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特定非営利活動法人 視覚障害者 パソコンアシストネットワーク SPAN

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         寄付金による無償での遠隔PCサポートの実施(2023年)

2022年の無償遠隔サポートはこちら   2021年の無償遠隔サポートはこちら


無償遠隔サポート実施のためのご寄付のお願い

目標額:30万円
達成額:408,520円(12月27日現在)

         ※おかげさまで目標を達成しました。多くの皆様のご協力に心から感謝します。

ご寄付お願いの趣旨

いつも私どもSPANの活動にご理解とご支援をいただきありがとうございます。

おかげさまで、活動の幅も広がり、特に就労支援については、在職者訓練のほか、訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)の支援も軌道に乗ってきました。また、SPANが開催する各種講座にはたくさんの方に参加していただき、そうしたみなさんとの間で新たなコミュニケーションを作ることができました。

さて、SPANでは2022年に引き続き、無償での遠隔就労サポートを計画しています。これは、公的な就労支援が受けられない求職中、あるいは在職中の視覚障害者の方に対し、お一人10時間の遠隔でのパソコンスキル向上のためのサポートを行うものです。

視覚障害者への就労支援は以前と比較して改善されていますが、まだまだ不十分な点が多く、地域的、制度的など、さまざまな理由でスキルを高めたくても学ぶ場がないという方が多くいるのも事実です。

今回の遠隔サポートは、こうした状況を少しでも補うために実施するものです。
ですから、このサポートが受けられるのは、以下のような方です。お住まいの地域、求職者・在職者の別は問いません。


2020年度(2021年度実施)、および2021年度(2022年度実施)に同様の趣旨でお願いをした際には多くの方からのご協力をいただき、目標額を達成することができました。
そして2021年は全国各地の10名の方、2022年は15名の方が決定し、このうち6名の方へのサポートが終了しました(2022年7月31日現在)。

ただ、こうしたサポートに期待する声が多く寄せられていることから、2023年度も引き続き実施することになり、今回のお願いとなった次第です。
視覚障害者の就労を支えるため、ぜひ皆様のお力をいただければ幸いです。

ご寄付募集内容

目標額 30万円
募集期間 2022年12月31日までの予定でしたが、目標額を超えるご寄付をいただきましたので、
受付を終了させていただきます。多くの皆様のご協力に心から感謝します。

遠隔サポート実施内容

2023年のサポート募集については、2023年になりましたら当Webサイトでご案内します。

実施期間 2023年4月~12月
募集人数 14名(公的な就労支援が受けられない方)
時間数 お一人10時間
実施方法 Zoomミーティングによる通話(必要に応じて画面共有)
サポートの内容 日程や内容については、個々のニーズを伺ったうえで決めていきます。

お問合せ先

ご寄付の募集に関するお問い合わせは、以下までメールでお願いします。

office(@)span.jp

※ 尚、迷惑メール対策の一環として、上記アドレスの「@」を全角で表示しています。メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正していただきますようお願いします。

ご報告

2023年11月15日現在で、サポートを受ける10名の方のうち、6名の方へのサポートが終了しました。
また、1名の方の日程が確定し、1名の方が調整中です。
そして、2名の方が体調不良のため中断しています。この方々については、状況を見ながら2024年に残り4時間のサポートを実施する予定です。受講した方の地域は、埼玉県、千葉県、東京都、徳島県、大分県、そして沖縄県でした。

受講したみなさんからの感想と意見

遠隔サポートを受講されたみなさんからは、以下のような感想や意見が寄せられました。
今後、新たな感想が届いたら順次掲載していきます。

Aさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

今回私は、PC-Talkerを使用した基本的なPC操作や、VoiceOverでのiPhoneの使い方などについて無償での遠隔就労サポートを受けさせていただきました。
以前からPC-Talkerは使用していたのですが、きちんとした使い方は習っておらず、自己流で使用していました。
今回のサポートを受けたことによって、今まで使用できていなかった便利な機能や、使い方を知ることができ、目の負担やできないことに対するストレスが減ったように思います。
まだまだ使いこなせているとは言い難いですが、先生方が丁寧にまとめてくださった資料や、サポート時の記録を見返しながら、今後の業務に活かせるようにしたいと思います。

