議出席依頼の作成

連絡先から会議の出席依頼を作成することができます。ここで登録した会議は予定表にも反映されます。手順は次の通りです。

(注) 連絡先を選択した後、アプリケーション キーから操作することもできます。

「会議」のダイアログ ボックス

(3) 仕事の作成

連絡先から仕事の依頼をすることができます。手順は次の通りです。

(注) 連絡先を選択した後、アプリケーション キーから操作することもできます。

「タスク」のダイアログ ボックス

連絡先の送信

登録された連絡先をメールで送信することができます。送信形式は2パターンあります。

  1. 名刺として送信
    連絡先をHTML形式のメールに名刺を貼り付けたような形で送信します。
  2. Outlookの連絡先として送信
    Outlookのアドレス帳の形式で連絡先を送信します。受信者がOutlookを使っている場合に便利です。

送信手順は次の通りです。

「連絡先の転送」のドロップダウングリッド ボタン

フラグ設定

連絡先にフラグを設定することができます。フラグを設定すると、「ご協力をお願いします。指定日までに開始してください。」とインフォメーションが表示されます。手順は次の通りです。

フラグのリスト

連絡先の削除

連絡先を削除することができます。削除された連絡先は個人用フォルダー内の削除済みアイテムフォルダーに移動します。

(注) 連絡先を選択してDelete キーを押しても削除可能です。