スパンのロゴマーク。トップページへ移動

特定非営利活動法人 視覚障害者 パソコンアシストネットワーク SPAN

ここから本文

         寄付金による無償での遠隔PCサポートの実施(2021年)

2022年の無償遠隔サポートはこちら


無償遠隔サポート実施のためのご寄付のお願い

目標額:30万円  達成額 301,469円
★ おかげさまで目標を達成しました!!
多くのご支援に感謝します。

ご寄付お願いの趣旨

いつも私どもSPANの活動にご理解とご支援をいただきありがとうございます。

おかげさまで、活動の幅も広がり、特に就労支援については、在職者訓練のほか、訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)の支援も軌道に乗ってきました。また、SPANが開催する各種講座にはたくさんの方に参加していただき、そうしたみなさんとの間で新たなコミュニケーションを作ることができました。

さて、SPANでは無償での遠隔就労サポートを実施しています。これは、公的な就労支援が受けられない視覚障害者の方に対し、お一人10時間の遠隔でのパソコンスキル向上のためのサポートを行うものです。

視覚障害者への就労支援は以前と比較して改善されていますが、まだまだ不十分な点が多く、地域的、制度的など、さまざまな理由でスキルを高めたくても学ぶ場がないという方が多くいるのも事実です。今回の遠隔サポートは、こうした状況を少しでも補うために実施ししています。

ですから、このサポートが受けられるのは、以下のような方です。お住まいの地域、求職者・在職者の別は問いません。

募集内容

実施期間 2021年4月~12月
募集人数 10名(公的な就労支援が受けられない方)
★ お申込みが定員に達したため、受付を終了させていただきました。
時間数 お一人10時間
実施方法 Zoomミーティングによる通話(必要に応じて画面共有)

お問合せ先

ご寄付の募集に関するお問い合わせは、以下までメールでお願いします。

office@span.jp

※ 尚、迷惑メール対策の一環として、上記アドレスの「@」を全角で表示しています。メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正していただきますようお願いします。

ご報告

申し込み頂いた10名全員が終了しました。
北海道から中国地方までの各地からお申込みをいただきました。多くの方が職業講習を必要としていることを改めて感じました。

そして、このサポート実施のためにご寄付をいただいた多くの方に心からの感謝の意を表します。
できれば、来年もこうしたサポートを続けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

受講したみなさんからの感想と意見

遠隔サポートを受講されたみなさんからは、以下のような感想や意見が寄せられました。

Aさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

私個人の事情は、まだ視覚障害手帳をもらえる状態にないです。また、周囲に音声パソコンを教えられる知識のある方がおられない状況です。そんな背景なので、1人でパソコンを努力していくしかない状況でした。
30年前くらいから目の病気があり、以来パソコンを苦手としてきていて、1から勉強しながら同時に音声でも努力していくことはかなりハードルが高かったです。
そんな中、オンライン講演で北神さんの話を聞いたのがきっかけでスパんさんに相談することができました。今はパソコンやスマートホンがないと仕事もスピードにおいつかない時代でなんらかの仕事をしていくために勉強をしたいと思ってました。
でも、障害者手帳がなく、田舎に住んでいる者にとって音声パソコンを1から学べる機会はスパんさんの10時間サポート以外には見つかりませんでした。
10時間サポートを経験することで、北神さんの指導方法を経験でき「自分にもこの先、頑張ればできるかも」と思うことができました。
また、目に障害を持っておられる方から学べることは、「目が見えなくてもこんなにできる人もいるんだと目標を感じれました。また何より、自分のしんどさを敏感に知ってくれていて安心でいっぱいでした。
ですので、その後、PC検定を目指すコースでも教えていただきましたが、10時間サポートがなければ私は検定を目指せることにはならなかったと思います。コロナでオンラインでサポートをうけさせてもらえたことも私には幸運だったと振り返って感じます。
視覚障害がある方への就労支援に関するアンケートについてはまだ実感がありません。
私は健常の方と働いています。今後、また相談させてもらうかもしれないのですが、その際に具体的な要望があるかと思います。
今、職場でPCトーカーを使用しているのですが、まだまだ不慣れなので日々つまづくことがあります。
そんな時に、気軽にメールで質問させてもらえるプランがありましたら嬉しいと思っているのが今の状態です。

Bさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

会社のITトレーニングに出ても、音声でのやり方ではないのでついていけず、音声パソコンの教室もないので、ずっと独学で使っていましたが、今回サポートを受けれることになり、いままで知らなかったショートカットキーの使い方やできなかったことができるようになり、業務の幅が格段に広がりました。 私のパソコンの状態が不安定で、予定していた内容がなかなか進みませんでしたが、別の方法を試したりと、色々と工夫してご対応下さり、ありがたかったです。

2.サポートに対するご要望やご意見

こういうサポートがもっと大々的に広がるとよいなと思いました。 会社でどんどん新しいアプリや機能が導入されるので、それに対応した講座があるとさらに業務の幅が広がるのでありがたいなと思います。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

こちらの希望に寄り添った時間割を組んで下さり、大変助かりました。
視覚障害といっても、個人個人で困っていることも違うので、こういう支援がもっと広がってくれると大変助かります。

Cさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

受講して良かったです。これまで視覚障害者に対するパソコン指導を受けた経験が少なくパソコンに関する知識が乏しいので、これまではパソコンを指導してもらう機会があってもわからないことを講師に上手く伝えることができずに充実した時間を過ごすことができずに講座を終えることになってしまっていました。
今回の遠隔サポートでは下手な質問の仕方にもかかわらず、一つ一つの質問に丁寧に答えていただけたことで少しずつ一つ一つの操作の意味を理解することができました。最後にはWord、Excelの活用の仕方を理解することができて利用しやすくなりました。

2.サポートに対するご要望やご意見

特にございません。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

・身体障碍者に対応できる環境を整えた就労移行支援事業所を増やしてほしい。私が知らないだけであるかもしれませんが、私の通った事業所では視覚障碍者に対する支援体制は無かったので書かせていただきました。
・パソコンを中心に遠隔で利用できる支援を充実させて欲しい

Dさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

サポート前から丁寧な打ち合わせをしていただき、やりたいことを丁寧に聞いていただいてからはじめることができて安心でした。
サポートもわかりやすく丁寧に教えていただき、オーダーメイドのごとく、教えていただきたいことをピンポイントで聞くことができました。
遠隔というのは、自宅で受けることができて手軽である反面、対面ほどの理解は難しい部分もあったと思いますが、北神さんの優しい教え方で緊張することなく受けることができました。

2.サポートに対するご要望やご意見

1で書いたことと重複しますが、北神さんのお人柄と上手な教え方で、安心して受けることができました。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

地方と都会の差が大きく、地方ではなかなか受けることができないので、こういった機会は大変ありがたかったです。
今後は、地方に住んでいても、遠隔サポートという形で継続的に受けられる体制ができたら良いなと思います。

Eさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

2021年に無償での遠隔就労サポートを受講させていただいた者の一人としての感想です。
私は、ロービジョン者で、仕事でパソコンを使っています。
以前は、WINDOWSに標準で搭載されているソフト、「拡大鏡」と音声ソフトを使用しており、パソコン操作で困るということはそれほどありませんでした。
しかし、視力低下が進み、「拡大鏡」を使用してもマウスポインターがどこにあるのかが分からない状態になりました。
さらに、音声読み上げソフトを別なメーカーに変えたため、その音声読み上げソフトの使い方もよく分からない状態でした。
マウスを使ってのパソコン操作をあきらめ、キーボード操作のみでパソコン操作が出来るよう独学で対応していましたが、すぐに限界が来てしまいました。
そんな中、たまたまご縁のあった、SPANさんに相談し、無償での遠隔就労サポートを受講させていただきました。(それ以前に、有料の遠隔就労サポートも受講しています)
私がこの無償での遠隔就労サポートをを受けた感想を箇条書きでまとめます。
・1回の受講時間2時間を5回、合計時間10時間を無償で受けられる金銭的メリット
・環境がそろっていれば、受講会場まで出向かなくっていいというメリット。ガイドヘルパーさんなど、会場まで行く手段などを考えなくっていいのは大変便利です。
・受講の日時をSPANさん、受講者が相談して決められるメリット。事前に聞きたいことをまとめて置ける時間が取れます。また、復習する時間も出来ます。復習した中で、また疑問点が出て来たら、次回の受講で確認することも出来ます。
・私の理解度に合わせて受講(指導)をしてくださったこと。初めての操作方法が多く、覚える、理解するのが大変でしたが、私の理解度に合わせて進めていただけましたので、助かりました。
・パソコン操作に困ったら、SUPANさんに聞けるという安心感を持てる精神的メリット。無償機関(回数)を過ぎると有償となってしまいますが、パソコン操作に困ったら、SPANさんに聞くことが出来るというのは、私にとっては、精神的に大きな安心感があります。