2.サポートに対するご要望やご意見

実際にPCやiPhoneを使って、技術的な面を教えていただいたこともとてもよかったのですが、先生方とお話しする中で新たに気づくことや今までなかった視点を持つことができました。
遠隔サポートであり、時間も限られていたため、お話できたのはほんの少しの時間でしたが、あのような時間をもう少し持てたらよかったなと思いました。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

視覚障害者の職域として、ICTを活用した事務職などが近年拡大してきており、これらの職に就くためには、私が今回受けさせていただいたようなサポートが必須になると思います。
また私もそうですが、視覚障害者の中には進行性の病気の方も多くおり、そのような場合、見え方が変化すると機器の使い方も変化することになり、その都度訓練やサポートが必要になると考えられます。
視覚障害者が継続して就労できるように、必要な時に、必要なサポートが受けられる環境になることを望んでいます。

Bさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

今回、遠隔での就労サポートを受けることができ、とても感謝しております。
視力を使わないPC操作について、基礎的なことをあまり学んでおりませんでしたので、今回、基本的なことから学ぶことができ、頭の中で整理できたことが多かったです。
メールの操作、ブラウザの操作、PowerPointの操作など、今まで全くできなかったことが、今回の講習で基本を学べたことで、今後自ら学習を続けることで操作を習得できそうな気がしています。
勤務時間外でのサポートに対応していただいたことも大変助かりました。
先生の幅広く奥深い知識のおかげで、スムーズにサポートを受けることができました。

2.サポートに対するご要望やご意見

勤務時間外でのサポートの対応していただいた事は助かりました。多くの方々にとってこのことが重要だと思っております。
今回改めて、サポートしていただく先生のスキルの高さがスムーズな講習を受講する上で大切だということがわかりました。
特に遠隔でのサポートの際はこのことが大切だと感じました。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

PCの操作を学ぶ際は、普段から視覚に頼らずにPC操作をされている方から学んだ方が良いと感じております。視覚に頼らないPC操作を行うと言う事は必然的にPCについての理解を深めることにつながりますので、視覚に頼った操作をされている方々よりも、相対的にPC操作に習熟されていると思います。
ここ数年でリモート環境も整ってきましたので、PC操作を教えることができる視覚障害者とPC操作を学びたい視覚障害者をつなげる仕組み作りがあれば良いと思います。
PC操作にはとても習熟しているけれどもなかなか仕事が見つからないと言う視覚障害者のことを聞きますので。

Cさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

これまでExcelを学びたいと思っていながらも、なかなか実現できずにいました。今回このような機会をいただけて、自分のペースで学びたいことを勉強できてよかったです。
また、自宅にいながら訓練が受けられたことも、暑い中外出せずに済み良かったです。

2.サポートに対するご要望やご意見

10時間、たっぷり受けられたのでやりたいことが全部できました。みなさまのご支援に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

公務員でもスキルアップのためにパソコンの訓練を受けたい人は大勢いるはずです。ましてや視覚障害者はその辺のパソコン教室に通うことも簡単ではありません。
そういう障害者がいることを国にも知ってほしいと思います。

Dさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

今回お願いさせていただきましたExcel VBA マクロの基礎ですが、プログラム言語の考え方の基礎をゼロから丁寧に解説いただき感謝いたします。
毎回平日に復習をするつもりで望むのですが、仕事の忙しさを言い訳にして、なかなか復習時間も不十分なまま次のサポートの日になってしまったり、体調不良になったりなどもあり、飲み込みが悪い私に、何度も繰り返しご説明いただき、最終日でやっと「あぁこういう事!」と自分の中で理解した箇所が出始めました。
10時間を終えて、知らない言語がなんとなく身近になってきたような気がしています。
教えていただいたキーボードマクロは、私のような初心者でも簡単に単純作業で使えるところがあるのだと分かり、早速業務で利用しています。
今回教えていただきました内容をこれからしっかりと復習して、定型業務で効率が上がるように活用させていただきます!
この度は大変お世話になりました。ありがとうございました。