2.サポートに対するご要望やご意見

私の勉強不足で、すでにSPANさんのホームぺージなどで公開されているのかもしれませんが、無償、有償にかかわらず、こういう事例に対してどう対応したかをWord編、Excel編などソフト別と読み上げソフトメーカー別に掲載していただけると助かります。
検索ボックスがあって、そこにキーワードを入れるとヒットしたものを抽出してくれる機能があると更に助かります。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

これも、私の不勉強のせいだとは思いますが、視覚障碍者で音声ソフトを使ってのパソコン操作での公的サポートはほとんどないように思います。
もしもあるなら、もっと大々的なPR、少なくとも視覚障碍者当事者に届くような仕組みづくりをしていただきたいです。
公的なサポートを受けている団体などもあるのかもしれません。それも含めてです。

Fさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

私は地方に住んでおり、視覚障害者のための就労サポートがないために受けられず、でも仕事のために音声ソフトを使ったPCの操作を習得したいと思っていたところ、遠隔でさらに無償で受けられることを知り、大変ありがたく受けさせていただきました。
仕事で使うPCの操作方法を個別に教えていただき、長く働くためのスキルを学べたことは私にとってとても有意義なことでした。

2.サポートに対するご要望やご意見

受講日時や内容も個別に対応していただき、仕事と家事をしながらでも無理なく受講できたのがよかったです。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

視覚障害者のためのPCスキルを上げるための就労支援が地方では受けられないことが多く、全国どこにいても同じように就労支援が受けられる世の中になって欲しいです。

Gさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

個人的にPCをなんとなく利用し、結果的にできたつもりになっているレベルと就労サポートを受けた後の個人レベルはそれまでと段違いのレベルアップに繋がっており、業務遂行の上で工数減少につながっていると実感できます。
これは正眼者から見た感想を聞いておりますので確かだと思います。
今回、このような貴重な機会をいただきまして、大変ありがたく感じております。機会がありましたら是非また利用させていただきたく思います。

2.サポートに対するご要望やご意見

現状柔軟なご対応をいただき、充実していると思います。
今後クラウド型のシステムや社内それぞれのネットワークの問題など課題は沢山あると思われますが、すべてを賄うのは不可能ですし、都度可能なところでご対応をいただくのが受講者のスキルアップに繋がると思います。
業務上のPCのスキルは大きな概念よりルーチンワークの時短などによる工数の節約が生産性向上につながると思います。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

公的な就労支援がどこまでを指しているのかが理解できていませんが、都内でないと受けられない支援も多いのかなと思います。
必然的に民間の支援をお願いする方々の方が多いのではないかと思いますが、こちらも今回のような無償サポートを受けたいなと考えても無料にする事で利用できる人数が限られている分、ハードルが高いと思います。
必要とする沢山の人々に行き渡る支援のために、安価な有償支援を行うのが良いと思います。(例えば1万円自己負担で3倍の人数を対象など)
寄付を使用させていただける分、通常のサポートより自己負担が少なくなるのでお願いしやすいと思います。(支援=無料ではないと思います)


ページの一番上へ戻る