2.サポートに対するご要望やご意見

~サポートいただく講師の声と機械音声のかぶりの問題につきまして~
講師の方から一字一句を口頭で教えていただく耳と手元のPC操作のために機械音を聞く耳とが一緒になってしまって、よくわからなくなってしまう事がしばしばありました。
このあたり何か良い方法があれば良いなと思います。ZoomとPCトーカーの出力は別々にしています。
出力が別であれば通常の講座は問題なく聞き取れます。今回の場合は私がプログラム言語に慣れていないからだと思います。
このことから、慣れていない環境で聞き分けるのは難しいのだなと再確認しました。
例えばPC初心者の方であれば、通常の講座中でも難儀なのではないかと改めて思いました

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

現在の状況では公的な就労支援が受けられない環境の為、今回、SPANさんの「無償での遠隔PCサポート」を受講させていただきました。こちらは、大勢の方が趣旨にご賛同下さり、実現している素晴らしい活動であります。
実際に受講させていただく事で、とても有益なものであると実感しております。
自分で何度調べても分からなかった「キーボードマクロ」の使い方が、今回受講させていただき、業務の中に取り入れる事ができました。
手軽に使用でき、更に効率が上がった事実を体験して驚きと共にスキルアップの機会は大変に重要であると実感いたしました。
是非、地域や職場環境による温度差の偏らない公的な支援を実現していただきたいと思います。

Eさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

・手帳の取得により、制度に基づく研修、訓練?が受けられる、と思ったところで、自身がその対象にならないことがわかり、そのことにとても大きな期待をしただけに、少し途方にくれる気持ちとなりました。
・そのなかで、今回のサポートを受講することができ、また受講による技術の習得という面にとどまらず、インストラクターの方のひとつひとつの対応に、「忍耐と優しさ」を強く感じることができ、都度都度励ましをいただくことができました。ありがとうございました。
・サポートの内容について。自身のニーズに応じてプログラムをくみ、それについての受講が可能であったことは、大変に有効でした。プログラムは、PC-Talkerの利用方法、あわせてword、excel、メールソフト、インターネット検索など、自身が業務で使用しているシステムを音声補助にて操作する方法、として実施いただきました。 個別にやっていただけるので、自身のわからないところ、自身の通常のやり方との相違やあらたな工夫点がわかり、大変に有効でした。
・ご教授いただいたことを、日々使用しながら、今後、自身なりのやり方を拡げていかれたらと考えていますが、現時点、視覚に頼るPC作業がメインになっていますことから、音声の併用の割合を増やしながら、やっていきたいと思います。
インストラクターの先生。大変にありがとうございました。

2.サポートに対するご要望やご意見

一回の研修の時間、日時の調整など個別に対応いただけましたことから、要望はありません。サポートをうけるなかで、要望についてもお伝えができました。
制度からはずれるものへの、救いの網を提供いただいたことに感謝です。貴重な一歩をいただきましたので、ひとつひとつやっていきたいと思っています。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

手帳を取得する以前の以前から、多くの工夫ができたら、業務の実施における課題がどれだけ減らせたでしょうか、とも強く感じています。公的な制度のみですべてを解決することはできませんが、医療機関、制度、具体的な方法、就労する機関などが、うまくつながる、つながるために患者・障害者自身が門をたたく先がみえやすいとよい、と感じるところです。

Fさん

1.無償での遠隔就労サポートを受けられた感想

北神様がおっしゃられたように、与えられる課題よりも自分が普段行ってる業務や困り事を解決する方法が効率的だと実感しました。また、寄付をして頂いた多くの方のおかげで今回無償でのサポートを受けることができ感謝しております。

2.サポートに対するご要望やご意見

PCトーカーの音声を伝えずに遠隔サポートを受けましたが、北神様はこちらの状況を的確に把握されており、とてもスムーズにサポートを受けることが出来ました。

3.公的な就労支援についてのご意見・ご要望

障害者雇用の中でも視覚障害は机に座ってからも勝負です。
パソコン教室からスマホ教室へ移行している県も多く、就労でパソコンを使う方には必須な支援だと思います。
講師の育成を行い、各都道府県でサポートする体制やサポートに繋がる環境整備が必要だと感じています。


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